(すいません、アップデートしてたつもりが、されてなかったので再掲載します) ------- 10月発送予定の3000円コースの方、4名様への発送を行いました。あらためてご支援ありがとうございます。クラウドファンディングは初めてで見よう見まねでやってみただけだったんですが、多くの方にご支援いただけて非常に助かっています。なんせ「1本も売れなかったらどうしようと悩まないですむ」というだけで非常に気が楽です。本当にありがたいです。 内容は「果実酒1本」と「果実酒に漬けた果物で作ったジャム」です。 果実酒とジャムと同じものの方が良いだろうと思いまして、今回は両方あんずを使いました。 使用したあんずは長野県産の信州大実で、ジャムやケーキの具に向いている品種です。 ジャムの作り方は材料が酒に漬けられていたという点を除けば一般的な作り方そのままです。 まず1/2に切って種を取り除き、カット。この品種は種がコロンと取れる(離核性がある)ので作業が楽です。 その後、砂糖をまぶしてしばらく置き、浸透圧で水分を出す。 ガラス瓶をゆでる。瓶が冷たいと熱いジャムを入れたときに割れるので下ゆでしつつ、殺菌も。 煮沸殺菌は気休め程度です。本格的な工場と違い完全な滅菌はできないのでなるべくお早めにお食べください。そうそう痛むものでもありませんが、香りや風味は分解しやすいので早く食べた方が美味しいと思います。 それを煮込む。表面が煮崩れる程度に強火でさっと煮込む。完成。(完成の写真は撮り忘れました)。 特徴はというと、1.昨今の流行を取り入れ、完全に潰してペーストにするのではなく、果肉が塊のまま残るようにしました。方が食感に変化がある食べ応えがあります。2.砂糖の量は控えめにしました。市販のジャムは保存性を高めるために砂糖をたくさん加えます。それは冷蔵庫に入れられた冷たい状態で食べるのにはちょうどいい量でもあります。今回は保存性が知れている手作りジャムですので、割り切って甘さ控えめに作りました。 オススメの食べ方。冷蔵庫で冷やして食べるよりも、皿に移してレンジで軽く温めた方が香りが立って美味しいです。温かくした時にちょうどいいように甘さを調整しました。もっとも食べ方については好みですので、もちろんお好きなようにお食べください。 ただアルコールを含んでいますので、弱い方は朝ごはんに食べると酔っ払ってしまうかもしれませんのでお気をつけください。
法務の書類仕事に追われていて活動報告を書くのが遅くなってしまいました。申し訳ありません。 アブサンの開発そのものは順調です。日曜日に試飲をしました。写真は上段左からヨモギ、アニス、八角 下段がフェンネル、アブサン0号、試飲のカップです。左の2枚の移りが悪いのはスマホで撮ったからです。次からは全部デジカメで撮影しようと思います。 ヨモギは兵庫県丹波地方のものです。アニスはスペイン、八角は中国、フェンネルはインドです。 ヨモギのグリーンは非常にきれいに出ました。試飲カップの左がヨモギです。これはヨモギだけをスピリッツに漬け込んだものです。同時に漬け込んだのがアブサン0号です。 アニスは黄色と茶色の間のような色で、八角は茶、フェンネルは緑になりましたがヨモギと違いくすんだ少し汚い緑です。一般的なアブサンの色はフェンネルなのかもしれません。 アブサン0号はこの4つを同時に漬け込んだものです。ヨモギほど鮮やかな緑にはなりませんでした。色を重視するなら最初にヨモギをつけて緑を出してからアニスなどを加えるのがよいかもしれません。 水を混ぜた時に白濁(クラウド)するかどうかも試してみました。アニス、フェンネル、アブサン0は白濁しませんでした。八角は濃く白濁しました。カップ真ん中です。 味はどれも美味しかったです。一緒に漬け込んだアブサン0号も美味しかったですし、単体で飲んだそれぞれも美味しかったです。それらを混ぜて作ったものも美味しかったです。美味しく作れたのでまずは一安心といったところです。 完成のイメージは、ニガヨモギの変わりにヨモギを、隠し味で入れるレモングラスやレモンの皮の変わりに柚子の皮を使ったアブサンで、鮮やかなグリーンでボトルにツブツブが入っていて、水を入れると白濁するというものです。 課題は1.色を生かす2.白濁3.国産の素材を探す 1.色を生かすヨモギのグリーンを生かすべく、次回は最初にヨモギをつけて色を出してからその他を漬け込むという作り方を試してみます。