私が撮影した写真で構成する2作目の写真集「STAGE」の発刊に向けて、制作段階はようやく最終章を迎えようとしています。
256ページという超大作でありながら、これまた約15年に渡る滑り手たちとの素晴らしいセッションの数々のシーンから抜粋した写真たちを選び、選び、選んでも入りきらないほどの写真たち。ようやく収まるところに収まって、英語翻訳がついて、あとは文字校正、色校正を迎える段階にまでやってきました。
この写真集の制作にあたって、私の活動に大いにご賛同いただいた企業さまや友人知人にご支援、ご協力をいただき、またクラウドファウンディングという新たな試みにもチャレンジしたことで、全国から温かい応援のメッセージとともにご支援をいただいておりますこと、日々感動と感謝の気持ちでいっぱいです。
時には大きな波が立ちはだかり、それがセットとなって襲ってくるような出来事もありますが、みなさまの応援のおかげで、とても元気に前向きに頑張れております。
ところで、今回初めて挑戦するクラウドファウンディングという制度については、前回にも書かせていただきましたが、そのリターン(ご支援に対するお礼)の中の一つに、去年発売した1st写真集「SWEET as...」と今回の新作「STAGE」の二冊セットという内容があるのですが、先ほど、こちらのリターンが残り2セットのみ、という表記になっているのを見てなんだかジーンとこみ上げてくるものがあったので、この記事を書くことにしました。
1作目「SWEET as...」は、昨年2015年の11月にリリースしたもので、その前年、2014年に家族でニュージーランドを周遊した時の様子を「日常と非日常」というテーマで切り取った作品集です。
スキーヤーの夫と写真家の私。そして当時4歳の男女の双子たちとともにキャンピングカーで渡り歩いた物語。キャンピングカーというミニマムな動く居住空間で毎朝違う景色で朝を迎えながら自然の中を駆けずり回る生活。古い友人を訪ねたり、現在まで繋がる新たな人とのご縁があったり。様々に変化しながら急速に成長する時期の子供たちの感受性とともに、いろんな「初めて」を体験して、みんなで泣いたり笑ったり。
今振り返ればその時間は確かに、現実として起こっていたのに、もう遠い昔のような、それとも夢だったのか?と思うくらい記憶は曖昧になっていて、所々の断片だけがなぜかとても鮮明に繰り返し頭の中に蘇ったりして。心では「忘れたくない!」と切に願っていても、振り返っても繋ぎあわせることができなくなるくらい断片的な記憶でしか残っていないシーンもあったり。
私のおばあちゃんくらいの世代の人が、「写真を撮られると魂が抜かれる」なんて、言っていたけれど、多分、きっと、写真にはその瞬間の強い強い、何かの思いが込められるんだろうな〜、と思うほどに、残された一枚の写真は多くのメッセージを発しているのです。私が撮った写真だから、当然私に色々と訴えかけてくる。うるさいくらい・笑
(黄砂が降らないから)春でも黄ばんでいない真っ白な雪。どこまでもどこまでも深い蒼い空。そしてジュラ紀とか、太古を感じさせるようなシダの密生する原生林。地球の丸さが分かるくらい広大な地平線。そして何百万年前から現世まで存在する大きな大きな氷河。
自分が今暮らしている日本の生活と似ているようで、全く違っているから興味が尽きることのないニュージーランドの冬(行ったのはほぼ春)。今思えば(結果的に)対極のものを作ったな、と。「雪を滑る」という共通軸以外は対極の世界。
「日常と非日常」
やっぱりコレが引き続きテーマなのかもしれません。
機会があれば、ぜひ合わせてご覧ください。
ただ、残念ながらクラウドファウンディングではこの2冊セットは、残り2点です。
そして、「SWEET as...」自体も限定数で発刊、販売しているため残数が大変少なくなっています。
ご要望の方は、長野県白馬村にお立ち寄りの際、お取り扱いショップ、RoundAbout、パタゴニア白馬ストア、Garage902までお問い合わせください。
2nd写真集「STAGE」は、発売まで今しばらくお待ちください。
引きつづき「STAGE」のクラウドファウンディングも行っております。
制作費にはまだまだお金がかかります。ぜひ活動にご賛同いただき、応援をお願いいたします。
今後ともよろしくお願いいたします。