こんにちは、八神です。
このプロジェクトが始まってから毎日のように皆さまからのご支援が届いています。
私の身近にいる方、海外に行かれても活動を応援してくださる方、普段会っているけれど初めて私の経験を読んでくれた方、そして初めて私のことを知ってくれた方、皆さまお一人お一人から背中を押していただいています。本当にありがとうございます!
クラウドファンディング終了まで残り1週間を切りました。達成まであと【17万6千円】まだ道のりは長いですが、徐々にゴールまでの道筋が見えてきました。
私たちのチャレンジへ、どうか最後までみなさんの力を貸してください!
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私は現在子どもたちと関わる仕事に就いていますが、その中でも周りの大人たちへ反発心を持っていたり「自分のことを信じてもらえない」と心を閉ざしたりする子どもたちに出会ってきました。
そんな彼女たちの話を聞きながら、よく昔の自分を重ねています。
子どもたちは何を思い何を求めているのか。かつての私が周りの大人に感じていたことをお話できればと思います。
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以前の活動報告「母子ホームでの経験ー5畳での3人生活、私が見つけた自分なりの居場所。」でもお伝えしましたが、私は母子ホームでの生活が嫌でたまりませんでした。
嫌だと思っている場所で生活をしなければけない苦痛。誰からも守られない、助けてもらえない苦しさ。
様々なストレスでよく過呼吸を起こし、救急車で運ばれたこともあります。
「誰も私をわかってくれようとしない」私はそう思っていました。
もちろん、周りの大人たちは私をわかろうとしてくれていたんだと思います。それでも、当時の私にはその気持ちが届きませんでした。
(中学3年生のとき。周りの大人は私を理解してくれないと思っていました。)
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母子ホームは、通帳を管理したり月に一度面談を行ったりして私たちの暮らしをサポートしてくれていました。しかしそのサポートは、当時の私にとってはとても厳しい「管理」でした。
「お友達の家にお泊まりしたい。」そう言おうものならば、
「どこに?誰と?住所は?親御さんの名前は?親御さんの連絡先は?外泊理由は?」と問い詰められます。
“お泊りに行くのにいちいち長い書類を出さなきゃいけない家なんてある?”“親がOKならいいんじゃないの?”
私の不満はたまります。
門限は22時。間に合わなかった時は、
「どこ行ってたの?なんでこんなに遅いの?なんで連絡しないの?誰と一緒に出かけていたの?」矢継ぎ早に質問されます。
”なんでいちいち親でもないあなたたちに聞かれなきゃいけないの?”
口にはしませんが、いつもそう思っていました。
「ここを出たい。」と言ったときは、
「生活が大変でしょ。ママ外国人だからあなたたちだけじゃやっていけないでしょ。」
私がなぜ出たいのか理由も聞かずに否定されました。
当時高校生だった私のお小遣いは2,000円でした。
携帯を持つのが当たり前の時代で、友達との付き合いも必要。お小遣いだけでは足りなくて、アルバイトをしようとしました。
許可を得ようとすると「お母さんの収入が減るからダメ」とまた否定されます。
私たち家族は生活保護を受けていました。当時の生活保護の仕組みでは、子どもがアルバイトするとその分世帯収入が増えたとみなされ、支給額が減らされてしまったのです。
私がアルバイトをしたことが判明したときは、ものすごく叱られました。
(後々母が私の学費を払っていなかったことが判明し、私のアルバイト代から学費を出すことになりましたが・・・)
“母子ホームから出たい” そう思っていた私が、他の支援機関からサポートを受けようとしていた時は、「あなたたちにあの子がどれだけ大変かわかってるの!?」「余計なことしないでください!」とサポート先の方々が怒られたこともありました。
まるで私のことをわかっているかのように言われたのがとても嫌で、
「じゃぁあなたたちは私がどれだけ大変かわかるの?何もわからないくせに。」そんな思いが溢れて感情が爆発していました。
私は反発心が強く、いわゆる「大変な子」でした。
でも、理由もなく反発していたわけではありません。
「私がどうして欲しかったのか、あなたたちは聞いたことがありますか?」
「わたしの声を拾っていましたか?」
せめて私の気持ちにちょっとでも気づいてくれていたら、私はこんなにもホームにいることが嫌になっていなかったかもしれません。
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「理解する」って簡単に使われることが多いですが、実際自分以外の人を理解することってすごく難しいと思います。軽く「わかるよー」って言われても、私は全く信頼できませんでした。
だからこそしっかり向き合うこと、勝手に気持ちを決めつけないこと、解決策を提示し、一緒に考えること。
お互いが納得できたら完全に「理解」ができなくても「絆」「信頼」は生まれてくる、私はそう思っています。
(「あいちゃん聞いてよー!」学習教室に来る子どもたちの第一声です。)
今は、これからどんな子どもたちに出会えるかワクワクしています。
かつての私のように、反抗的な子やぐれていると言われている子、また、心に傷を負っている子、色々な背景を抱えた子。
一人一人の声にとしっかり耳を傾け、向き合っていきたいと思っています。
このプロジェクトを通していただいたみなさんからの応援の声一つ一つを、子どもたちにも届けていきます。引き続き、ご寄附やシェアなどでのご協力をよろしくお願いいたします!
(ダイバーシティ工房入職当初、代表の不破とスタッフたちと。私の声に耳を傾けてくれました。)