2.白濁分量は同じなのに八角だけ白濁したのは不思議ですが、今度はアニスとフェンネルをすり鉢ですりつぶして油分が解けやすくしてから加えてみます。3.国産素材ヨモギとゆずは国内のものですが、アニスやフェンネルの国内の栽培はないようです。成分の似ているリコリスは国内でも作られているようなので探しているところです。「京都アブサン」「国産アブサン」という趣向なので美味しいとはいえ、スペインのアニスを使ってはヨーロッパと同じ味になりつまらない気もします。隣の国ということで八角をメインにすえてもいいかなと思っているところです。このあたりは皆さんのご意見を聞きたいところです。 いっそアニス類を抜いてもいいかなとも思っています。ヨモギと柚子だけの方が和のイメージは強くなります(白濁しませんが)。アブサンらしさと趣向のどちらをとるか難しいところです 第二回製造は「ヨモギを先に漬け、アニスはすりつぶしたものを入れる」という作り方を試します。
姉崎です。アブサンの進捗に関してご報告いたします。 写真は税務署に提出する書類です。今回のアブサンに関わる書類が5種類。10月発売の新商品が2種類。10月に仕込みをする商品が2種類の計9種類。各3枚構成なので合計で27枚です。 アブサンの試作は3回は行う予定で、アブサンだけで計60枚くらいは書くことになりそうです。酒造メーカーの経営は書類との戦いです。酒造は許認可産業で、製造の各段階で法律にのっとった処理が必要でそれぞれに書類があるというわけです。これは作る前に提出する書類。 内容は1枚目が製造者の名前や住所、製造プロセスのフローチャート。2枚目が原料とその使用量、出来上がる製品のアルコール度数、密度、エキス分などの記載。3枚目が2枚目に記載したアルコール度数やエキス分などの根拠となる計算の詳細というもの。 法律上重要なのは「フローチャート」と「エキス分」です。当社が取得している認可はリキュール類なので「発酵」や「蒸留」はできません。これらを行った場合は隣接するスピリッツ類になります。「あくまでもリキュール類の許可の中で作ってますよー」というのを書いてるのが1枚目です。 エキス分というのがややこしいんですが、簡単に言うと「酒の中にある水とエタノール以外の成分」のことです。これもスピリッツとの兼ね合いの問題で、日本の酒税法ではリキュールを「エキス分を3%以上含むもの」と決めています。ハーブをアルコールに漬けて香りをつけただけのものの場合(ズブロッカとか)は漬け込んでいるので学術的にはリキュールのはずなんですが、「香りやハーブの成分だけではエキス分が3%を下まわる」という理由で法的にはスピリッツ(フレーバードスピリッツ)になります。消費者には分類なんてどうでもいいこと(酒税も同じなので)なんですが、メーカーにとっては問題で、スピリッツの無免許製造になりせっかく作った商品が全部、廃棄処分になります。 ということで「3%以上エキス分はいってますよー」という書類を書くわけですが、なんせ許可なしに作るわけにいかないので、酒を作る前に書類がいる。「作ってから測るならともかく、どうやったら作る前に溶け出す量なんてわかるんだバカー」と毎度毎度毒づきながら、あーだこーだ屁理屈を書いているのが3枚目です。色々と仮設を立て、都合のいい仮定を用意し、エクセルと電卓を叩きながら作った「それっぽい数字」をエキス分として2枚目に書いています。 この作業が本当に苦痛で、全作業の中で「この製造許可申請書を書く」という仕事が僕は一番嫌いです。あー、今月あと60枚も書くのか。
アブサンを飲んだことがありますか? というアンケートを、支援者SNSで実施したところ、画像のような結果が得られました。 アンケート総数は41件。ほぼ半々という結果になりました。 半分の方は、アブサンが好きで支援をしていただき、もう半分の方は、何かしらこのアブサンプロジェクトに興味を持っていただいた方のようです。 アンケートの結果は、今後のアブサンづくりに反映させる予定です。ノーマルアブサンはアブサン好きの方向けに、限定アブサンはアブサン初心者の方向けにという感じで仕上げれればと思っています。 SNSではこのような、アンケートを今後も実施していく予定です。是非、今後とも皆様にご参加頂ければと思います。