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ラダックの女性が作った工芸品で地域の経済と伝統を守るショップを建設したい!

インド北部ラダック地方にて「観光業と地域経済の共存」と「ラダックの⼥性のエンパワメント」を⽬的としたショップを建設します。ラダックの女性たちの手仕事に価値を与え、ローカル経済の促進に繋がるショップ開店に向けてぜひご協力お願い致します!

現在の支援総額

1,168,500

146%

目標金額は800,000円

支援者数

106

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/03/08に募集を開始し、 106人の支援により 1,168,500円の資金を集め、 2019/04/25に募集を終了しました

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ラダックの女性が作った工芸品で地域の経済と伝統を守るショップを建設したい!

現在の支援総額

1,168,500

146%達成

終了

目標金額800,000

支援者数106

このプロジェクトは、2019/03/08に募集を開始し、 106人の支援により 1,168,500円の資金を集め、 2019/04/25に募集を終了しました

インド北部ラダック地方にて「観光業と地域経済の共存」と「ラダックの⼥性のエンパワメント」を⽬的としたショップを建設します。ラダックの女性たちの手仕事に価値を与え、ローカル経済の促進に繋がるショップ開店に向けてぜひご協力お願い致します!

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みなさまジュレー!ジュレー・ラダック代表のスカルマ・ギュルメットです。この度は多くの方々からクラウドファンディングにご協力いただき、本当にありがとうございました。明日でプロジェクトは終わってしまいますが、ラダック人の私からこのプロジェクトへの想いとみなさまへの感謝の気持ちを書きたいと思います。ご一読いただけましたら幸いです。目まぐるしい変化の中にあるラダックでローカリゼーションを促進したいラダックはヒマラヤ山脈に囲まれた地域であるため、1970年代に観光地として開かれるまで、その存在すら知られていない場所でした。ラダックの伝統的な暮らしは自給自足的で、環境に優しく、持続可能な暮らしでした。しかし、70年代に観光開発が始まってからラダックは猛烈なスピードで近代化を迎えます。たった30・40年の間にラダックは大きく変わってしまったのです。世界中どこでもそうですが、現金になる仕事は中心地の都市に集中する傾向があります。ラダックも例外ではなく、今では男性の若者たちが仕事を求めて中心地のレーに移住し、村にはお年寄りと女性と子どもと家畜しかいないようか状況になりつつあります。今の農村部に住む人々を含め、ラダックの人びとにとって、畑を持って作物を作ることよりもお金があることの方が価値が高いのです。その結果、ラダックでこれまでは考えられなかった貧富の差も始まりつつあります。そして、お金を稼がなくてはいけないというプレッシャーを感じている人たちが増えているのです。教育の影響も大きいと感じています。子どもたちは学校でラダックの伝統や地域のことではなく、デリーやムンバイなどの大都市に暮らす子どもたちと同じようなことを学びます。そのため、学校での学びは生活に直結せず、教育を受けた子供たちは、直接お金につながらない畑仕事などの村の仕事を嫌がります。