ウシ本来のあり方で育った牛肉を知ってほしい!

こんにちは、「北大短角牛」の販売を行う株式会社わっかの佐々木と申します。
北大短角牛は、牧場外部から持ち込む肥料や飼料を極力少なくした、持続可能な畜産により育てられた日本短角種牛です。年間12頭程度の限られた出荷頭数ではありますが、2021年から一般販売を開始しました。
ウシ本来のあり方で育った牛肉を皆さんに知って食べてほしい、それが、北大短角牛の生産を行う静内研究牧場、そして販売に携わる私たちの願いです。


広大な敷地で行われる教育と研究

北海道日高地方にある新ひだか町静内は、7kmに及ぶ直線道路を満開の桜が彩る「二十間道路の桜並木」でよく知られ、時期になると多くの観光客で賑わいをみせる町です。でも、その桜並木を抜けてさらに奥に進んだ先に、大学の研究施設があることを知る人は、関係者を除いて、そう多くはありません。

Boys, be ambitious.の台詞で知られるウィリアム・S・クラーク博士が初代教頭を務めた札幌農学校は、明治以後の日本において、農林業や畜産をはじめとする幅広い学問をけん引しました。その後身である北海道大学は現在も、実践のための森林や牧場など多くの研究フィールドを北海道内外に保有しており、そのひとつが、桜並木の奥に広がる静内研究牧場です。

330haの森林を含む470haという広大な敷地には、100頭の北海道和種馬と150頭の肉用牛がいて、北海道大学のみならず全国の研究者や学生が訪れ、畜産学をはじめ、昆虫や野生動物、土壌、森林生態系、自然環境といった多様な分野の研究が行われています。



持続可能な土地利用型生産システムで飼養する、純北海道産の日本短角種牛

静内研究牧場では、土地が持つ力を生かして行う土地利用型家畜生産システムの研究を古くから続けています。牧場外部から持ち込む肥料や飼料を極力少なくした、持続可能な畜産により育てられた日本短角種牛を「北大短角牛」と名付け、年間12頭程度の限られた出荷頭数ではありますが、2021年から一般販売を開始しました。

日本短角種は放牧に適した品種で、草やサイレージ(草などを乳酸発酵させた飼料)だけでも肥育しやすいといいます。この牧場で与える穀物の量は、日本における一般的な牛肉生産と比べ4分の1程度と非常に少量です。

牧場は山の麓にあり、牛たちは傾斜のある放牧地を元気に動き回りながら、夏は青草、冬は乾草や場内で収穫した飼料用トウモロコシを発酵させたサイレージを食べて育ちます。牛の糞尿は草地や飼料畑の肥料に。牧場外部からの持ち込みを極力抑制し、牛の健康にも配慮した持続可能な生産システムです。穀物飼料には、北海道産の規格外小麦やフスマ(小麦粉の加工残渣)で賄っており、正真正銘の純北海道産牛といえます。



人間が直接食べられる穀物は人間が食べ、人間が直接利用することができない草を、牛が食べることで肉や乳に変えてもらう。牛本来のあり方で育った牛肉を、ひとつの選択肢として皆さんに知って食べてほしい、それが、北大短角牛の生産を行う静内研究牧場、そして販売に携わる私たちの願いです。


リターンのご紹介


※本製品はすべて冷凍製品です。クール冷凍発送となります。
※賞味期限は製造日から冷凍で1年です。
※解凍後はお早めにお召し上がりください。















実行者の自己紹介

実行者、株式会社わっかの佐々木は、2020年3月まで北海道大学の職員として14年半勤めていました。
職員時代に社内販売のようなかたちで回ってくる牛肉がとてもおいしくておいしくて、いつも周囲が買い余した分はすべて買い取っていました。そんな大ファンだった、まだ世に出ぬ「北大短角牛」の販売に自分が関わることができるようになったのは、偶然の縁であり、運命のようなものだと思っています。
販売事業はまだまだ分からないことばかりですが、大学や牧場、加工現場とチームとして連携しながら、「北大短角牛」のブランディングを進めています。

私は現在は、映像制作やデザイン業のかたわら、北海道のおいしいもの、心のこもった食べものを、畑、海、牧場問わず訪れ、取材しています。私が編集長を務める食材付き情報誌「北海道食べる通信」は、北海道大好き、おいしいもの大好きな私の分身のような存在です。北大短角牛に再び出会ったのも、そうした取材活動の中でのご縁でした。

短角牛、つまり日本短角種の牛肉は、岩手の南部牛にアメリカのショートホーンなどをかけ合わせた、日本における和牛4種のうちの1種です。北海道は岩手県に次ぐ第二の産地として、北大静内研究牧場の他にも、えりも町や、八雲町、足寄町などで育てられています。
日本の牛肉市場は評価手法が多様とはいえず、お肉の値が付かない牛は、自主流通できない限り育てることが困難です。北大短角牛をはじめ、日本短角種などの、放牧に適し土地の力で育ってくれる牛のお肉が、皆さんの食卓に上がりやすい未来がきてほしいという願いを、本プロジェクトに込めさせていただきます。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/09/25 15:00

    ご支援への御礼、ご報告が大変遅くなり申し訳ございません。みなさまのたくさんのご支援、本当にありがとうございました!おかげをもちまして、考えていた以上の結果を残すことできました。そして、今回の「肉祭り」の上位入賞特典としまして、9月29日から10月2日の間、東京・新大久保駅ビル「K,D,C,,,...

  • 2022/09/14 13:14

    「夏の肉祭り」も、終了の9月15日いっぱいまで残り1日半となりました。少し前に追加したリターンについてご説明します。<赤もの1頭分丸ごとセット>普段は製品として販売するほど数量がないため、飲食店やホテル様に卸している部位のセットです。タン:いわずとしれた、焼肉の最人気部位・牛タン。皮がついたま...

  • 2022/09/02 21:56

    わっかテーブルの佐々木です。ご報告が遅れましたが、みなさまの多くのご支援のおかげで、開始2日で設定した目標金額30万円を達成しました。本当にありがとうございました!その後、さらに多くの方に北大短角牛、土地利用型畜産や放牧で育つ牛のことを知っていただく機会を広げるべく、「ステーキ3種&全部盛りセ...

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