娘が二つの人工弁を置換した手術の後、ナースステーション内の重症部屋で過ごしていた時、
エレベーターホールで待っている息子に、何回も呼ばれました。
娘が5歳だったので、息子は6歳の小学1年生だったと思います。
小児病棟では、15歳未満の子どもは病室へ入ることができませんでした。
なので、預かり先がない時、病院に連れて行って、エレベーターホールの待合のテーブルや椅子がある場所で、待たせていました。
入院中でも、娘が元気な時はエレベーターホールや、中屋上などに出て、3人でなんやかんやと遊んでいたのですが、
術後、テレビ好きの娘が、消してというくらいしんどかったので、娘のところと、息子のところと行ったり来たりして、しのいでいました。
でも、娘がエレベーターホールに出てこない上に、扉のところまでも来ないので、心配したのか、顔を見たかったのか、
最初のうちは何度も看護師さんから、「お兄ちゃんが呼んでます」と言われて行ったり来たりしていたのですが、
とうとう、無理やり病棟に入ろうと、看護師さんの入る扉が開いた隙に入ってきてしまいました。
「さきちゃん!」
と呼んだ声が、今でも忘れられません。
お兄ちゃんは妹が無事なのか、多分一目見たかったのだろうし、
妹はそんなお兄ちゃんの顔を一瞬見れたかどうか分からないけれど、名前を呼ばれたことで、
きっと安心したはずです。
私はそこまで、お兄ちゃんが妹を心配しているとは考えていなかったので、息子の行動に私も周りもびっくりしましたが、
責めることはできませんでした。
いつも一緒にいる兄妹が、そばにいられないというのは、それほどのことなのだと感じました。
だから、私は、病児の兄弟姉妹の心のケアやサポートの方をできれば、と考えています。
病気のきょうだいを持つ子どもたちの気持ちが、安心したり楽になれますように。
私が止まることなく、この想いを実現するため、前に進めるように、皆さまの温かい力で、ぜひ後押しをしてほしいです。
私の想いが一人でも多くの方に届きますよう、ぜひ応援よろしくお願いいたしますm(_ _)m
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