自己紹介
北インドの現場からこんにちは!
私たちは栃木県に本部を置く特定非営利活動法人アーシャ=アジアの農民と歩む会(以下アーシャ)です。インドのウッタルプラデーシュ州プラヤグラージ県(前アラハバード)にある、サムヒギンボトム農工科学大学に属する継続教育学部(Makino School of Continuing and Non-Formal Education/MSCNE、以下マキノスクール)をカウンターパート団体として農村開発事業に取り組んでいます。同スクールでは、アーシャ副代表の三浦照男が2004年から学部長を務めています。
マキノスクールは、1973年から毎年7月から翌年3月までの9か月間、インド国内、ミャンマー、ネパールなどの周辺国から草の根で農村開発に従事する青年を対象に、『持続可能な農業・農村開発コース(Special Course in Sustainable Agriculture & Development/SCSAD)』という研修コースを実施しています。三浦学部長と現地インド人スタッフ、アーシャからの日本人職員やインターンが同コースの運営を行っています。
2023年度のマキノスクール・コミュニティー(学生、スタッフ、関連団体の有機農業組合や農村女性のNGOスタッフ)
インドは近年その経済成長が著しく、物価も高騰し、中流階級の購買力も高まってきていますが、人口の6割が居住する農村部(特に北部、北東部インド)は産業が発展しづらく、経済格差が広まり、若者の間では就職難や失業による喪失感が広まっています。また農村の若者の多くが仕事を求めて都市部へ移住しますが、仕事に就けない場合も多く、劣悪な環境での物乞いや路上生活者、スラム居住者になったり、犯罪に巻き込まれたりすることもあります。
北インドの農村の風景
私たちは、農村という現場に住んでいるアジアの人口の半分以上の人々が、より幸せに、健康に、豊かに暮らせるようにするには、何をするべきかを長年問い続け、持続可能な農業、住民や生産者の組織化、農村保健ボランティアの育成、縫製技術習得を通した女性の収入向上事業、僻地初等教育支援を実践してきました。私たちの活動の核は、農村に住む人自身が、様々な困難や課題を乗り越え、総合的な農村の発展を目指し、草の根で効果的に働きかけるために必要な、知識、技術、リーダーシップの在り方を実践的かつ体験的に学び、身に着け、多様な背景の仲間と学びをわかちあう様々な機会を創出することにあります。
アーシャとマキノスクールが共同で毎年開催している『持続可能な農業・農村開発コース』で目指すもの、若者たちがこのコースから得てほしいもの、それは、自分たちの生まれ育った環境や自分の部族独自の価値観がすべてではなく、様々な人間・価値観・宗教・習慣が存在するということに体験的に気づき、共存し合いながら、新しく取り入れるべきことにはオープンに学び、潜在能力を伸ばし、平和で自立した農村社会を築くことに役立ててほしいということです。また様々な背景をもつ若者が現場で、リーダーシップを発揮し、持続可能な農業や食品加工、社会開発事業、農村調査等を実践できるように研修をデザインしています。マキノスクールの建物(教室、寮、食堂、実験室、食品加工室などの設備がある)
研修コースの持続可能な農場(養鶏、養豚、養魚などの複合有畜有機農業を行っている)
このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトでは、上記の9か月間の『持続可能な農業・農村開発コース』に、紛争や政情不安定な地域であるミャンマーや北東インドで活動するNGOが推薦する意欲のある若者のために、今年度(2024年7月~2025年3月)の奨学金を支援します。2024年5月現在、ミャンマーから2名、北東インドからは3名の希望者がいます。
『持続可能な農業・農村開発コース』では、土着の資源や菌を活かした複合有畜有機農法や、食品加工のノウハウ、農村調査法、農村が抱える問題の分析と解決のための事業立案、協同組合の運営、といったことを体系的かつ実践的に学ぶことが出来ます。また、マキノスクールには、多様な国や地域からの学生やスタッフ、訪問者を受け入れているため、異文化交流・理解を深めることによって、たくさんの気づきが生まれ、多文化共生社会を築いていける場であることを目指しています。このクラウドファンディングで奨学金支援を行うことによって、ミャンマーや北東インドの研修生たちが同コースにて有意義に学ぶことを実現したいと思っています。食卓を囲む昨年度の研修生とスタッフ。多様な出身の学生とスタッフが共同生活をして、関係の築き方を学ぶ。ミャンマーの学生は一番左(ジー・パン)と右から2番目(クン)、北東インドの学生は右から3,5,6番目。
