結局コンテンツというのはスタッフ全員でかけた時間に面白さは比例する。最初は僕の思いつきでしかなかった原型が多くの人とのキャッチボールを経て観客の前に姿を現すまで後2ヶ月をもう切った。そして素晴らしいアイデアが昨日生まれ数ヶ月解決できていない問題がクリアになった。僕にとっての原点であり原典でもある欽ちゃんの言葉をまた思い出すことになる。「家に帰って考えるようになったら数字(視聴率)は行く」(「We Love Television?」より)欽ちゃんは何かと言うと「数字=視聴率」を例えに出すのだが、それはテレビ業界の人間のちからを結集するために言うのであって「数字=面白さ」と言い換えてもいい。つまり番組に関わる出演者、スタッフが会議などの場だけではなく「家に帰っても」つまり常に番組のことを考え続けなければ面白くはならないと言っているのだ。欽ちゃんはそのことを何十年もやってきたし(お正月やGWなど人が遊んでいる時こそ”考えるべきだ”とそれを実行してきた)そうやってきた番組、少し視野を広げれば事業、研究、会社経営全てに当てはまるのだと思う。そう言えば「あの働き改革ってのがわからない。”働きたい人の自由”ってどうなっているんだ」とつい先日も言っていた。僕もあの議論は「労働」と「仕事」をゴッチャにしている議論だと思う。これから仕事を選んでいく人にやはり言いたい。仕事を選ぶとは自分が何を通じて社会に貢献するかを選ぶことであって、そのことと「労働」という数値化されることをゴッチャに考えてはいけない。とにかく「NO BORDER」は家に帰っても解決策を考え続けたスタッフのアイデアで大きな問題が解決されたというお話でした。