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【コロナ大仏】を造立したい。みんなの心を前向きにするためのシンボルに!

僧侶でありアーティストでもある風間天心が、新しい大仏造りを企画します。新型コロナ禍によって、人々の中に充満した不安や怒りを浄化し、前を向くためのシンボルが必要だと感じています。そして微弱な光も受信する巨大なアンテナのような、大きな大仏を求めたい。皆様の祈りとご支援によって、大仏が造立されますように。

現在の支援総額

3,854,621

128%

目標金額は3,000,000円

支援者数

336

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/05/24に募集を開始し、 336人の支援により 3,854,621円の資金を集め、 2020/06/27に募集を終了しました

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【コロナ大仏】を造立したい。みんなの心を前向きにするためのシンボルに!

現在の支援総額

3,854,621

128%達成

終了

目標金額3,000,000

支援者数336

このプロジェクトは、2020/05/24に募集を開始し、 336人の支援により 3,854,621円の資金を集め、 2020/06/27に募集を終了しました

僧侶でありアーティストでもある風間天心が、新しい大仏造りを企画します。新型コロナ禍によって、人々の中に充満した不安や怒りを浄化し、前を向くためのシンボルが必要だと感じています。そして微弱な光も受信する巨大なアンテナのような、大きな大仏を求めたい。皆様の祈りとご支援によって、大仏が造立されますように。