皮肉なことですが、教育を受けることで、目先の利益だけを追求するような人間になってしまうのです。ラダックの中心地レーのマーケットに並ぶものを見てもラダックの変化に気づくことができます。置かれているものは、ラダックで作られたものではなく、そのほとんどがインドや中国、さらにはヨーロッパやアメリカなど何千キロも離れた遠い場所から運ばれてきたものばかりです。こうしたビジネスの展開はますます観光業とローカルな経済を遠ざけます。たとえ、一番近いインドから運ばれたものであっても、誰が作り、どのように運ばれてきたのかわからなくなっています。自分が食べるもの、着るものがどのように作られたのか、そのプロセスがわからない状況はますます深刻になっています。こうしたことは人々の健康にも影響します。昔、ラダックにはアレルギーというものがありませんでした。しかし、近年アレルギーを抱えている人たちが増えています。それはラダックの外から運ばれてくるものに含まれる科学的な物質の影響ではないかと考えられます。目の前の利益を求めてラダックの中心地レーでは観光に関連するビジネスを展開する人たちが増えています。自分の利益を求めるあまり、知らず知らずのうちにラダックの美しい自然や文化を損なってしまっていることにさえ気づくことができないでいるのです。こうした状況の中で、ラダックのローカルな経済の促進は今まさに必要とされています。ラダックの村に今も残る、持続可能な暮らしや伝統文化はなんとしてでも守らなくてはなりません。今、その価値を見直さなければ、あっという間にグローバル経済の大きな流れに呑み込まれ永遠になくなってしまうでしょう。ラダックの平和で環境に優しい社会を未来に残すためにローカリゼーションは必要なのです。私の願いはラダックの伝統的な文化や暮らしがいつまでもこの地球上に残っていてほしいということなのです。バランスの良い開発のあり方を考える拠点にいくらラダックの伝統的な暮らしが価値の高いものであったとしても、今のラダックが昔の伝統的な暮らしに100%後戻りすることは不可能です。それに、私も他のラダックの人々もより良い未来を求めていますが、ラダックが完全に昔の姿に戻ることを望んでいるわけではありません。だからこそ、私たちはバランスのとれた発展のあり方を考えなくてはならないのです。現在の近代化は極端な形で進んでおり、伝統か開発かの二者択一を迫られているような状況です。近代的な暮らしも、伝統的な暮らしも同等に良い点と悪い点があります。どちらかではなく、それらのバランスを考えることが必要なのです。今回のプロジェクトである、WALのショップやレストランの建設は、ラダックにおいてバランスの良い開発のあり方を考える拠点になります。ラダックの伝統的な暮らしや文化は失われつつあります。それを保存する場所として、ラダックに伝統的な暮らしを選ぶ選択肢を残したいのです。伝統文化の保存や持続可能な社会の実現、オーガニック化などさまざまな活動を行っているWALはラダックの中で影響力のある団体です。そのような団体が運営するショップとレストランは今まさに、ラダックに必要なものなのです。みなさまへこの度、本プロジェクトにこのようにたくさんのみなさまにご協力いただき、本当に心から感謝しております。みなさまよりいただきましたご支援は、ラダックの持続可能なローカル経済の基盤となります。みなさまと一緒にラダックのローカリゼーションに向けた種を蒔くことができたことを私はとても幸せに思っています。ショップとカフェレストランの実現に向けて今後も頑張って参りますので引き続きご協力をお願い致します。ジュレー!スカルマ・ギュルメット


