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奇跡的修復を経た幻の蕪村画「寒山拾得図」のデジタル複製襖をつくり本堂に奉安したい

俳人画家・与謝蕪村が江戸中期の明和年間に讃岐・香川を訪れ、「蘇鉄図」「寒山拾得図」(国の重要文化財)等を残した妙法寺。別名「蕪村寺・ぶそんでら」といわれる。黒の油性マジックによる落書きを除去するという奇跡的修復を経た、幻の名画「寒山拾得図」についてデジタル複製の襖を作り、本堂に奉安したい。

現在の支援総額

1,675,000

139%

目標金額は1,200,000円

支援者数

51

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/11/18に募集を開始し、 51人の支援により 1,675,000円の資金を集め、 2020/01/10に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,675,000

139%達成

終了

目標金額1,200,000

支援者数51

このプロジェクトは、2019/11/18に募集を開始し、 51人の支援により 1,675,000円の資金を集め、 2020/01/10に募集を終了しました

俳人画家・与謝蕪村が江戸中期の明和年間に讃岐・香川を訪れ、「蘇鉄図」「寒山拾得図」(国の重要文化財)等を残した妙法寺。別名「蕪村寺・ぶそんでら」といわれる。黒の油性マジックによる落書きを除去するという奇跡的修復を経た、幻の名画「寒山拾得図」についてデジタル複製の襖を作り、本堂に奉安したい。

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「蘇鉄図」屏風と「寒山拾得図」襖絵は、心ない者の仕業によって黒の油性フェルトペンで落書きされるという不慮の事故に見まわれたことが、昭和43年4月30日に発見された。蘇鉄図は幹や葉の中に数カ所、寒山拾得図の拾得は両目に付けまつげをしたような落書きであった。さらに寒山拾得図の寒山の顔が破損されていた。昭和46年に国指定の重要文化財に指定された際には、この加筆を消すという条件があったが、それでも美術的文化財としての価値を損なうものではないという判断があったという。その後、文化庁文化財保護部や国立文化財研究所において油性インクに作用する薬品(ピリジン)でインクの染み抜きが試まれたが、油性インクが紙ににじんで広がってしまってうまくいかなかった。文化庁はいろいろと手を尽くしたが、技術的に不可能ということで結果として完全な修復がなされないで絵が妙法寺に戻された。さて、江戸時代の文人画を世界に紹介し、美術評論家で、特に蕪村の研究家でもある鈴木進氏(元文化庁の文化財調査官)が、表具師一筋50年の名古屋の整古堂・武智光春氏に油性インクの染み抜きについて相談を持ち込んだ。昭和52年のことであった。武智氏は、「墨とインクは異質のものだから必ず取れるはず」と前向きに応対され、武智氏は丸亀・妙法寺に調査に訪れたのである。名古屋に戻った武智氏は、国立文化財研究所の研究成果をふまえながら薬品専門家の協力を得て200種類及ぶ様々な薬品を研究・実験して、最後に残ったのがHMPA(ヘキサ・メチル・ホスファルド・アミド)というものであった。これは腐臭を伴う劇薬で発ガン性もあるという。この薬品ならば墨絵自体に影響を与えず油性インクを脱色できる。これは過去に例のない世界初の技術である。200年前の間似合(まにあい)というシミの落ちにくい泥の混じった和紙がHMPAという劇薬を使用してのインク除去作業に耐えられるかが最大の問題であったが、文化庁の許可が降りて昭和57年11月に武智氏のもとに預けられた。武智氏は、大きなガラスの円筒撹拌(かくはん)機を作り、その中にステンレスメッシュで絵を巻き込み、パイプで円筒に溶剤の薬品を送り、温度を60度に保ち、円筒を手で静かにゆっくり回転させるという工夫をされた。この回転作業を休まずに交代で行い、1枚の絵に染み抜きに50時間をかけた。最後に劇薬の溶剤HMPAを中和させて終わる。筒から取り出した絵の水気を和紙で吸い取ると、見事に油性インクの汚れは除去されていた。蘇鉄図は四曲一双であるから、8枚の絵を延べ400時間かけてクリーニングすることに成功したのである。これはまさに長年の熟練による職人技とその執念と化学処理技術が結びついて成しえた画期的修復作業といえる。蕪村の絵はよみがえった。武智氏の熟練の技と執念で、蕪村の墨絵はそのままにマジックインクだけが除去された。蕪村の200回忌に当たる昭和58年9月に名古屋の武智氏のもとから修復された「蘇鉄図」屏風と「寒山拾得図」襖絵が妙法寺に返却されたのであった。なお、この修復の模様は『名画復元~表具師執念の技~』というNHKのドキュメンタリー番組として1983年11月23日に放映された。番組は不可能と言われた「蘇鉄図」の修復作業に挑んだ、名古屋の表具師・武智光春さんの匠の技に迫っている。