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ちょうど1年前になってしまいましたが、昨年行った「勧進キャラバン」についての報告になります。令和2年9月26日 (土)会場:曹洞宗 如意山 本宮寺http://sotozen-navi.com/detail/index_50317.html第18回目のイベント会場は、秋田県大館市にある「本宮寺(ほんきゅうじ)」です。住職の佐藤善廣さんは、前回の新川さんと同様に佐藤良規さん(岩手県安楽寺)から紹介していただきました。善廣さんには、この後も様々な面でプロジェクトにご協力をいただいております。前日の藤里町から大館市まで、さほど遠い距離ではないのですが、せっかくなので途中にある大仏様を教えていただき、参拝に行くことにしました。丈六延命地蔵菩薩像鎌沢の大仏北秋田市の鎌沢という場所にある「鎌沢の大仏」は、秋田県三大大仏の一つ。当日、住職はいらっしゃらなかったのですが、奥様が丁寧にご説明をしてださいました。こちらの大仏は地蔵菩薩(お地蔵さん)で、260年も経ち古くなってしまったものを平成20年に修復したのだそうです。実は、お地蔵さんは道端で出会すイメージが強いように、大仏であることは珍しいのです。それだけでも貴重なものを拝ませていただきました。頭がつるんとしていて螺髪(らほつ)が無かったり、「半跏趺坐(はんかふざ)」といって片方だけ足を組んでいるのも、大仏の姿としては新鮮です。そして僕が特に気になったのは脇侍の2体。脇侍(わきじ)とは、本尊の左右に置かれている像で、例えば中心が「釈迦如来」だった場合、左が「文殊菩薩(もんじゅぼさつ)」、右が「普賢菩薩(ふげんぼさつ)」と、セオリーがあります。地蔵菩薩の脇侍は、「掌善童子、掌悪童子」という身の回りの世話をする子どもが脇侍にいるそうです。色も表情も、とっても子どもらしい可愛らしい顔をしています。「鎌沢の大仏」(丈六延命地蔵菩薩像)正法院  秋田県北秋田市鎌沢字家ノ南45http://shoubouin.com/WA ROCK JAPAN前田さんたちは会場まで、別ルートで向かっていました。後からもらった道中の写真には、秋田の綺麗な風景と、川岸の大きな木によじのぼる前田さんの姿。あえて詳細は聞きませんでしたが、きっと重要な任務があったのだと思います。お寺の一角にあった不思議なスペース。カラフルな石がいっぱい置かれています。どうやら「WA ROCK JAPAN」という活動のようです。もともとは西オーストラリアで生まれた自然遊びで、それを秋田県北秋田市阿仁(あに)地域で広めたものだそうです。いろんなところにこの石を隠したり、それを見つけてシェアしたりする壮大な「遊び」で、これはこれで非常に興味を持ちました。この「WA ROCK JAPAN」名義でも大仏造立に対してご支援をいただいています。全て紹介できないのが残念なのですが、こちらのお寺には、先述の「童子」のような可愛らしいものが至る所に置かれていました。子どもにとっては、楽しい遊び場になりそうです。WA ROCK JAPANhttps://www.facebook.com/groups/185201152115009/本宮寺WA ROCK JAPAN法要と対談前日にイベントを行った宝昌寺の新川住職、そして岩手県宮城県から来てくれた佐藤良規さん杉浦恵一さんがこの日のイベントにも参加してくれました。法要も、ほぼ前日と同様のお坊さんたちに協力していただき、実施いたしました。法要の後に行った対談の中では、住職の佐藤善廣さんから「このご時世の中で、何かを新たに『生み出す』という前向きな取り組みに強く関心を抱いた。」「ふだんは触れてはいけない気がする領域の大仏に関われるということで、『私たちの大仏』という認識を持ってくれるのではないでしょうか。」という感想をいただきました。この日の対談だけに限らず、様々な方との対談を通じて「自分たちの中にある考えを改めて再認識したり、新たな視点をもつ」貴重な機会をいただいてきました。この日もお檀家さんや知人、そしてお寺のご家族などが沢山参加してくれました。カラフルな色紙にそれぞれの願いを書いて、勧進仏像に貼ってもらいます。メイン画像でも使わせてらっている善廣さんの息子さん。(善廣さん、画像の使用をご了承いただき、ありがとうございます。)どうやらウルトラマンが好きらしく、怪獣などの小さなフィギュアを持って来て、大仏や作品のそばで楽しそうに遊んでいたのが印象的でした。ちなみに、最近「シン・ウルトラマン」が話題になっていますが、特撮の歴史上からも「ウルトラマン」と「大仏」は切り離せない関係にあるようです。この話はまた長くなってしまうので、またの機会に(笑)。色紙に今の願いや想いを書いてもらう勧進仏像に貼ってもらうハチ公大館市を走っていると、時折「ハチ公」の名前を見かけます。僕もそれまで全然知らなかったのですが、秋田県大館市は、「忠犬ハチ公」の故郷なのです。そして、「ハチ公の生家」は本宮寺のお檀家さんなのだそうです。「忠犬ハチ公」の話を若い世代がどれだけ知っているのかは怪しいところですが、「渋谷のハチ公」を知っている人は多いですよね。だからなのか、僕はてっきりハチ公は東京生まれなのだと思っていました。飼い主である東京帝国大学の上野英三郎博士。純系の日本犬を探していた彼のもとに、遠く秋田から東京へ送られてきたのが、幼い「ハチ公」だったのです。そう言われれば、確かに「ハチ公」っていわゆる「秋田犬」ですよね。渋谷駅だけでなく、この大館駅前にも「ハチ公像」があり、毎年「ハチ公生誕祭」「ハチ公慰霊祭」が行われているそうです。この「ハチ公」話はかなり近代のものではありますが、東北では、これまで知らなかったお話を沢山聞くことができました。というよりも、僕自身もふくめ「『歴史の目』自体が未だに東北には向けられていない」ことに気づかされました。この旅を通じて得た発見の一つは、その「大きな歴史の盲点」です。風間天心


