『文化時報』への記事掲載本年1月1日 (金)令和5年に創刊100周年を迎える宗教専門紙「文化時報」の新年特集号に、プロジェクトの記事を大きく掲載していただきました。見開きで「勧進キャラバン」のルートまで詳しく紹介していただき、誠にありがとうございます。
令和2年9月6日 (日)会場:浄土真宗本願寺派 金剛山 覚成寺http://kakushoji.com/「勧進キャラバン」第3回目のイベントは、岐阜県安八郡にある 覚成寺(かくしょうじ)さんで行いました。覚成寺もまた、未来の住職塾でのご縁です。副住職の大平ゆう子さんに、イベント開催をお願いしたところ、「家族に相談する必要があるが、受け入れたい」とのお返事をいただきました。イベント開催への心配 事前にzoomで打ち合わせした時に、いま抱えている状況をお話してくれました。実は大平さん、みんなが楽しめるイベントが全く無くなってしまったことを憂慮して、万全な対策をしながらも、お寺で「夏祭り」を開催したそうなのです。人数も調整して行ったのですが、偶然が重なって想像以上のお客さんが集まってしまったそうです。来てくれた皆さんはすごく喜んでくれたのですが、そんな事が最近あったため、ご家族の方々は新たなイベントを開催することを心配されていました。その状況の中でも、われわれを受け入れてくれました。法要イベント大阪から岐阜へもなかなかの距離がありますが、このキャラバンでは比較的近い方です。覚成寺さんもまた、田んぼに囲まれた長閑な場所にありました。遠くから門をくぐり本堂まで続く道は、昔ながらのお寺の形を感じます。到着してお昼をご馳走になったあと、14時から法要イベントを行います。今回は僕が曹洞宗式の法要を行わせていただきました。副住職の大平ゆう子さん、ご住職の大平一誠さん、ご家族の方々と共に、3人ほどのご門徒さんに参加してもらいました。4月にお寺で開催する予定だった「花まつり」のチラシをたくさん貼ってもらい、あっという間に勧進仏像も模様替えです。法要後、1時間くらいたってから到着された方が1人、いらっしゃいました。名古屋から来てくれたそうです。お話を聞いてみると、「落語家になるために努力していたのだが、弟子入りを断られ、予定していたことがコロナ禍で全てなくなってしまい、途方に暮れていたところ、このイベントを見つけて大急ぎで来てみた。」と教えてくれました。法要には間に合いませんでしたが、車の勧進仏像を開帳して見てもらい、「仏像を拝むことができてよかったです。これで少し気持ちがスッキリしました。」と言ってもらいました。ユニークな取り組み実は覚成寺さん、ユニークな取り組みを色々されています。お邪魔してすぐ気になったのは「大量のガンダム」。以前の活動報告でも触れましたが、武器を抜かれたガンプラがたくさん並んでいます。行き場の失ったプラモデルを持ち込んできた方がいらっしゃって、それを人形供養のように引取ったそうなのです。他にも副住職は、若い人が抱える「性」の問題に取り組んでいます。避妊など、若い人がぶつかりやすい性の悩みに対して、相談を受けたり、情報発信をされています。僕自身も、仏教が「性」の問題に触れられていないことが気になっていました。性の問題は「恋愛の悩み」「家族間の悩み」など、近親者には打ち明けられない切実な悩みに直結しています。浄土真宗は他の宗派と比べて、一般の方々に近い立場をとる宗派なので、よりリアルな日常の悩みに向き合っているお寺さんが多いのです。大源寺さんへご挨拶法要が終わり片付けを行ったあと、近くにあるお寺さんにご挨拶に行きます。車で15分ほどの距離にある「臨済宗妙心寺派 春日山 大源寺 https://daigenji.net/」の桑海さんに会いに行きました。それほど檀家数は多くないので、コロナの影響もあって大変だと仰っていましたが、最近は新しい取り組みを沢山実施されていて、勉強させてもらっています。われわれが昨年末に行った「リモート除夜の鐘」のイベントにも参加していただき、立派な梵鐘の音を聞かせていただきました。大源寺ご住職の桑海一寛さん家族内の相違この日は覚成寺さんの大きなお部屋に宿泊させてもらいました。ワジーだけは隣にある先代のお家に宿泊です。昔はお寺でお葬式を行うことが多かったので、お寺には遺族が泊まるための大部屋がある場合が多いのです。覚成寺では、普段からこのお部屋を使って様々な会合やイベントを行っているようでした。