妙法寺の蕪村句碑
2019/12/27 23:28
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【1】門を出(いず)れハ 我も行く人 秋の暮れ 」丸亀市民俳句会によって昭和51年10月に建立されました。揮毫(筆跡医)は蕪村のものをそのまま彫刻しました。与謝蕪村は、『奥の細道』で有名な松尾芭蕉の後に出た俳人で、芭蕉をとても敬愛していました。京都の金福寺に芭蕉庵を再興するなど、蕪村のお墓もこの金福寺境内にあります。この「門を出レバの句」は蕪村が妙法寺を去ってから6年後の59歳の時の作で、安永三年(1774)の『蕪村自筆句帳』637に出典があります。一方、松尾芭蕉には「この道や行く人なしに秋の暮れ」という句があります。蕪村は、この句に対し、日常生活の場(門)を一歩出て、秋の夕暮れの街頭に立てば、自分もただの道行く人の一人となり、ひとしお寂しさを覚えるというような情趣が味わえます。平成12年までは、毎年12月25日の蕪村翁の命日に、その業績をたたえ、その遺徳を偲んで「蕪村忌俳句会」(丸亀市民俳句会主催)が妙法寺で開催されていました(現在は開催されていない)。【2】長尻の春をたたせて棕梠(しゅろ)の花妙法寺中興四百年を慶讃して、新たな蕪村句碑として、この「長尻の」句碑が、当寺の大岡真淳住職と檀信徒総代の発願で、平成12年4月に建立されました。石碑の揮毫は妙法寺中興第18世・大岡真淳によるものです。丸亀城の築城が始まったのが慶長2年(1597)です。この城下町整備の一環で妙法寺も現在の地に観音寺市の坂本郷から生駒親正公の命に世より、現在の丸亀の地に移転した。従って、丸亀城と妙法寺は同じ歴史を歩んでいるということになります。さて、石碑の句は、与謝蕪村(よさぶそん・1716-1783)が、妙法寺に逗留しながら『蘇鉄図』『寒山拾得図』『山水図』などを描き上げ、明和5年の初夏4月に讃岐香川から京都へ帰るとき、当山で俳句を詠み残したものです。『夜半亭蕪村』に「さぬきに三とせばかりありて、京(京都)へ帰るとて留(りゆう)別(べつ)也」とあります。留別(りゅううべつ)とは旅人があとに残る人に別れを告げること。讃岐香川での様々な思い出を胸に、あしがけ讃岐に3年、少々長く逗留しすぎたことを詠んだ句です。長尻句の石碑は以前に棕梠が植えられていた所に建てられました。棕梠はヤシ科の常緑樹で、平成時代になり、山門から入った右側(北側)に1本植えられていいます。