『持続可能な農業・農村開発コース』の内容
同コースのカリキュラムは、座学はもとより、実践的な手法を取り入れています。持続可能な農業では、実際に家畜(養鶏、養豚、養魚)を育て、緑肥、ぼかし肥、堆肥、液肥などのローカルな資源を活かした肥料を作り、ニームなどの薬草を用いて害虫対策をするなど、健康にも環境にも安全な野菜を育てる有畜複合農業の理論を学びながら実践を中心にしています。
また、小規模自然養鶏や養豚では土着菌で悪臭を抑えた発酵床や、農場や食品加工の残渣を用いた飼料づくり、種菌の培養から習得するきのこ栽培も実践しています。学んだ知識や技術が実際にどう使われているかを、地元の農家や企業への訪問や、他州のNGO等の活動や実践を見学し、実践者と対話をして学ぶ研修旅行もカリキュラムに含まれています。アーシャは設立当初から技術協力・共同設立した、小規模・貧農農民が収入を得るための農業協同組合の仕組みを知り、加工を実習することもできます。当組合は稲鴨同時作をはじめとする持続可能な農業技術の普及、農作物の生産と食品加工・販売を行い、インド各地や日本へのフェアトレード商品の販売をすることで自立的に収入を得て運営をしています。経験を積んだスタッフから、加工技術や衛生管理、包装の種類、市場の開拓方法など、多岐にわたって学ぶことができます。
ー 有機農業、土壌科学、作物科学、家畜、農村開発問題、調査・分析法等の理論を習得
教室での座学の様子(2023年度)
ー 農業実習(作物・野菜の栽培/炭作り/木酢液作り/農業微生物/自然害虫除去/アヒル水稲同時作の実践)田植えの実習(スタッフも総出で田植えをする)
ー きのこ栽培の実践
きのこの種菌の培養の実習
オイスターきのこ(平茸の一種)の栽培の様子
ー 小規模自然養鶏・養豚の実践
土着菌を用いた発酵床での自然養豚(悪臭がせず健康に育てられるメリットがある)
ー 実際の有機農業組合を見学・経験することによって協同組合マネジメントについて学ぶ
ー 収入向上事業の実践(スクリーン印刷、食品加工、縫製事業など)小型の機械を用いた大豆加工(豆腐)の実習
小型の機械を用いた大豆加工(豆腐)の実習
ー マーケティング・販売の実践
ー イベント・プログラム運営を通してのリーダーシップの実践
ー 農村調査・問題解決分析
ヒマラヤ山脈の麓の山村への研修旅行で農村見学・調査。住民との対話の様子
資金の使い道
『持続可能な農業・農村開発コース』のため(ミャンマー人研修生2名と北東インド研修生3名)の全費用は以下のようになります。2024年5月の時点で、ミャンマーからは2名の研修生のコース参加が見込まれています。彼らの航空券やビザ手配のための経費、アーシャ本部の人件費経費、今回のクラウドファンディング手数料やリターン費用などを含めて合計3,188,700円の資金が必要になります。このうち1,988,700円を自己資金で賄い、残りの1,200,000円をこのクラウドファンディングを通して調達したいと思います。
Rs.=\1.8 US$=¥154 (2024年5月末)
プロジェクト立ち上げの背景
今回、クラウドファンディングを募るのは、昨年に引き続き2回目になります。昨年は目標の100万円に到達できませんでしたが、集まったお金はミャンマーの学生1名と北東インドからの学生2名の研修のための奨学金に充てることができました。下記に各地域の背景と、昨年度、クラウドファンディングによって奨学金の支援を受けた学生(卒業生)達について簡単にご報告します。
ミャンマーについて
ミャンマーは135の民族が居住し、108の言語が存在すると言われており、文化色豊かなミャンマーですが、それゆえに部族間の対立・抗争も少なくありません。2021年2月には、ミャンマーで軍事クーデター発生、軍に対抗したデモや同じ国民であるはずの少数部族に対する激しい弾圧が行われ続けています。昨年のミャンマーの学生2名は、パスポートが取得できるかできないかという状況の中で、ぎりぎり取得でき、研修に最初から最後まで参加することができました。しかし、研修参加中に、家族のいる地域が爆撃を受け、気が気ではない状況に置かれていました。
