福岡県八女市星野村。江戸時代中期から続く築270年の茅葺古民家があります。自然と共鳴しながら暮らす里山暮らしの、お金では買えない豊かさを体感し、「人生をリ・ボーンする体験」を多くの人に届けたいという想いで、星野村で最後の一軒となった茅葺古民家の修復のためにクラウドファンディングに挑戦します。


●はじめに●

はじめまして。「八女市星野村古民家くらし研究会」です。この度、初めてクラウドファンディングに挑戦します。福岡県八女市星野村に、江戸時代中期から約270年間、代々大切に受け継がれてきた茅葺古民家があります。星野村で最後となる茅葺古民家の高木邸です。


2022年1月24日にはNHKの「鶴瓶の家族に乾杯」という番組で、八女市が取り上げられ、この茅葺古民家高木邸が4月にも2回に渡り紹介されたこともあります。

この貴重な茅葺古民家をもう少し住める状態に修復して、国籍問わず多くの方々に里山暮らしを体験していただきながら、人生をリ・ボーンできる場所として、星野村の活性化に貢献したいと活動しております。
高木農園の母屋は住み続けて里山のくらしを伝え続ける目的があるため、空き家には出来ません。
古民家再生の補助金の対象には出来ないのでクラウドファンディングでご賛同いただき文化財としても保存していくつもりです。
母屋の裏手にある蔵2棟を改装し、棟貸しの宿泊施設にします。農泊プロジェクトHP



里山の美しい風景は人の手が入ることで形づくられています。人の手が生態系の一部になっているのです。だからこそ都市生活では経験できない里山暮らしには、お金では買えない豊かさがあるのです。その違いを多くの方々に体感し癒しを得ていただきたくて「八女市星野村古民家くらし研究会」が立ち上がりました。


◆高木家の茅葺古民家の暮らし◆

【田舎のおばあちゃんちに里帰りしたような、素直な自分に還れる場所】

高木家は270年前の暮らしそのままに、自然への畏敬の念を忘れず、人と自然の循環型の暮らしをしておられます。


朝は4時半起き。

まずは、お稲荷さん・大国様・水神様・荒神様・ご先祖様・仏様に、「おくどさん(かまど)」で炊いた?炊き立てご飯と、茶釜で沸かした?お茶をお供えします。

家のすぐ前の畑では、四季折々の旬の新鮮な野菜をつくっています。

今の季節は、早生の玉ねぎ・ほうれん草・大根・白菜など。


人力で整えられた土地のエネルギーを携えたお野菜たちには活力があり、五感を刺激してくれます。

朝採れ野菜の手に感じる質感・重さ・形・ふと香る香り・色の鮮やかさ・見た目の鮮度。調理の際の切る行為や皮をむく行為からも、五感を使って食材を名一杯感じることができ、お料理が楽しくなります。

<お料理の写真>

そんなお料理で大活躍するのは、270年間代々大切に使い続けられてきた「おくどさん(かまど)」です。裏山から薪を採ってきておくどの火をおこします。

おくどさんを使って、代々受け継いだ調理法で作ったお料理は、仕上がりが通常のガス火やIHとは比べ物にならないほど段違いに美味しいです。おくどさんを中心に毎日のように人が集まり、「おいしいね」と言い合う笑顔の輪が広がります。

<おくどさんに人がいる様子>

また、このおくどさんで焚く薪の煙には殺虫・殺菌成分がふくまれており、自然に茅葺屋根の虫よけにもなってきました。

茅葺屋根は放っておくと、茅の中に虫が巣くって茅を傷めるだけではなく、その虫を狙って烏が上からつついて、茅を散らかしていきます。そのままにしておくと、次第に雨漏りし、最後には柱や壁を腐らせてしまいます。

茅葺の古民家の暮らしには、おくどさんが欠かせず、常に人の手が入ることで保たれているのです。

<茅葺き屋根の写真>

高木家 10代目の高木澄広さんです

<高木さんの写真>

母である茂子さん曰く、主人・父も絶対この家を残してここに住み続けたいと言っていました。

だから自分達でできるところは、毎日手を入れながら少しずつ修理をしてきました。

昭和34年に茅の上に2回にわたって杉皮を葺きましたが、やはり傷んでくるんです。傷んだところが気になるから、職人さんに手入れをしていただいたりもします。

ここに来られた方々には「素敵ですね」「珍しくて凄いですね」「ここに居ると呼吸が変わる」「とても心地よくてずっと居たくなる」「帰りたくない」などと喜んでいただくので、なんとか維持していこうと思うのですが、私は高齢になってきましたし、茅もどんどん貴重になり職人さんも少なくなってしまいました。台風や大雨で、痛みもどんどん広がってしまい、このままでは屋根が落ちてしまわないかと、このままを残すことすらできないのではと気が気ではなりません。


父の遺言は「人との出会いを大切に」、母の教えは「笑って笑って、前へ進みなさい」です。

わたしは今まで大事にしてきたことをこれからも大事にしたい。買えばなんでも揃う時代ですが、ここは作って楽しんだり、工夫することが楽しいし、まわりとともに生きることが、毎日の暮らしです。

そんな暮らしを多くの人とともに分かち合いたいと思っています。



一年はこんな行事で過ごしています。



◆茅葺古民家高木邸にゆかりのある片山恵理さん◆

<片山さんの写真>左から高木澄広・高木茂子・片山恵理

【星降る里の古民家は、究極のディープリラックスができる場所】

片山さんは親族関係である高木さんの古民家で、植物が持つ人の自然治癒力や生命力を高める働きを活用して、高木家の母なる大地のエネルギーを湛えた国産ベチバーを使用した「国産ベチバーリトリート蒸留会」や様々なベチバーイベント、オンライン講座などを催しておられます。(薫風(くんぷう) 代表)