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去る12月22日(日)、天台大師報恩講・永代経法要(通称・お講法要)が妙法寺本堂で厳修され、檀信徒約30名が参拝しました。以前は平成天皇誕生日の12/23に執り行っていましたが、新しい天皇陛下が即位・改元され、天皇誕生日は2月になります。そこで今年からは「12月の第4日曜日」とさせていただくこととしました。受付で、この法要の案内状とともに、目下挑戦中のクラウドファンディングについてのチラシを同封しましたところ、法要当日より前に、事前に持参または郵送くださった方がいました。法要当日も持参くださった方が何人かいました。本当にありがとうございます!。目標額の120万円にはまだまだですが、いよいよラストスパートの頃にさしかかりましたので、是非とも下記URLからご支援をよろしくお願い申し上げます。★奇跡的修復を経た幻の蕪村画「寒山拾得図」のデジタル複製襖をつくり本堂に奉安したいhttps://camp-fire.jp/projects/view/208171さて、11時30分から開式されたお講法要ですが、大岡真祥住職が導師のもと、大岡真淳大僧正、大通寺、長尾寺、根香寺、鷲峰寺の各師が出仕し、堂内に阿弥陀経の読経が響く中、参拝者はお焼香をしてそれぞれの想いを祈念していました。法要では、天台宗の高祖天台大師(智顗・ちぎ)様に報恩の誠を捧げる「天台大師報恩講」と、当山で永代供養されているご先祖各霊位の冥福を祈る「永代経」、さらに当日参拝の各家先祖代々各霊位菩提のために、読経供養されました。法要後の法話では、住職から天台宗の由来と、天台大師、伝教大師、元三大師について概略が説明されました。いずれにせよ、当山における年末の大きな法要が終わってホッとしています。


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有縁のみなさん、お世話になっています。このクラウドファンディング『幻の蕪村の名画「寒山拾得図」本堂奉安プロジェクト』について、これまでにご支援くださった方々、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございます!!!。師走ということで、今年も残すところ、半月となりましたね。このクラウドファンディングも明年の1月10日までです。なお、クラウドファンディングURLは次の通りです。https://camp-fire.jp/projects/view/208171写真の、青空に映える梅の花のごとく、このプロジェクトのつぼみが少しずつ開花できますよう、引き続きご縁のある皆様のご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。全国のお寺様でクラウドファンディングをされた方もいくつかありますね。私の知る限り、天台宗寺院では妙法寺は4件目で、新たに5件目のお寺様も目下クラウドファンディング活動中です。ちなみに私事、妙法寺的には来る12/22(日)の報恩講法要【年中行事】に向けてお掃除や諸準備にいそしんでいます、汗。みなさん、おかぜなどめされませんよう、どうぞあたたかくしてお過ごしください。


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有縁のみなさん、お世話になっています。このクラウドファンディング『幻の蕪村の名画「寒山拾得図」本堂奉安プロジェクト』も残す所、1ヶ月となりました。明年の1月10日までです。遅くなりましたが、今までご支援を賜りました皆様にこの場を借りて、取り急ぎの御礼を申し上げます。本当にありがとうございますm(_ _)m。CFではまだ目標額の11%ということで、まだまだこれからです。引き続きご縁のある皆様のご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。さて、当山の年末の行事案内にあわせてご支援募集のチラシを同封しましたところ、檀信徒さんの中には直接妙法寺へご持参くださる方がいらっしゃいました。また、インターネットが不得手な方、クラウドファンディングページでの手続きが煩雑という方、お寺へ持参した方が早いし確実という方などです。一方、2名の檀信徒の方から実際にパソコンやスマホでキャンプファイヤー様の当該ページから支援下さろうとして、「キャンプファイヤーのクラウドファンディングの画面で手続きを進めていたが、うまくいかない、できない…」云々というお問い合わせをいただきました。私なりにアドバイスし、この2名はうまくいったようです。ありがとうございました。※最終日を終えるまでは、具体的にはメアドも氏名もご住所もどこのどなたからご支援いただいたかはわかりません。また、昨日はお電話で、クラウドファンディング画面でなく、直接送金したい旨のお問い合わせをいただきましたので、郵便振替で妙法寺へご送金いただく方法をお教えしました。クラウドファンディングという趣旨とは若干外れるのかもしれませんが、ご支援くださろうという、あたたかいお気持ちを体し、こういう状況を踏まえて『郵便振替』と『現金書留』の方法も示しておきます。「寒山拾得図プロジェクト」とメモ書きくださればありがたく存じます。■郵便振替=口座番号:01640ー9-19153 加入者名:妙法寺■現金書留=〒763-0021 香川県丸亀市富屋町9番地 妙法寺宛 TEL:0877-22-7881もちろん、リターン(御礼)については、このプロジェクトに準じてさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。