このように日常的に平和を脅かされつつも、平和な社会を構築するために、村落開発に勤しむ民間団体もあります。私たちが長年関係づくりをしてきたミャンマーの全国組織であるNGO(団体名は安全を配慮し伏せさせていただきます)では、国軍から襲撃を受けた村落・犠牲者への緊急支援も新たに展開しながら、平和、健康、経済的開発と環境保全の分野で、僻地農村の問題解決を住民自身で解決できるようにサポートをする活動をしています。昨年研修に参加したクンは、今年3月末にミャンマーに帰国した後、無事に家族のもとに戻り、同NGOのシャン州支部での活動を再開しました。現在は南シャン州の紛争の影響を受けた地域の食糧システムの改善と、子どもの保護プロジェクトを調整員として任務にあたっており、インドの研修で学んだことで、より自信をもって働けるようになったと報告が入っています。
卒業生クンが助言しているミャンマーの農家。食糧自給率と収入向上のための有機農業の普及
また、もう一人の女性の卒業生・ジー・パン(2023年度卒)も無事家族のところに戻り、国軍からの奇襲に怯える場所で暮らしながらも、僻地に週に数日間出張して活動しています。研修中は小さい子どもも含めた家族の安否の心配の中にありながら、どんなことでも吸収しようという積極性にあふれていました。仕事に復帰してからすぐ、地元の特産物生産事業に関わるようになり、農村女性の集会中にインドで学んだことについて発表する機会を得、食品加工やマーケティングについて話しました。女性達からは「資金がないとできない」という反応が返ってきましたが、彼女がインドで学んだ食品加工は、シンプルで資金がなくてもできるものばかりのため、今後加工技術の実習を計画している旨、報告がありました。
豆腐を使った料理開発を試みるジー・パン(真ん中)と同期生(2023年度)
このような困難な状況にあるため、自分たちの力では研修の参加費を集めることができないので、奨学金支援の嘆願を受けています。今後も持続可能な農業や農村開発について、ミャンマーの若い人、同僚や新人が継続して学べるように、コース参加費用を捻出するための支援をお願いしたいとのことです。今年度7月から開始する研修には2名を送りたいといった要望を、前述の団体から受けています。
北東インドについて
奨学金対象地のもう一つである北東インドは、ネパール、中国、ブータン、バングラデシュの4か国が接するシリグリ回廊でインド大陸と繋がっています。北東インドは、アッサム州、メガラヤ州、マニプール州、ミゾラム州、ナガランド州、アルナーチャルプラデシュ州、トリプラ州の7つの州から構成されています。州によって多少の違いはありますが、インドの政治経済の中枢から遠く取り残され、以下のような数々の課題を抱えています。
第一に、多くの州が山岳地帯から成り立っているため、その地形ゆえに産業の発達し難いという問題があります。さらに、インド独立以前から反政府組織が活動していた州もあり、現在でもこれを懸念して資本が参入しにくい状況があります。第二に、どの州にも無数の部族が居住し、それぞれの部族が自身の文化・価値観や宗教観などを重んじているため、部族間抗争が絶え間なく続いており、統一的な団結による発展が困難です。昨年2023年、特にマニプール州は、多数派のマエタイ族と少数派のクキ族の間の衝突があり、多くのクキ族の家々が焼かれ、暴力によって多くの命が奪われ、女性が性的暴行されるなど、日本ではあまりニュースにも取り上げられませんが、酷い状況が続いている地域があります。家を焼かれた人達は、森の中や別の村に逃れ、屋根もないところで食べ物や飲料水、衣服、薬品が不足する中での生活を何か月も余儀なくされています。
私たちの研修コースに希望を持って職員や農村住民を送り続けているNGO・ロングメイ・ナガ・バプティスト協会は、長年北東インドで草の根の農村開発事業を他の地域ベースのNGOと共に展開し、教育、持続可能な農業や生計開発による農村住民の所得向上、気候変動への対応等の活動に寄与してきました。常務取締役であるディムゴンは、20年以上前の同研修コースの卒業生で、同僚・後輩である他3名の卒業生も、学校事業や村落開発事業を担当することで、広範にわたる山岳地帯の社会的・経済的発展に貢献しています。昨年度の2名の卒業生は研修コースで主にキノコ栽培の技術を学び、現在、出身村に戻り実験と実際の栽培を開始しています。彼らの多くはナガ族ですが、幸いなことに、前述の紛争中のマエタイ族やクキ族とは中立な立場にあります。ですので、ナガ族の村に避難してきた人たちを受け入れたり、関係修復のための仲介役をすることで、平和に貢献することが可能です。研修コースに若者を送ることで、持続可能な農業、食品加工、キノコ栽培など、現地で実際に役立つ知識や技術を習得してもらい、収入向上のための技術普及と地域産業の活性化を目指しています。しかし、そのための資金を全て捻出することは困難のため、奨学金支援を必要としています。NGO・ロングメイ・ナガ・バプティスト協会・常務取締役であるディムゴン(同コースの20年以上前の卒業生。マニプール州の深い山々の巡り村落開発プロジェクトを展開している。