みなさま、ジュレー!クラウドファンディングはプロジェクト終了まで残り約1週間となりました。ご協力いただきました全てのみなさまに心から感謝致します。本当にありがとうございました。今回は、ラダックの食文化について詳しく知るために、大阪大学人間科学研究科助教の木村友美先生にインタビューをさせていただきました。ラダックの食の特徴や変化について教えていただきましたのでぜひご一読ください。木村友美先生のプロフィール大阪大学大学院人間科学研究科助教、フィールド栄養学者。食と健康に関する調査を国内外で実施。これまでの調査地は高知県、ヒマラヤ地域(中国青海省、インド・ラダック、アルナーチャル、ネパール)、タイ・ナコンパトン、ニューギニア島インドネシア・パプア州など多数。高齢者の食事摂取状況と健康状態との関連を調査し、地域ごとにその関連の特徴を分析。また、開発途上地域での食の変化と生活習慣病についての調査も行う。食の研究として、栄養学や疫学に加え、地域の文化的背景を知るための文化人類学的手法も取り入れた研究スタイルを「フィールド栄養学」と称して実践している。インタビューなおい:本日はお忙しい中ありがとうございます。今日は、ラダックで研究されている木村先生に、ラダックの食文化のことやその変化について教えていただきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。木村先生:よろしくお願いします。なおい:先生はいつからラダックでの研究を始められたのですか?木村先生:私が初めてラダックに行ったのは2010年の夏です。それから、行けない年も数年ありましたが、ほとんど毎年夏の時期にラダックに行って研究をしています。なおい:ラダックでは、どのような研究をされているのですか?木村先生:ヒマラヤ高地の遊牧民の人々の食生活とその変化を通じて、グローバル化が及ぼす健康問題をテーマに研究しています。ヒマラヤ地域では、政治的背景やグローバル化の影響で伝統食である大麦から「コメ食」へと変化しています。この変化が人々の健康にどのように影響しているのかを研究しています。また、ヒマラヤ高地の人々は高所に暮らすため、低酸素に適応する遺伝子をもっているといわれていますが、この低酸素適応遺伝子は同時に、低栄養にも対応できるように適応してきたという可能性があります。こうした地域では、グローバル化の影響による過栄養などの食の変化が、人々の生活習慣病や健康被害により強く影響するのではないかという仮説を持って研究しています。なおい:なるほど、厳しい自然環境の中で低栄養で生き延びられるように身体が環境に適応している人たちが、必要以上の栄養を摂取したら確かに健康への影響が強く現れそうですね。なおい:では、ラダックの食文化の特徴を教えてください。木村先生:ラダック地域で最も栽培されている穀物は大麦です。大麦は炒って粉にした「ツァンパ(麦こがし)」にして食されています。この粉をそのまま食べることもあれば、バター茶と混ぜて団子状に練って食べることもありますね。大麦を発酵させて作った「チャン」というお酒もあってラダックの人々に好んで飲まれています。また、家畜からとれる乳製品もあります。ヒツジやヤギ、ヤクからとれるミルクからヨーグルトやバター、チーズなどを作って食べています。(大麦とバター茶を混ぜて団子状にしたコラック)なおい:やはり大麦や乳製品はラダックの食の中心的な役割を担う食べ物なのですね。私がラダックを訪れた時はちょうど夏の終わりの時期で、畑で育てた野菜を乾燥させたり、土に埋めて冬支度をしていました。また、お肉も家畜の肉をいただいたり、それを乾燥させて保存して食べているようでした。厳しい自然環境での冬を迎えるにあたって、ラダックの人々の知恵と工夫が見られて興味深かったです。