ごあいさつ
はじめまして、第25回京都国際子ども映画祭で実行委員長を務めます、田勢奈央です。
京都で、25年続いてきたこの映画祭ですが、私は3年ほど前から関わるようになりました。
元テレビのディレクターとして、また映画祭に関わるものとして、たくさんの方にこの子ども映画祭の面白さ、素晴らしさを知っていただき、そしてまた財政的な窮状をお伝えしたく、今回クラウドファンディングという形で支援を呼びかけることを決意しました。
「子どもによって創られる」京都国際子ども映画祭
京都国際子ども映画祭の主役は、子ども達です。
映画祭を運営するスタッフとして、年間を通じて活動する「子どもスタッフ」、
映画祭におけるグランプリを審査し、決定する「子ども審査員」、
映画祭に来てくれるお客さんとしての子ども達、
そして、映画の中に登場する世界中の子ども達。
子どものために、子どもたちによって創られる映画祭です。
子ども映画祭で上映する映画はどれも、子どもが主役の映画です。今の時代、世界のいろんなところで起こっている、子ども達を取りまく様々な課題が、子どもならではの目線で浮き彫りになります。
映画を通じて、世界を知る。映画を通じて、他の子どもたちの生きる姿を知る。
京都国際子ども映画祭の社会的意義がそこにあると私たちは考えています。
京都国際子ども映画祭のもう一つの側面は、子供達にとって大事な居場所である、ということです。
子どもたちは、学校でも、家庭でも、塾でも習い事でもない場所で、自由に活動することになります。
学校も年齢も、住んでいる場所も育った環境も違う、いろいろなところから集まった子ども達が、映画祭という場所を共有し、協力しあい、ときには熱く議論しあって活動しています。
大人が支える子ども映画祭
もちろん、大人も参加します。
主催である、NPO法人 キンダーフィルムフェスト・きょうとには、ボランティアスタッフとして関わる大人たちが20名ほどいます。
(大学生になって、子どもスタッフから大人スタッフになった人もいます。)
大人たちが一番頑張らなければならないこと、それは映画祭を続けるための、資金の確保です。
今年の映画祭は何とか開催できる予定ですが、来年以降、同じ規模で続けられる見込みは極めて少ない状況です。
第22回までは助成金と個人の支援によって、予算が組まれていました。私が加わった第23回からは、個人の支援に頼るのをやめ、助成金に多数応募するようになりました。しかし、助成金の多くは立ち上げ時に対して交付されるもので、4年目からは自立を促され、今年は応募できる助成金が大幅に減ってしまいました。映画祭実現のために、協賛企業などを募っているものの、現在は最低限の予算で企画を行っているのが現状です。
予算削減のため、昨年度から比べても、以下のことが変わります。
・子どもスタッフのお弁当が無くなります
・チケットの料金が上がります
・ポスターの掲示を行いません
・プレイベントは行いません
また、少しでも資金を確保するために次の取り組みを行います。
・イラストレーターとのコラボレーションによるグッズの製作と販売
・個人による支援、協力の呼びかけ
・企業協賛の新たな方法(チラシ挟み込みや、企業ブースの出展など)
・夜の部の上映
第25回京都国際子ども映画祭について
第25回京都国際子ども映画祭の実施概要は下記の通りです。
日程:2019年8月1日(木)〜4日(日)
会場:京都文化博物館 3Fフィルムシアター
チケット:1回券 (前売)子ども500円 大人1000円(当日)子ども600円 大人1200円
パスポート(会期中有効 )子ども 1000円 大人 2500円
※子ども料金は4才から高校生まで
前売り券はローソンチケットで購入できます。(一回券: L58101 パスポート: L58102)
上映作品:映画祭サイトをご確認ください。
25周年記念特別企画:イラストレーターの多田玲子さんと子どもスタッフが企画した、特別コラボグッズの販売を行います。その他、25年を記念したイベントを企画中です。
映画祭サイト:https://www.kff-kyoto.com/25
イラストレーター多田玲子さんについて
京都在住のイラストレーター多田玲子さんが、高校の後輩という縁があり、この度映画祭とのコラボ企画に参加してもらうことになりました。多田さんは、本業のイラスト以外にも、自主映画制作やアニメーション制作に関わるなど、映画祭との相性はバッチリ。