マニプールでは山間地で傾斜地農業がおこなわれている。長年焼き畑農業で生業を立ててきたが、人口増加のため急速に持続可能な農業が必要になってきている。
昨年度の卒業生チュン(マニプール州)。出身地に戻り研修で学んだキノコ栽培の試験をするための棚を作っているところ
チュンが学んだキノコ栽培の実習をしている様子像
現在の準備状況
すでにミャンマーから2名、北東インドから3名の参加者が今年7月からの研修コースの参加に申し込んできており、到着日の調整や、教室や宿泊施設のメンテナンス、年間スケジュールの作成など、研修コースの実施に向けて着々と準備を進めています。7月1日から研修を開始します。ミャンマーの学生には、ビザ取得のための準備書類(入学許可証、ビザ取得推薦書、持ち物などの注意事項)を4月に郵送しました。すでに1名の女性の研修生はマキノスクールに到着しています。もう1名の男性の研修生はまだビザの発行を待っていますが、遅くとも7月末までには参加が可能になると思われます。
リターンについて
<募集方式について> 本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も計画を実行し、リターンをお届けします。
私たちのクラウドファンディングのリターンは、研修生のサンクスレターや報告書の他は主に、北インド、ウッタル・プラデシュ州プラヤグラージ県の農村女性で構成されている団体エヴィス(ASHA・VIKAS・SHAKTI/アーシャ・ヴィカス・シャクティ=以下AVS) の商品です。AVSは、2015年にマキノスクールとアーシャの支援により創設されました。 主な活動は、農村女性を対象にした裁縫教室基礎・上級コースの実施、研修を終えた女性たちによる収入向上のための商品開発、販売用の手工芸品作りです。 これらの活動を通して農村女性の社会的地位の向上、能力開発、エンパワーメントを目指しています。
1.¥1,000
アーシャ=アジアの農民と歩む会よりお礼のメール(支援者様のe-mailアドレス宛にお送りします。)
2.¥5,000
①研修生からのお礼の手紙
②報告書(A4サイズ、5ページほどの活動報告書。PDF形式で支援者様宛にメールでお送りいたします。)
③プロジェクト終了後に、農村女性NGO(AVS)カタログのリンクをメールいたしますので、¥500までの商品を選び、メールに返信する形でお知らせください。
*現在のカタログはこちらのページからダウンロードできます!(ご参考までに)
カタログ例
3.¥10,000
①研修生からのお礼の手紙(現地発送)
②報告書(A4サイズ、5ページほどの活動報告書。PDF形式で支援者様宛にメールでお送りいたします。)
③プロジェクト終了後に、農村女性NGO(AVS)カタログのリンクをメールいたしますので、¥1,000までの商品を選び、メールに返信する形でお知らせください。
4.¥30,000
①研修生からのお礼の手紙
②報告書(A4サイズ、5ページほどの活動報告書。PDF形式で支援者様宛にメールでお送りいたします。)
③プロジェクト終了後に、農村女性NGO(AVS)カタログのリンクをメールいたしますので、¥1,000までの商品を選び、メールに返信する形でお知らせください。
カタログ例
5.¥50,000
①研修生からのお礼の手紙
②報告書(A4サイズ、5ページほどの活動報告書。PDF形式で支援者様宛にメールでお送りいたします。)
③プロジェクト終了後に、農村女性NGO(AVS)カタログのリンクをメールいたしますので、¥5,000までの商品を選び、メールに返信する形でお知らせください。
カタログ例
6.¥100,000
①研修生からのお礼の手紙
②報告書(A4サイズ、5ページほどの活動報告書。PDF形式で支援者様宛にメールでお送りいたします。)
③プロジェクト終了後に、農村女性NGO(AVS)カタログのリンクをメールいたしますので、¥10,000までの商品を選び、メールに返信する形でお知らせください。
7.¥200,000
①研修生からのお礼の手紙
②報告書(A4サイズ、5ページほどの活動報告書。PDF形式で支援者様宛にメールでお送りいたします。)
③プロジェクト終了後に、農村女性NGO(AVS)カタログのリンクをメールいたしますので、¥20,000までの商品を選び、メールに返信する形でお知らせください。