木村先生:私が調査した標高4200メートルの高原、チャンタン高原の遊牧民の人たちの食は、栄養学的には少し不足状態にあるということができます。2011年に行ったアンケート調査では、チャンタン高原のある集団の人たち(約300人)のうち、毎日野菜を食べると答えた人はたったの10%しかいませんでした。チャンタン高原に暮らす人びとは、大麦や小麦、野菜類は月に2回ほど中心地のレーにあるバザールまで買いに行くそうで、それには車で3・4時間、馬では1日かかるのだそうです。これだけを聞けば、チャンタンの人々の食は乏しいと言えるのですが、私たちの調査からは、栄養不足による疾患や健康被害は特に見つかりませんでした。その一方で、心理的な健康度(QOLなど)は日本の調査地などと比較するとより高いことが分かりました。チャンタンの人々が家族や地域コミュニティの人々と共に食べ物を分け合い、食事を楽しむ姿は、日本の孤食などの食の状況と比較すると、非常に豊かなのだと思うのです。(家族や村人と共に食事をする様子)なおい:近年、ラダックの食習慣はグローバル化や近代化の影響を受けて変化しているようですが、どのようなところにその変化が見られますか?木村先生:先ほど、ラダックでは大麦を主食にしてきたという話をしましたが、近年、大麦から米へと主食が変わってきている傾向があります。欧米諸国では大麦が健康に良いということで、健康志向の強い消費者の間では一部で大麦食がブームとなりつつあるですが、その動きに逆行するかのようにラダックでは大麦摂取の減少傾向が見られています。なおい:それはどうしてでしょうか?木村先生:ラダックに米が入ってきたのは、実はインド政府による援助だったのです。ラダックでの食糧援助は1980年代に始まり、1995年ごろに道路が開通したことで地方の村々へも低地のインド平原で取れる米が配給されるようになったのです。食の嗜好に関する調査では、「一番好きな食べ物は何ですか?」という質問に対して米と答えた人がたくさんいたんです。今ではほぼ毎日お米を食べるようになった人もいるようです。特に若い人たちの世代で米食が日常的となっているようです。なおい:大麦から米に主食が変換している状況はどのような問題に繋がるのでしょうか?木村先生:大麦は精製米に比べて食物繊維が19倍も多く、カリウム、マグネシウム、ビタミンB群などの栄養素も豊富に含まれています。また、米は大麦よりも血糖値を上昇させやすい食品であり、糖尿病などの原因になりやすいのです。近年、ラダックに生活習慣病が増えている傾向の要因の一つとして、主食が大麦から米に変わったことが考えられると思います。なおい:私がラダックに行った時に気になったのは、みんながインドから運ばれた「マギー」というインスタントラーメンを好んで食べている様子でした。こうした加工食品の流入もラダックの生活習慣病に影響を与えているのでしょうか?木村先生:そうですね。みんなマギー好きですよね笑。マギーだけでなく、スナック菓子なども入ってきていて、その影響として一番懸念されるのは、摂取するカロリーが増えること。もう一つは、塩分の摂取量の過多ですね。なおい:こうした影響で家庭料理の味付けや調理方法にも変化が見られますか?木村先生:これは最近の変化ではなく、昔からのことなのですが、インドとの交流によってラダックには早い段階からスパイスが入ってきていたようです。昔は、ラダックでスパイスを栽培することはできないのでとても貴重なものだったと思いますが、道路の普及に伴って、スパイスや食塩などが簡単に運び込まれるようになり、味付けなどにも変化が出てきているのではないかと思います。