子どもに負けない元気さと明るさ溢れる多田さんのイラストをふんだんに使ったグッズを揃えました。
サコッシュ、ランチトートに使用しているイラストは、子どもスタッフと多田さんが企画会議を行い、アイデアを出し合って決めました。
映画祭のメインビジュアルに使用されている子ども達が手を繋いでいるイラストも、実は子ども達のアイデアを元に、多田さんが描いたものを使わせてもらっています。
皆様にご協力いただきたいこと
今年の映画祭を少しでも良いものにするために、また来年以降も続けていけるように、ご支援をお願いします。具体的には、以下のことに使います。
・ゲスト招待費用
例年通り、海外からのゲストを予定しています。しかし、渡航費や宿泊費など年々上昇しており、予算の確保が難しいのが現状です。
今年のゲストは、#bullyingstoryといういじめを題材にしたドキュメンタリーに出演した13歳の少女をオランダからお呼びします。youtubeを通じて、自分のいじめ体験を公開、インターネットを通じて知り合った、同じようにいじめを経験した友人たちと、心の内をシェアしていく、そんなドキュメンタリーです。13歳の少女にきてもらうということで、保護者の方の旅費もかかります。
彼女には子どもスタッフや子ども審査員とたくさん触れ合って、たくさん刺激しあって、京都で良い思い出を作ってほしい。そのために、渡航費、宿泊費に充てる資金をご支援いただきたいと考えています。
・来年度の開催に繋がる準備資金
第25回映画祭が無事終わったとしても、ここで全部の資金を使ってしまうと、活動資金がなくなり今後活動を続けていくことが難しくなります。今年はいろいろ事情があって諦めたPRイベントや、ボランティア説明会も、来年は行なっていかなければと思っていますし、映画人口の裾野を広げる活動として、上映会なども行っていきたいと思っています。
私たちの活動を続けて行くことができなくなれば、京都の子ども達に良質で多様な映画を届けることができなくなります。また、子ども達が輝ける場所、子ども達の居場所が一つなくなってしまうことにもなります。私たちが活動を続けて行くことができるよう、応援・支援のかたちとして、パトロンになっていただけると嬉しいです。
詳細
資金の利用内容
ゲスト招待費用 50万円
リターン送料 2万円
リターン原価(グッズ) 8万円
次年度に向けた広報活動費用 8万円
クラウドファンディング手数料 12万円
合計 80万円
上記を超える支援が集まった場合、資金は全てNPO法人キンダーフィルムフェスト・きょうとの活動資金に充当します。具体的には、子どもスタッフの会議費(会議室使用料、交通費、お菓子、文具購入)、上映会等のイベント開催費用、第26回京都国際子ども映画祭資金となります。
リターンについて
今回のご支援に対するリターンは下記の通りです。
・支援に対するお礼のメッセージ
大人スタッフより、お礼のメッセージをCAMPFIRE経由で送付します。
※ゲスト支援の方にはお礼メールを送付します。
・子どもスタッフによるお礼のお手紙
子どもスタッフより、お礼のお手紙(手書き)を送付します。
・ホームページでのお名前掲載
第25回京都国際子ども映画祭サイト上で、クラウドファンディングパトロンとしてお名前を掲載します。
※お名前の掲載を希望されない場合は、お申し込み時に備考欄でお知らせください。
※アカウント名、実名、商号など、ご希望があればお申し込み時に備考欄でお知らせください。指定がない場合、アカウント名での掲載となります。
・会場でのお名前掲示
映画祭会場で、ご支援者としてお名前を掲示します。ただし、映画祭開始までにご支援していただいた場合に限ります。
※お名前の掲載を希望されない場合は、お申し込み時に備考欄でお知らせください。
※アカウント名、実名、商号など、ご希望があればお申し込み時に備考欄でお知らせください。指定がない場合、アカウント名での掲載となります。
・ゲストサイン入りパンフレット(限定5名)
ゲストにサインをしてもらった映画祭のパンフレット(冊子)を送付します。
※全てのゲストにサインいただけるとは限りません。
※ご支援いただいた方のお名前は入りません。
※写真は去年のものです。