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令和2年9月25日 (金)会場:曹洞宗 義峰山 宝昌寺https://www.facebook.com/houshouji「勧進キャラバン」の報告がしばらく空いてしまい申し訳ありません。ここから改めて、昨年から続けているキャラバンの報告を再開したいと思います。前回は活動報告56[第16回目]のキャラバン会場、山形県鶴岡市にある玉川寺の報告でした。第17回目のイベント会場は、秋田県山本郡藤里町にある「宝昌寺(ほうしょうじ)」です。住職の新川泰道さんは、同じ曹洞宗の佐藤良規さん(岩手県安楽寺)からの紹介で、事前にオンラインで何度か話を進めさせてもらいました。当日は山形県から向かうことを伝えていたので、道中にある大仏を教えてもらい、立ち寄ることに。長谷寺赤田の大仏赤田の大仏「秋田県立大学」を横目に、山へ山へと道を進めていくと、「赤田の大仏」という看板が見えてきました。境内に車をとめると、歴史を感じさせる立派なお堂があります。扉は閉まっていたのですが、事前に「自由に開けて良い」と聞かされていたので、ゆっくりと開けてみました、、。すると、すぐ目の前に大きな観音様が! 扉を開けてすぐに現れるので、自然に見上げてしまう迫力です。金色の体と豪華な装飾のせいもあり、しばらく立ちすくんでしまいました。像の後ろにも沢山の古い仏像が安置してあり、どれも立派な姿なのでしばらく鑑賞していると、車の音が聞こえました。外へ出てみると、住職らしき方が帰ってきたようです。挨拶をしようと歩きかけた途端、「こっちに来ないで〜!」と叫んでいます。「あぁ、やはり警戒されているんだな。」と思ったのですが、どうやら逆のようです。ご住職、実は昨日から熱があるみたいで、「自分に近寄っちゃダメ」と、むしろこちらに気を使ってくれていました。残念ながら今回はお話を聞くことはできなかったのですが、何度でも拝みに来たくなる大仏でした。改めてご挨拶に伺いたいと思います。「赤田の大仏」(十一面観世音菩薩立像)長谷寺  秋田県由利本荘市赤田字上田表115https://yurihonjo-kanko.jp/yrdb/akatadaibutu/本堂前に駐車雨さて、本日のメインイベントはこれからです。この日はキャラバンでも珍しく雨の道中、イベントは夕方スタートを予定していたので、午後に秋田県に到着。山形県から別ルートで向かっていた前田さんとバイナルマンは、道中で綺麗な写真をいくつか撮ってくれていました。そのうちの水平線を一枚。宝昌寺の新川住職と共に、明日のイベント会場になる本宮寺の住職、佐藤善廣さんが傘をもって迎えてくれました。お寺に着いてまず行うのが、キャラバンカーの駐車位置を決めることです。この日は雨が強かったので、本堂入口のギリギリまで寄せて停めさせてもらいました。本堂に入ると、もう見慣れたアルコール消毒。そしてこのお寺には、手作りの可愛いアマビエがいらっしゃいました。勧進仏像の横に並んでもらいます。しばらくすると、大きなワゴン車が到着。中から出て来たのは、岩手県宮城県でお世話になった佐藤良規さんと杉浦恵一さんです。二人とも子供連れで参加しに来てくれました。冒頭でも触れましたが、今日のお寺の新川泰道さんも、明日のお寺の佐藤善廣さんも、良規さんからの紹介でした。東北でイベント会場を探していることを伝えたら、すぐにお二人に繋いでくれました。お陰様で、その後もオンラインでやりとりを進めながら準備をすることができました。本堂入口に感染対策手作りのアマビエ法要と対談この日の法要は、なんと僧侶5名で行いました。新川住職には「堂行(どうあん)」、佐藤善廣さんには「維那(いのう)」をお願いし、僕が「導師(どうし)」を行って、佐藤良規さんにも参加してもらいました。そして、法要直前にサプライズゲストが登場。同じ秋田県に住む「同安居(どうあんご)」の櫻田元康(げんこう)さんが急遽手伝いにきてくれました。元康さんとは永平寺の修行仲間です。しかも、ただの修行仲間ではなく、同じ日に修行に入った10名の内の1人。修行の同期は100名ほどいるのですが、基本は10名1セットのままで修行が進んでいきます。つまり修行時代は、毎日毎日、彼の横で大きなイビキと寝返りに悩まされ続けた。そんな親密な仲です。元康さんには太鼓を叩く役をお願いしました。曹洞宗では普段あまり太鼓を叩かないのですが、「祈祷」という祈りや願いをする法要の時には、この太鼓が重要な役割を担います。「堂行(どうあん)」 木魚や(けいす)という鐘を鳴らす役「維那(いのう)」 お経や回向を読む役「導師(どうし)」 法要の中心的な役「同安居(どうあんご)」 修行期間の同期5人の僧侶による「祈祷法要」を終え、対談に入ります。対談は、いつものように僕と前田さん、新川住職、そしてせっかく駆けつけてくれた元康さんにも入ってもらいました。ちなみに元康さんは修行時代に様々な伝説をもっているのですが、(本人の希望で)その点には触れられなかったのが心残りです。対談ではまず、ここも他と同様に、お葬式や法要が延期/縮小している状況を聞かせてもらいました。田舎になればなるほど、県外から人が来ることに抵抗がある。感染そのものが怖いのではなく、自らが感染源になってしまうことが怖い。この話は、本当に多くの土地から聞こえてきた言葉です。新川住職は、「奈良時代に行基が全国をまわったという歴史になぞらえて、現代にも全国をまわる。その姿勢に関心を抱いた。」と話してくださいました。一方で、行基の時代と現代が違うのは、宗教的な事物に対する抵抗感。それを「アート」というものを関わらせる事によって補完する。そんな新たな関係性がこのプロジェクトの面白さだと、そんな話にもなりました。この当時(2020年9月)は、第2波がおさまってきた頃です。対談の様子を見返すと、まだまだメディアの情報も人伝の情報も定まらず、それぞれの考えや立場を探っている心境が窺えます。杉浦親子新川住職白神山地法要中には、駆けつけてくれた杉浦家の子供たちが「願い」を紙に書いて貼り付けてくれました。法要後には、新川住職がコロナの影響で開催できなかったコンサートのチラシを貼り付けてくれました。雨のせいもあり、イベントが終わる頃には、外はもう真っ暗。住職に用意していただいた藤里町唯一のホテルへ、それぞれの車で向かいます。法要に参加してくれた佐藤家族と杉浦家族も同じホテルに宿泊。立派なホテルに到着すると、子供たちは無我夢中で走りまわっています。感染対策を十分にとった上で、皆さんと一緒に夕飯をご馳走になりました。新川住職が聞かせてくれたのは「白神山地(しらかみさんち)」のお話。この秋田県藤里町は、1993年に日本初の世界遺産に登録された「白神山地」にあり、世界最大級のブナ原生林が広がる山々に囲まれています。ちなみに、日本にある世界遺産の多くは法隆寺/姫路城/原爆ドームといった「世界[文化]遺産」であり、「世界[自然]遺産」となると、白神山地の他には、屋久島、知床、小笠原諸島しかありません。そんな手つかずの自然が豊富な藤里町には、鉄道の駅もコンビニもありません。一方で、観光地としては人気があるため、世界遺産登録時にできたのが、今日宿泊するホテルなのだそうです。興味深かったのは、青森県との関係。この「白神山地」は、秋田県と青森県を跨いで広大な範囲に分布しているのですが、青森県民の声が大きいためか、秋田県民の控えめな性格のためか、「白神山地=青森」と思われてしまうことが多いらしいのです(笑)。新川住職は、「いつも良いところは青森が持っていく。」と苦笑まじりに語っていました。近年、藤里町では新たに「南白神の里」といったフレーズを使い出しているようです。https://www.fujisato.info/minamishirakami-map/雄大な白神山地の麓で、たまった旅の疲れをとることができました。風間天心


