今月より、リターンの発送をスタートしました。「なんか緊張しますね笑」と言いながら、みなさんにお届けする銀鮭を1匹1匹丁寧に捌く三浦くん。最後にお手紙を入れて、無事梱包完了です。初日の発送でお届けした皆さんからは早速、「とても大きな銀鮭をありがとうございます！家族で美味しくいただきました」「脂がのっていて大変美味でした。大きいのでしばらく楽しめそうです」など続々コメントも届いています。順次みなさんのもとにお届けしていきますので、楽しみにお待ちください！

5月26日に終了いたしました本クラウドファンディングでは、148人ものパトロンの方にご支援いただき、またそれ以上に多くの方に応援していただき、ありがとうございました。三浦くんから「こんなに多くの方から応援していただけるなんて」と感謝のメッセージが届きました。「自分がこの石巻市で漁師として頑張ることで、これからの水産業の一助になれたら」メッセージの中では、こんな強い決意の言葉も。応援してくださった皆様、ぜひ、音量をあげて彼の思いを聞いてください。

三浦くんがはじめさんの元に就業し、もうすぐ2年が経とうとしています。「一人前に育てたい」というはじめさんの思いと、「漁業者として迎え入れたい」という地域の声が後押しし、三浦くんは今年2月に準組合員（共同漁業権）の資格を取得しました。新規参入者の漁業権取得に関しては、まだまだ消極的な風潮があるのが現実。大阪から雄勝へやってきた彼は当初、突然現れた「よそ者」として周りから警戒され、時には「早く大阪に帰れ」と言われることもありました。しかし素直で明るい三浦くんを少しずつ地域の人も受け入れ、真面目に仕事に励む彼の姿は今、震災後人口が激減した地域にてとって眩しい存在となっています。準組合員資格のスピード取得は、彼の頑張りと地域の理解・信頼関係があったからこそできたこと。資格取得の審査時に三浦くんを推薦してくれた人の中には、「早く大阪に帰れ」と言っていた漁師さんの姿もありました。今では「大輝は素直だからな」とにこやかに語る、心強い味方です。親方、そして地域に支えられながら三浦くんは、「漁師として独り立ちする」という目標に向かって少しずつ歩き出しています。

クラウドファンディング終了まであと3日となった今日、三浦くんから決意表明が届きました。

親方であるはじめさんが、応援してくれるみなさんへのメッセージ、そして三浦くんへ普段伝えることのない想いを綴ってくれました。ーーーーーーいつも応援いただきありがとうございます。雄勝で銀鮭・ホタテ漁師をしている佐藤一です。１年半前に、縁があって大輝を受け入れることになりました。船の操縦も以前はそばで見ていないと不安だったのですが、今年は船の操作も慣れ、平常時なら不安なく任せられるようになりました。まだ心配なところはありますが、彼自身、仕事を任せてもらえる喜びもあるようです。今までは自分が仕事ができないときは餌やりを休まなくてはいけないこともありましたが、大輝のおかげで銀鮭の育成がスムーズになりました。今年の銀鮭の餌やりは、ほぼ大輝がメインでやっています。なのでクラウドファンディングでお届けする銀鮭は、「大輝の銀鮭」と言っても過言ではないと思っています。「自分で育てたものをみんなに食べてもらって、喜ぶ顔が見たい」これは、大輝が以前言っていたことです。クラウドファンディングでパトロンになってくださっている皆さんからのコメントを見るうちに、ますますやる気も出てきたようで、皆さんに商品として銀鮭を届けるということを意識して、改めてきれいに捌けるように練習をしているところです。大輝が来るまでは、この地域は外の人間や新規漁業者に対して、少しばかり閉鎖的な部分がありました。小島地区では、40代である自分が最年少の漁師だったので、心のどこかで自分で終わりと思うところがあったんです。そこにやってきた大輝は、とても明るくて素直で、ゆっくりと確実に地域の中に溶け込み、いつしかみんなに認めてもらえるようになりました。今年の２月に准組合員になれたのも、地域の理解を得ることができたからです。自分にとっても大輝が来てくれたことで、この浜が次の世代につながるかもしれないという、明るい希望がもてました。そのことをプレッシャーに思わず、このまままっすぐに、漁業と向き合ってほしいと思っています。准組合員になってからの大輝は、穴子漁にトライしようと漁具を買い揃えたり、あれこれ挑戦する姿が見られます。そんな大輝を見たまわりの漁師が、道具を譲ったり、仕掛け方を教えたり……。地域の人たちが息子や孫を育てるような気持ちになっているようで、微笑ましいですね。いつか、師匠と弟子という関係ではなく、対等に地域を語れる仲間になってくれると嬉しいです。ぜひ、これからも彼の成長を温かく見守ってあげてください。追伸大輝へ　筋トレに関する変な食事制限は、もう勘弁してください。