*現在のカタログはこちらのページからダウンロードできます!(ご参考までに)
カタログ例
*生地を選んでいただくこともできます。男性用もございます。
実施スケジュール
6月1日 クラウドファンディング開始
6月30日 クラウドファンディング終了・募金の報告
7月初旬 入学式を行い、本コース開始。最初は、農場実習や見学を中心に行う。雨 期の作物の種まき、有機肥料づくり等
7月下旬 研修生がリーダーシップを取り、スポーツ大会を実施する。食品加工の実習開始。
8月 実習と共に本格的な講義を開始する。田植え、鴨の田んぼへの導入実習。また、地元にある養鶏孵卵所、キノコ栽培農家等見学を実施。
支援者にリターン用カタログのリンクをメールで送る。
9月 プラヤグラージ県のみならず、隣接する県の開発NGOの見学、視察等を研修の中に組み入れる。稲作、野菜の有機栽培、収穫など。
リターン用の縫製品を現地に注文。
10月初旬 リターンを現地から発送。
10月中旬 インド・デリー準州及び西北部ウッタラカンド州へ1週間程度の研修旅行実施。有機農産物の市場状況、直接販売、他のNGOの農村開発状況や、山岳地帯の地理的、気候的な違いをどのように活動に生かすか等を学ぶ。
モリンガ葉の加工技術、キノコの菌床栽培技術を学ぶ。
リターンが国内事務所に到着次第、支援者の皆様へお届けする。
10月下旬 マキノスクール研修農場で育てた米の収穫。マキノスクールの職員全員と一緒に協働作業での稲刈りの実施。
11月 マキノスクールキャンパスにおいて、有機農業組合が開催する大学教職員と学生(1万5千人)を対象にした「FoodFair」に参加。研修生が栽培している農産物を使った食材で調理、又は加工したものを健康食品として啓発を行うと同時に販売促進のための工夫をする。
12月 マキノスクールとその家族を対象としたクリスマス会を実施。研修生はプログラムにリーダーとして積極的に参加。12月半ばから1月初めまで冬休み。
2月 先のFood Fairの第2弾に参加。マキノスクール研修農場で育てた野菜、キノコ、加工品の直接販売を行う。
プラヤグラージ市内で行う野菜や加工食品の直接販売に参加。直接販売の意義、その有効性について学ぶ。
3月上旬 農村調査法を学び、実際にマキノスクール又は有機農業組合が活動する農村地域での村落調査を行う。その結果をまとめ、目的に沿って考察する。また、日本やデリーからのスタディーツアーの参加者と交流を行い、それぞれの地域の課題やその解決等について学ぶ。
3月中旬 研修生による農村調査の結果、また、研修の評価等の発表会をマキノスクール全職員の前で行う。
3月下旬 卒業式を執り行い、全過程を合格した者に卒業証書を授与する。修了式を実施。その後、卒業生は帰途につく。
最後に
このクラウドファンディングは、ミャンマーと北東インド研修生の奨学金支援のためのプロジェクトとして立ち上げました。この2つの僻地農村の若者は、不安定な政情により自らが持つ潜在能力を伸ばす機会が制限され、発揮できないまま、もんもんと一生を過ごすしかないため、中には薬物などの依存症になることもあると報告されています。彼らが外の世界や多様な人に触れ、様々な生き方、機会があることを知り、農村地域の問題を解決する具体的な術を学び、平和で豊かな社会を作ることに自分も貢献できると認識を持てるようになることで、将来これらの地域に平和な社会が草の根から構築され、若い人たちが希望をもって生き生きと暮らせるようになることを望んでやみません。加えて、この研修コースには日本で将来、有機農業や国際協力、ソーシャルビジネスの分野に将来進みたい若者も他の研修生と同じ立場で参加できるようになっていたり、長期・短期インターンシップやスタディーツアーで、現地の農村住民と様々な活動や、農村見学・調査、事業運営を経験することができたりする、稀な機会の受け皿となっています。もちろん、こういった機会を利用して、奨学金支援している学生たちに直接会い、話を聞くこともできます。
こちらの研修コースをご支援いただくことは、日本の方がインド農村での経験を積み、農村住民の実態を知る有意義な機会を支えることにもつながります。こちらも含めて、ぜひご支援をお願いします!
2024年3月に開催された短期インターンシップ/スタディーツアーの参加者と、日本人学生を含む研修コースの学生、農家、本会と関連団体の職員
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