今ではラダックの伝統料理にもスパイスを用いてインドのカレーのような調理方法が組み込まれているように思います。なおい:なるほど、様々な変化が生活習慣病につながっているのですね。木村先生:変化は食だけでなく、運動量の変化も関係しています。遊牧民の人に万歩計をつけてもらったことがあるのですが、彼らは1日に平均して2万歩以上歩いているのです。でも、近年、遊牧民を離れ、都市で働くようになる人もいて、そういう人たちが遊牧民をやっていた時と同じくらいのカロリーを摂取したら、やはりお腹がぽっこりして生活習慣病にも繋がる可能性は高くなりますよね。なおい:ラダックでは畑が減っていると聞きましたが、それも運動量の低下に関係するのでしょうか?木村先生:農作業の量は減ったという報告はあるのですが、一番大きな理由は若者たちが都市に出ていることだと思います。そういう意味では、農村に残されている人たちの運動量は増えているかもしれないですね。農作放棄地の問題は個人レベルだけではなく、全体的な人の移住などの社会の構造とも深く関わっています。なおい:本プロジェクトはラダックの伝統料理を提供できる場所やラダック料理を若者が学べる場所を作るプロジェクトです。このプロジェクトの必要性などについて研究者の立場からコメントをいただくことはできますか?木村先生:ラダックにカフェレストランができることを、個人的にもすごく楽しみにしています!というのは、実は日本も同じような経験を過去にしているのです。日本の伝統食や郷土料理もどんどん衰退していて。今でこそハンバーグやオムライスはお母さんの味として、家庭料理の代表的な料理になっていますが、これらは洋食の影響を強く受けていますよね。日本も80年代の経済成長期にどんどん洋食を受けて入れて、それと同時に地方でおばあちゃんたちが作っていた郷土料理がなくなりつつあるのです。90年代からは核家族化もさらに進んで、おばあちゃんと孫が一緒に住まなくなったことから料理も継承できなくなってしまって。私は高知でも研究しているのですが、このおばあちゃんしか作れない料理とかあるんですよ。たけのこ寿司や、ピーナッツ寿司など。これらはそのおばあちゃんが作れなくなったらなくなってしまう料理なのです。最近の日本では、こうした郷土料理を守ろうっていう動きが地域活性化や町おこしの分野と共に、見られるようになっています。例えば、道の駅とか、B級グルメとか。ラダックも、もしかしたらもうすぐなくなるかもしれない郷土料理を、いかに残していけるかが課題となっています。インドなどからの新しい文化を取り入れながらも、いかに都会の人たちや観光客の人たちがラダックの伝統的な料理を知ることができるのか。子どもが村を出て都会に行ってしまっても、その地域の伝統料理がなくならないで残すことができる場所が必要なのです。今回、中心都市のレーにカフェレストランができることは、ラダックの地域の伝統食の継承に役立つと思い、とても期待しています!なおい:心強いお言葉をありがとうございます。残りの1週間も精一杯目標達成に向けて頑張りたいと思います!この度は貴重なお時間をいただきありがとうございました。(参考資料)・木村友美、坂本龍太、石川元直、諏訪邦明、Tsering Norboo、奥宮清人(2017)「都市に定住したチベット遊牧民の食と生活習慣病 ―インド・ラダーク地方の難民居住区での調査から―」、『ヒマラヤ学誌』2017年18号、p92-101・木村友美(2018)「ヒマラヤ高地、ラダーク地方における大麦食とその変化 ―栄養成分と健康効果に着目して―」、『ヒマラヤ学誌』2018年19号、p60-72・八十島安伸・中道正之 編著(2018)『食べる(シリーズ人間科学1)』大阪大学出版会引き続きご協力をどうぞよろしくお願いいたします!