<ベチバーとは> <写真>

・ブレンドの魔術師といわれるほどの「鎮静の香り」をもったハーブ

・効果は「ディープリラックス」多様性が高く、心身の色んな面に対応して鎮静する作用があることがクリニックや研究機関で確認されている。

・日本人に合うのか、懐かしいとおっしゃることが多いとても優しい香り


▼以下 https://aglamedia.com/health/4049/ より引用

ベチバーは原産が南インドの常夏の地域に作られているイネ科の植物です。精油となり、有名ブランドの高級香水のベースノートにもなっている縁の下の力持ち的存在。類を見ない独特の希少な役割を果たしています。


ベチバーの香りを求める人は今も昔も数多く、特に国産の香りには、独特の土臭さが無く、芳しく品があり優しい仕上がりのため、多くの専門家やセラピストを驚かせ魅了しています。

 

その用途は多岐にわたり、肌のお手入れ、浄血や頭に良いと書物に残され、2500年前のお釈迦様の叙情詩にも記載がある香草です。

・インドのお寺の屋根を葺く資材

・南インドの家庭医学で用いられる妙薬

・アーユルヴェーダの薬草

・王宮の涼をとる網戸や団扇

・モスリンと呼ばれる布を守る忌避剤

・野菜の防腐剤

・病中病後の滋養のお茶 など


薫風(くんぷう)代表 片山恵理さん

星野村でなぜベチバーなのか?それには理由があります。

2012年、九州北部豪雨が発生しました。高木家で代々伝わる古木のお茶の木も流され、土地の土は変わり果て、農家にとって存続するのは困難なことが多く皆が途方にくれました。その頃ベチバーが土壌流出を止める土留めに役立つと知ったので高木家でも植えたのが始まりです。

ベチバーの香りは、効果がディープリラックスと言われるように、自分の内側と深く向き合う時に非常に貴い存在になります。

私は50箇所以上、ディープリラックスに最適な場所を求め訪ね歩きましたが、足元の星野村の古民家を含む一帯が最適なところでした。それは高木家が営む自然の暮らしが、今も変わらずそこにあるからです。


●今回のプロジェクトで実現したい事●

今回はまず、茅葺古民家の中心となる「おくどさん(かまど)」の修復のために挑戦します!そしてその先のステップとして、とても傷んでいる茅葺屋根の修復も目指したいです!

【呼吸する茅葺古民家での里山暮らしが体験できるコミュニティーを作りたい】



星野村さいごの茅葺古民家高木邸をもう少し住みやすく修復して、自然と共鳴する笑顔の絶えない楽しい里山暮らしを、国籍問わず多くの方々に宿泊して体験していただける場所にして、後世に残していきたいです。


おくどさんの現状の写真



その費用を第一目標として掲げ、古民家の中心となるおくどさんを修復したいと考えております。

地域の住民と訪れる方々が交流できる場所となり、にぎやかで楽しい時間を共有することで、人それぞれの魅力を解放し本当の自分らしさを見つける機会を作っていきます。




●スケジュール●

クラウドファンディング期間
2023.7/11〜8/31

リターン開始期間
2023.9/1〜

おくどさん修復予定
2023.9/1〜

感謝祭など日時
2023.11/4(土)

●リターン●
・会員証(八女市星野村くらし研究会会員)

・旨味たっぷり八女の柚子胡椒・赤唐辛子・柚味噌セット

・八女の奇才 源太釜の逸品 湯冷まし

・八女の奇才 源太釜の逸品 雫茶用湯呑み

・八女の奇才 源太釜の逸品 湯冷まし・雫茶用湯呑み 桐箱セット

・高木農園の自然栽培 緑茶 (100g)

・ベチバー和紙の薫風ロゴ入り感謝状

・ベチバードライハーブ ティ(1g) 


 

●最後に●

<苦しい時に必要なのは自然の力>

日常の喧騒の中で、外部からの刺激や概念にとらわれると、本来のあるべき自分を見失うことがあると思います。そんな時、星野村の、夜には手が届きそうな満点の星空・棚田の絶景・冬の神々しい白銀の世界など、豊かな自然が織りなす雄大な景観は、日常の小さな悩みを忘れさせてくれます。そこに鎮静のハーブが育ち始め今に続く意味を私達の役割と共に自然の恵として日々深く感じております。


<お金では買えない本当の豊かさ>

豊かな自然に恵まれた星野村で、茅葺古民家高木邸を中心に「八女市星野村古民家くらし研究会」が自然発生的に立ち上がり、星野村での里山暮らしで感じるのは次のようなことです。


 

都会暮らしで忘れてしまっていた一番大切なこと。お金では買えない豊かさを、この星野村で感じていただくことが出来ます。

人の心に豊かさが戻れば、笑顔が増え、人の自然治癒力も高まり、心身ともに健康でいられます。また、知恵を働かせて工夫して楽しく生活することで、人が本来もっている能力が開花し、自己肯定感が増します。

 

<世代を超えて、住み継いでいく>

「八女市星野村古民家くらし研究会」は、星野村最後の茅葺古民家を修復して残すだけではなく、星野村の豊かな自然と移り変わる四季を感じながら、里山暮らしと文化、地域とのご縁、美しい景観を、多くの人に体験していただき継承していきたいと願っています。

また、茅葺古民家は先人の歴史が見られる貴重な資料でもあり、最後は土に還り次の森を育てます。環境を維持し文化を守る為にも挑戦を続けていきたいと思いますので、応援していただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

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