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7/1日(木) から5日(月) まで、「阪急百貨店うめだ本店」にて「ミニ大仏」を集めて大きな大仏にする展覧会を行いました。大きな大仏の部品となる「ミニ大仏」の飾り付けを、尼崎市を中心とした関西圏在住の方(一部東京もあり)に制作していただきました。総勢で400人近い方々の協力を得て、440体ものミニ大仏が集まり大きな大仏を彩りました。また、開催期間中は沢山の方に会場まで足を運んで頂き、喜んでいただけた事、大変嬉しく思います。会場の中心には、「ミニ大仏」を集めた2mの大仏。会場左側には、大仏似の知人にモデルになってもらった涅槃仏の写真。会場右側には、みんなにミニ大仏を制作してもらっている時の映像を流しました。この作品が完成を見たのは、チームとして一緒に製作に取り組んでくれた、「GASAKIBASE」や「Pa’ina Wharf」「名和屋」が中心で動いてくれた事に尽きると思います。 感謝しかありません。 この作品を手がけて、大仏を作るにあたって職種や技量に左右されず幅広い方々が携わった事、そしてその方々が大仏という対象を楽しげに見ている様を目の当たりにして、大仏造立プロジェクトの <みんなで作る> という理念に、まともに触れた感じがしました。 そして、「大仏を楽しむって、すごく新しい」と思いました。 崇める大仏ももちろん大事ですが、楽しい時間を作ることのできる大仏は、大仏造立プロジェクトに非常に似合った大仏なのではないかと思いました。前田 真治展覧会中のミニ大仏ワークショップ