そこに「鬼滅の刃」のカードがたくさん並んでいたので理由を聞いてみると、家族揃って「鬼滅の刃」ファンらしく、頑張って集められたそうです。そして、夜に住職夫妻と改めてお話をさせてもらいました。実は昨晩、夫婦間で軽い言い争いがあったようです。ですが、イベント開催に対し慎重だったご住職が、「事前に心配も色々あったのですが、今日実際に開催してみて、改めて考えさせられることも多く、来ていただいてよかったです。」と言ってくれました。コロナ禍での行き違い。実は近い関係の中で多く起こっているのではないかと感じていたので、僕もこの覚成寺さんで気づかせてもらうことが沢山ありました。ご夫妻はその後、ずっと僕たちのキャラバン配信を観てくれています。インタビュー前田さんがご夫妻の娘さんにインタビューを行いました。受験を控える高校3年生。自粛期間の後だったので、「わからない事があっても先生に聞けないこと」「図書館など、勉強していた場所に行けなくなってしまったこと」「友達とお昼ごはんが一緒に食べられないこと」など、いま困っていることを沢山話してくれました。最後に話してくれたのは、「卒業前に会えるはずだった県外の友達に会えなかったこと」。涙ながらに一生懸命話してくれたその姿をみると、なかなか表に出せない想いやストレスをずっと抱えていたのだな、と僕自身も自粛期間の感情を思い出しました。この勧進キャラバンでは、「自分でも知らないうちに抱えてしまっているストレスを手放して、未来へむけた『願い』を仏像に託してもらえたら」という目的を持って全国を周っています。そして、その想いを集めた勧進仏像は、これから造りあげる大仏に格納されます。皆さんの想いが「大仏」という形になることで、「それをきっかけにして前に進んでもらいたい」というのが、僕たちの『願い』なのです。風間天心
令和2年9月4日 (土)会場:浄土宗 桑原山 地福寺https://www.jifukuji.com/「勧進キャラバン」第2回目のイベントは、大阪府茨木市にある地福寺さんで行いました。地福寺のご住職、田中乗光さんもまた、未来の住職塾つながりでご縁をいただきました。田中さんとも以前にお会いした事はなく、事前にFacebookでやりとりを進め、お電話で1度、打合せをして当日を迎えました。勧進キャラバンは、このように、それまでお会いしたことのなかった、もしくは訪れたことのなかったお寺に新たな縁をもてるプロジェクトにもなりました。澄んだ空気の中で地福寺さんは、非常に静かで緑の豊かな茨木市という場所にありました。しかも、その地区の高台にあって、ゆったりとした空気の流れるお寺でした。その穏やかな空気を生んでいるのは、ご住職とご家族の人柄であることも、お会いしてお話することで理解できました。法要は、ご住職の田中さんに浄土宗式で行っていただきました。写真に映る2人の服装からも感じられますが、実は曹洞宗と浄土宗の儀礼形式には似通っている点も多くあります。特にお葬式の流れは他の宗派と比べてもかなり近い形をとることを、昨年行った別のイベントで知りました。法要後は、ご住職と共に「コロナ禍でのお寺の変化」や「われわれの行う勧進キャラバンや大仏造立」についてのお話をさせていただきました。この対談形式もまだ明確に決まっていませんでしたが、この時はまだ前田さんは対談に入っていません。子供たちの遊びまわる風景この地福寺さんでは、周辺のお檀家さんなど、10名ほどの参加者が来てくれました。普段からお檀家さんとの関わりが深いことが感じられます。こちらのお寺には、お子さん二人がいらっしゃって、僕たちが準備をしている間も、お寺中を走りまわっていました。子供がいる空間というのは、それだけでほっこりした気持ちになります。とくにお寺では、子供が境内あたりで元気よく遊んでいる光景を見ると、その地域における大切な役割を感じます。ここも、そんな空気と役割を十二分に担えているお寺でした。法要中は僕も前田さんも忙しく、もちろんバイナルマンも撮影につきっきり。ワジーが子供たちの遊び相手になってくれていました。とっても仲の良い二人、お姉ちゃんが弟を持ち上げて、募金箱に寄付を入れてくれました。地福寺の御本尊様は、珍しく黒い仏像。ちょうどミニ大仏の中に黒い顔がいたので、お寺でそれを一体、購入していただきました。