・第25回京都国際子ども映画祭記念 イラストレーター:多田玲子さんコラボグッズ
イラストレーター多田玲子さんと、子どもスタッフが協力して作り上げた記念グッズを送付します。
記念グッズは、ネット上での販売などは予定していません。
購入できるのは、映画祭会場、協賛頂いているSPINNS京都店(調整中)、キンダーフィルムフェスト・きょうと関連イベント会場のみとなります。
(予定販売価格:サコッシュ¥1,800 ランチトート¥1,800 缶バッジ¥500 ※ステッカーはノベルティとして配布します。)
・サコッシュ(かめ、ポップコーン各2色)
・ランチトート(かめ、ポップコーン各2色)
・缶バッジ(色柄選べません)
・ステッカー(色柄選べません)
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最後に
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。歴史ある映画祭ではありますが、映画祭実行委員会の体制があたらしくなってからの歴史は浅く、まだまだ未熟なことも多い状態です。
そんな中、日々子どもたちと接していて、この映画祭の存在の大きさを感じます。
学校じゃないところに友達がいること。
年が違う友達たちがたくさんいること。
映画祭を通じて、いろんな大人と触れ合うこと。
世界中から集まった映画の中の子どもたちと出会うことで、いろんな世界を知り、いろんな価値観に触れること。
子どもたちがこの時代を健やかに生きるために、この「京都国際子ども映画祭」という居場所はとても大事なところなんだなと感じています。
「子どもは社会全体で育てていくもの。」
私には子どもがいませんが、この言葉の通り、私も今の時代の子どもたちを育てる一手を担いたいと思っています。
この京都国際子ども映画祭を少しでも長く続けるため、そして更に良いものにするために、皆さんからの力もお借りしていきたいと思っています。
温かい支援をお待ちしています。どうぞ宜しくお願い致します。
最新の活動報告
もっと見る第25回京都国際子ども映画祭が閉幕しました!ありがとうございました!
2019/08/08 12:514日間に渡り開催してきた第25回京都国際子ども映画祭が盛況のうちに無事閉幕しました。会場まで足をお運びいただいた皆様、ありがとうございました。会場まで来れなくても、応援いただいた皆様、ありがとうございました。昨年よりも多くのお客様にご来場いただき、スタッフ一同感謝の気持ちでいっぱいです。また、協賛、協力いただいた企業の皆様やご寄付いただいた皆様が、会場まで様子を見にきてくださったことも大きな力となりました。会場まで来られなかった皆さんの為に、Day1〜Day4まで、それぞれまとめ動画を作成し、公開していますので、そちらもぜひご覧ください。(youtubeが開きます。)映画祭 Day2映画祭 Day3映画祭 Day4(最終日)※ Day1の動画のアップロードがうまくいかず、まだ公開されていません。公開され次第お知らせします。グランプリ発表の様子。今年は特別賞もありました。例年通りの暑さの中、多くの子どもたちが映画祭にきてくれました。今年は会期中何度でも観れるパスポート券の存在も手伝ってか、何回も映画を観てくれるお客さんも多く、参加してくださった皆さんにはこの映画祭の素晴らしさが十分に伝わったのではないかと思っています。ゲストトークでのRosalieさん今回のゲストは、「#いじめのこと」の主演Rosalieさんとそのお母さんのCindyさん、「天使の鏡」のプロデューサー、そして「モリモリ島のモーグとペロル」の監督合田経郎さんでした。ゲストの皆さんは子どもスタッフ、審査員に優しく接してくださいました。子どもスタッフの中には、英会話ができるスタッフも何人かいて、Rosalieさんと通訳なしでも話をしている様子も何度か見かけ、ほっこりしました。Rosalieさんと合田さんは、最終日に行われたワークショップにも参加してくださって、子ども達との距離をさらに縮めたようでした。合田監督によるワークショップの様子です。25周年記念グッズを子どもスタッフと一緒にデザインしてくださった、イラストレーター多田玲子さんも、お忙しいなか映画祭会場に駆けつけてくれました。