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(前回の「活動報告63」の続き。前田さんより、関西での動きを報告してもらっています。)④ ミニ大仏の「展覧会」3月の下旬に、久しぶりに展覧会の話が舞い込んできた。キャラバンに出る少し前だったと思う。これはミニ大仏を使った企画をやるしかないと考え、コンセプトを書いた。(資料参照:展覧会コンセプト1、2、3、4)ミニ大仏の企画をやるにしても、大勢の人の協力が必要になる。添付した企画内容で展示の見栄えを考慮すると、300体は必要であり、それだけの数を集めるのは容易ではない。もとより「German(ジャーマン)」だけでやるには不可能である。地域に根深く浸透し、影響力のあるチームメイトが必要だ。その大きな役割を担ってくれたのが、「GASAKIBASE」と「Pa’ina Wharf(パイナワーフ)」。それぞれのコミュニティに声がけをして、そこから広がりをみせ、わずか2ヶ月で320体もの個性あふれるミニ大仏が集まった。(まだ増えている)新たな緊急事態宣言も相まって、お家でこもってやる作業を提示できたのはよかったと思う。この時点でミニ大仏の「型」を4つに増やし、「GASAKIBASE」でも製造をはじめた。展覧会用のミニ大仏を置く「大きな大仏の棚」が必要で、どのような形にすれば、ミニ大仏が集合して大仏を模っているのかを考えた。数点図面を描いて、決めたのがこれ。(資料参照:大仏パース1、2、3)「ミニ大仏」展示棚パース1「ミニ大仏」展示棚パース2「ミニ大仏」展示棚パース3この大仏棚の製作を大工の名和屋が請け負ってくれた。展覧会へ向けて以下の形でチームが編成され、それぞれがそれぞれの得意分野で奮闘している。「german / GASAKIBASE /Pa’ina Wharf / 名和屋」展示へ向けて製作してもらうために配布したミニ大仏では、お金を頂かなかった。展示会場でみなさんの製作したミニ大仏を販売する予定だからだ。この作品のタイトルに「これからもソデ触れ合う」というタイトルを付けた。世の中の多くのものはどこの誰が作ったか分からないものばかりだ、どこの誰が作ったか分からないにしても、出会う可能性のある誰かが作ったものなら、少し興奮する。「私、これ買いました!」とSNSで発信しようものなら、どこかの誰かが「私が作ったものです!」と応えてくれるかも知れない。それを「可能性」と捉えるのも、「気持ち悪い」と捉えるのもまたそれぞれの感性でしかない。ただ、そのまま生きていれば一生触れ合わない人と触れ合うかもしれない可能性は、「開拓」と言っていい。SNSに公開しないまでも、どんな人が作ったのかを想像して、勝手に理想の人を作りあげてもいい。10年しまい込んで「作った人を探しています」とナイトスクープに応募してもいい。直接的な出会い、想像での出会い、時間をかけての出会い。どんな出会い方も演出できる作品達だ。⑤「緊急事態宣言」による延期6月2日より阪急百貨店のギャラリーで展示予定だったこの作品も、結果的に緊急事態宣言の延長により、延期の断が下された。ギリギリまで開催の可能性を、主催者の「rooms」や「阪急百貨店」が苦労しながら探っている様子は垣間みられたが、やはりこの状況での開催は難しいという判断に落ち着いたようだ。開催が延期になるのならまだ良いが、中止になった場合、協力してくれたそれぞれの製作者たちに、作品を開示することができない。単純なお蔵はあまりにも悲しいので、1体1体を撮影し、それに前田の独断と偏見で名前と解釈を付けて公開しようと決めた。「八百万のミニ大仏」https://minidaibutsu.com/延期で展示が開催される場合においても、前もって目をつけていた大仏がどこにいるのかを探す楽しみも追加できるのではないかと考えた。【展覧会情報】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー6月1日に展覧会の主催者、roomsのサイトで新会期の広報がされていた。https://www.roomsroom.com/journey「rooms Journey01.エシカルアート展」「GermanSuplexAirlines × GASAKIBASE」会期:2021年7月1日(木)〜5日(月)会場:阪急百貨店梅田本店9階ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー今回行う<ミニ大仏を集めて大きな大仏にする企画>は、本物の大仏ができあがるまで多くの方に大仏造立に関わってもらうイメージがつきやすい。色々な地域でやっていきたいと思う。実際、この百貨店の展示が終わった後、他の場所で展示する計画もある。ミニ大仏の製作はそれぞれの地域の方々にやってもらって、地域の特色を生かした彩りになれば嬉しい。企画をやってみたい自治体や企業がいれば、やりたい規模に応じて予算など組み立てる。見積もりを出すから検討してくれみたいな感じで良いかも。この展示で多くの方が製作してくれたミニ大仏も販売される【¥3,300】。そして、今後作りたい人たちには製作キットが販売される【¥3,300】。現場でワークショップも予約制で行われる【¥3,300】。収益の一部は大仏造立に使用する。