参加者からのインタビュー僕はいつも法要と対談の準備で手一杯なのですが、前田さんが参加者にインタビューを行ってくれていました。各会場で聞いたお話を紹介していこうと思います。この頃はもう第2波が来ていましたが、第1波に比べて局所的な感染が多く、重傷者も比較的少なかったため、今ほどナイーブな雰囲気はありませんでした。まだどこかで「いつか収束する」という希望を残した状態で、皆さん過ごしていた記憶があります。前田さんが「このコロナ禍で何か困っている事はありますか?」と聞くと、はじめはみんな「特に困っている事はない」と言います。しかし、少し話を進めていくと、必ず何かしらの想いが出てくるようです。この会場では、60代くらいの女性2人にお話を聞きました。はじめは「この辺りは森林に囲まれてゆったりとした環境なので、感染者もいないし、あまり問題はないねぇ」という最初の回答。「困ったこともあまりない」と言っていました。更に世間話に花を咲かせていると、だんだん違った話が出てきました。「姉の孫は看護師なんだけど、周辺の人から感染リスクがあるからウロウロしないでくださいと言われている。毎月のようにあっていた姉としばらく会えなくなったので、本当は会いたい。」という想いがあふれます。読売テレビ前回もご紹介しましたが、この地福寺まで「読売テレビ」さんが取材してくれました。非常にわかりやすくキャラバンを紹介してくれています。こちらのリンクから番組をご覧いただけます。「【アートとお坊さんとコロナ】中止になったイベントを“供養”~意外な二人が全国を巡る」次は岐阜県に向かいます。寒くならないうちに、まずは一気に北海道を目指し、そこから南下するルートとしました。その道中、早めに名乗りあげてくれた岐阜県、新潟県のお寺を大急ぎで辿っていきます。風間天心
新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。画像の作品は、札幌大通地下歩行空間(チカホ)に正月飾りとして展示しております。丑年なので、「赤べこ」をモチーフの1つとしました。「赤べこ」には、魔除けや疫病退散の意味があり、「天然痘(てんねんとう)」という疫病が流行った時にも、これを持っていた子供は天然痘にかからないと言われたそうです。そして、その横には大仏を置かせていただきました。昨晩の大晦日は、兵庫大仏のある「天台宗 能福寺」にて「0時だヨ!全員集合 〜リモート「除夜の鐘」で108回リレー 〜」を開催いたしました。日本全国、海外からも参加いただき、108回のリレー形式で「リモート除夜の鐘」を実施しました。昨年だからこその貴重な機会に、みなさん満足してもらえたようです。それぞれの鳴らしものを準備してリレーに参加いただいた皆様、ライブでご視聴いただいた皆様、そして年末のお忙しいなか参加していただいたお寺様、誠にありがとうございました。YouTube上に、簡単に編集した動画をアップしましたので、改めてご覧いただけたら幸いです。宜しくお願いいたします。本年も大仏造立にむけて、みなさんと共に邁進していきます。
「緊急対談「#令和の大仏」造立プロジェクト!」毎日配信今週から、Facebookのページで、毎日15分間だけ配信をはじめました。内容は「大仏造立プロジェクト」について、色々な角度からお話しています。話せば話すほど、どんどんお伝えしたいことが出てくるので、クラウドファンディング中は続けることにしました。対談のお相手は、Pokoさん。カンボジア滞在時に知り合った、プノンペンの大学で経営学を教えている方です。これからも様々な方向からプロジェクトについて紹介していきます。時折ゲストをお呼びしたりもする予定なので、お時間のあう方は、ぜひご視聴ください。配信場所:Facebook「大仏造立プロジェクトページ」 https://www.facebook.com/bigbuddha.jp時間:毎日 19:00-19:15期間:2021年1月24日(日)まで。「note」もはじめました。また、配信で話したことを「note」に書いています。「note」は、クリエイターが文章やマンガ、写真、音声を投稿することができるメディアプラットフォームです。これまで活動報告で書いてきたことも、こちらでもう少し詳しく書いていくつもりです。こちらも是非、読んでいただけたら幸いです。note「大仏造立プロジェクト」https://note.com/big_buddha