ジュレー!クラウドファンディングはプロジェクト終了まで残り10日となりました。これまでご協力いただきました全ての皆様に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。今回は、本プロジェクトにボランティアスタッフとして関わってくださっている玉岡善美さんから届きましたビデオメッセージを紹介します。アメリカに住んでいる玉岡さんからの心のこもったメッセージです。ぜひご覧ください!セカンドゴールの目標達成に向けて引き続き頑張ってまいりますので、引き続き応援どうぞよろしくお願い致します。


\セカンドゴール  160 万円にチャレンジします!!/ラダックの地域に根ざした経済の促進と女性のエンパワメントを目的としたショップ開店に向けたクラウドファンディングは、4月7日に71人の方々からのご協力を得て無事に目標金額の80万円を集める事ができました!ご協力いただきました全ての皆様に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。私たちは残りの4月25日のプロジェクト終了までの期間を使って、プラス80万円のセカンドゴールの160万円に挑戦したいと思います!カウンターパートであるWomen’s Alliance of Ladakh と相談し、村のお母さんたちが作った手工芸品を販売するショップの隣に、ラダックの伝統料理の保持を目的としたカフェレストランを建設します!引き続き、ぜひご協力をお願い致します!▼セカンドゴール設定の背景ラダックで急速に進む近代化は、ラダックの食文化にも大きな影響を与えています。伝統的なラダックでは、コミュニティのつながりや農業に支えられた自給自足的な生活が行われていました。人々は自分たちの畑で土を耕し、野菜や大麦を育て、家畜の牛やヤギの乳からチーズやバター、ヨーグルトなどを作って食べていました。しかし、ラダックは1970年代にインド政府の政策により観光客を受け入れ始めたことをきっかけに価値観が大きく揺らぎ、現在のラダックの生活にお金は必要不可欠なものとなっています。人々はお金を得るために自分の村を離れ、中心地のレーやラダックを出てインドの都市部で働くようになりました。その結果、ラダックの畑や家畜は減り、ますますお金に依存した経済構造がみられるようになっています。この図が示すように、中心地レー周辺の村に暮らす人の中には、現金を得るために自分が飼っている牛から取れた牛乳やバターを売り、その収益でラダック外から運び込まれてきたバターやミルクをお店で買っているのです。ラダックの近代化のスピードがあまりにも早かったため、ラダックの人の中には構造的な問題に気づくことができず混乱している状況にある人がいます。ラダックの伝統的な食文化は標高の高いラダックの自然環境にも、そこで暮らす人々の健康にも負担のない地域に根ざしたものでした。しかし、現在ではラダック外から持ち込まれたインスタントラーメンなどの加工食品が広まり、手間のかかる料理よりも簡単な食事が好まれるようになっています。こうした食文化の変化は、ラダックの人々の健康を脅かし、パッケージのゴミなどによる環境汚染などに繋がっています。▼カフェレストランの目的と用途①失われつつあるラダックの伝統的な食文化の保存ラダックの家庭料理や、現在ではほとんど見られなくなったラダックの伝統料理まで様々な料理を提供します。失われつつあるラダックの伝統料理を、ラダックの人びとも観光で訪れた人びとも口にできるカフェレストランとして運営します。②ラダックの若い世代がラダックの伝統料理を学ぶことができる場所に伝統的なラダックの社会では、若者がキッチンに立ち、家族のために料理を作っていました。しかし、ラダックを離れ働いている若者は、自分たちの村に帰ってきた時にラダック料理の作り方がわからない人が増えつつあります。そうした若者を対象にしたラダック料理に関するワークショップや研修を開催できるようなキッチンスペースを作ります。③イベントホールやワークショップなどの多目的なスペースとするただ食事を提供するだけではなく、イベントホールやワークショップ開催にも利用できるようなスペース作りをします。具体的には、Women’s Alliance of Ladakh による、環境や女性のエンパワメントに関する社会教育の場にも活用していく予定です。▼運営方法と収益の使い道運営は、Women’s Alliance of Ladakh のスタッフが担います。また、必要に応じてスタッフを雇っての運営となります。カフェレストランで提供する食事の食材は、チーズや豆、大麦などはラダックの村から調達し、野菜などはレーの農家から購入します。カフェレストランの収益は、WALの活動資金として用いられます。(WAL活動事例)・村のお母さん会のトレーニング・社会問題に関するイベント・ラダックの伝統文化を紹介する展覧会これまでの実績・ラダックのお店におけるビニール袋の使用禁止・ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ氏やヴァンダナ・シヴァ氏などによる講演会の実施など▼追加リターンこの度新たに、ラダックを実際に感じられるようなリターンを追加いたしました。*20,000円のご支援をいただいた方へお礼メール、お礼の絵葉書、ジュレー・ラダック ニュースレター<<ラダック料理レシピブック>>日本語版初!ラダック料理の作り方が書かれたレシピブック内容(予定)スキュー・チュータギ・ダッセル・トゥクパ・ペマール・パバ・コラック・チャイ・バター茶の作り方やラダックの地方にしかない料理のレシピ集です!日本で揃えられる食材を使って作れるラダック料理をぜひお楽しみください!*15,000円のご支援をいただいた方へお礼メール、お礼の絵葉書、ジュレー・ラダック ニュースレター<<ラダック語会話帳(限定20個!)>>世界に一つしかない日本語⇄ラダック語の会話帳です。ラダックを訪れたことのある人も、ない人も、訪れる予定の人も誰もが気軽にラダック語を学ぶことができるテキストです。セカンドゴールの達成に向けてぜひ皆様のお力をお貸しください!SNSでのシェアやご友人ご家族へのご紹介などを通して本プロジェクトをより多くの人々にお伝えいただくことも大変大きな力となります。皆様のご支援・ご協力をどうぞよろしくお願い致します。


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多くの皆様にご支援いただき、本プロジェクトは残りわずかで目標金額達成致します!皆様のご協力に心より感謝申し上げます。この度、社会を「もっと」よくするアイデアを集めたウェブサイト:IDEAS FOR GOODにてプロジェクトのご紹介をしていただきました!https://ideasforgood.jp/2019/03/29/ladakh-women-traditional-craft/プロジェクトの背景となるラダックの伝統や抱える問題がわかりやすくまとまっています。ぜひご覧ください。引続き、シェアなどを通してプロジェクト成功に向けて応援いただけましたら嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。