子どもスタッフが、買ったばかりのサコッシュやスタッフTシャツに多田さんのサインを求め、行列を作っている様子も微笑ましかったです。今年参加してくださったお客さんや、吹き替えワークショップの皆さんは、京都国際子ども映画祭の素晴らしさを褒めてくださいました。また同時に、告知の方法などについて様々なアドバイスも頂戴し、来年以降のための厳しいご指摘をくださる場面もありました。中には、第26回の時には何かしらお手伝いしたいという申し出も何件かあり、たいへんありがたく思いました。今年の子どもスタッフ達は早くも来年へ向けた思いや夢、目標を語ってくれました。子ども審査員の中から、来年は子どもスタッフとして参加したいという要望も受け取っています。子どもスタッフの保護者の皆さんも、子ども達の成長ぶりに驚き、応援し、続けて欲しいと言ってくれています。子どもスタッフのみんな。楽しんでいました!映画祭は終わりましたが、クラウドファンディングはまだ続きます。この素晴らしい映画祭を来年も続けていけるよう、ご支援の輪を広げていけたら嬉しいです。引き続きご協力、よろしくお願いします。 もっと見る
第25回京都国際子ども映画祭のサイトへご支援者としてお名前を掲載いたしました。
2019/08/06 09:00こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
第25回京都国際子ども映画祭が開幕しました!
2019/08/01 10:30いよいよ京都国際子ども映画祭が開幕しました!なんとか無事に開催することができ、スタッフ一同安堵しています。今年も京都はとても暑く、外を歩く時には熱中症対策が必須ですので、お出かけの際にはお気をつけください。本日は、オープニングイベントとして、子どもスタッフの挨拶、子ども審査員の紹介、子どもスタッフによるショートムービー※の上映などがあります。 ※「ぼくらのミライ映画館」続いて長編映画「ジム・ボタンの機関車大旅行」、午後の部として短編映画の上映、夜の部として長編映画「はじめての別れ」の上映があります。いずれも見応え十分な作品ばかりですので、全部観ていただきたいというのが本音です。少しでも多くのお客様に来ていただき、楽しく映画を観ていただければと思っています。映画を観る以外のお楽しみも用意しています。子どもスタッフのアイデアで、SNS映えを期待できるフォトスポットを設置しました。会場が博物館という性質上、写真撮影が可能な場所は限られていますが、フォトスポットでは堂々と映える写真を撮影していただけます。子どもスタッフが書きましたまた、こちらも子どもスタッフのアイデアですが、スタンプラリーを行います。と言っても、設置されているスタンプを押すのではなく、子どもスタッフに声をかけ、スタンプ替わりの印をつけてもらうというシステムです。スタンプラリーを達成した参加者には、同会場で販売している映画祭記念グッズ(サコッシュ、ランチトート)の割引サービスがあります。映画祭の様子は、また活動報告で随時お知らせしようと思います。お楽しみにお待ちください!そして、オランダから「#いじめのこと」の主演の少女、Rosalieさん(14歳!)が京都に来てくれました!実は一昨日無事に来日し、昨日はリハーサルの様子をちらっと見にきてくれました。そのまま子どもスタッフや大人スタッフ数名と、一緒に晩御飯を食べました。お箸の使い方を子どもスタッフから教わるRosalieさん彼女は日本どころかパスポートが必要な旅が初めてとのことで、とってもワクワクドキドキしているようです。今日も京都はとっても暑いと思いますが、少しでも多くの経験をしてもらって、日本のこと、京都のことを好きになってもらえればと思います。そして今日から4日間、映画祭に参加する多くの日本の子どもたちと一緒に過ごし、仲良くなってもらいたいと願っています。Rosalieさんの他にも、中国から「天使の鏡」のプロデューサーが来日して映画祭に来てくれることになっています。また3日には「モリモリ島のモーグとペロル」の監督が映画祭に来てくれます。盛りだくさんで忙しくなること間違いなしですが、多くの笑顔に出会えることを楽しみに頑張ります。応援よろしくお願いします。 もっと見る
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