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現在、風間天心は北海道で、前田真治は関西でそれぞれの動きを行なっています。今日は「ミニ大仏のワークショップと展覧会」を関西で企画している前田さんから、「ミニ大仏」に関するこれまでの流れを報告してもらいます。ちょっと長めの報告になりますが、お時間あるときに是非ご一読ください。① 「ミニ大仏」の誕生② 「ワークショップ」と「キット販売」③ 「キャラバン」でのWS実施④ ミニ大仏の「展覧会」⑤ 「緊急事態宣言」による延期①「ミニ大仏」の誕生大仏造立プロジェクト進行中に生まれた亜種、ミニ大仏。もともとミニ大仏は、「勧進キャラバン」で連れている勧進仏像の説明用画像の素材として生まれた。なかなか可愛いということで、キャラバンで販売するポストカードや水引の飾りのようにお土産物として販売してみることにした。そして、同時にAR大仏の素材になった。思ったより売れ行きが良かったので、最初のキャラバン中に、時々ホームセンターに寄って、セメントを買い、各お寺で水を拝借してセメントを溶いて型に流し込み、移動中に乾燥させ、固まったら紙を貼って在庫を確保するサイクルができあがった。キャラバン中も「ミニ大仏」を制作北海道の高校で「型取り」の実演をみせる緊急事態宣言が出たりした中で、キャラバンを中断せざるをえない時、スタジオでステイホームしていた際も、せっせとミニ大仏の制作をしていた。売上げは「大仏造立プロジェクト」の資金になるのはもちろんだが、いくぶんか製作者にも分け与えられる為、収入源の全く無い時期に、ミニ大仏は重要な資金源であった。次のキャラバンまでには、たくさん作っておきたいと思った。当時は1つの型で製作していたので、多くても1日4個ほどしか生産できなかった。一人でチマチマとやっていたのでちょうどいい生産数ではあったが、気持ち的には1日10個くらい作ってストックを増やしておきたかった。関西でのワークショップ模様②「ワークショップ」と「キット販売」2021年になり、キャラバン再開前に、「ミニ大仏ワークショップ」をやってみようと思った。キャラバン中に、佐野さん(キャラバンスタッフの一人)が「ワークショップをしたらいいんじゃないか?」という提案をしてくれて、僕はワークショップは少し苦手だったが、分かりやすいコンテンツであったし、「ああしろこうしろ」というよりは、「好きなようにやってください」という感じのものならばやってみようと思った。ただ、僕は尼崎にそんなに知り合いが居る訳でもなく、場所も無いので、スタジオの近所でカフェを営んでいる多田君(パイナワーフ)に協力をお願いした。ワークショップ運営を僕と多田くんでとりあえず進めてみることになり、やり方を2人で考えた。多田くんは商売を営んでいるので、ミニ大仏のワークショップをする際に原価がどれくらいかかって、手間がどの程度かかるかを計算して、赤字が出ないように参加費を算出してくれた。多田くんが、原価はこのくらいで、1人参加して頂くと「GermanSuplexAirlines」(ジャーマンスープレックスエアラインズ/プロジェクトの母体になる作家グループ)にはこれくらい入ります。といった計算を素早くしてくれることに、感動していた。ジャーマンの作家はオッサンではあるが、揃いも揃ってお金の計算がとにかく甘い。労働力を計算に入れない癖がある。ただ、世の中は大量生産品に溢れていて商品一つ一つがとにかく安くなった。「安いが正義」の風潮もある、そんな中でミニ大仏参加費は安くはない。3,300円する。強気な値段設定だと言われることもある。でも、貧乏くさいスタジオの一角で、いい大人が1個1個地味に製作している。生きるために、大仏を作るために設定した値段だ。その後、コロナの状況が芳しくないので、お店や会場に呼んでワークショップするのも難しいと判断し、ワークショップキットを製作してネット販売することにした。ミニ大仏ワークショップキット中身は「コンクリートの大仏、説明書、ボンド」が入っている。作り方の説明は。動画を作ってyoutubeにあげた。キットの販売ページや、youtubeの製作など、web媒体は全て多田くんが考えて作ってくれている。 「ミニ大仏キットのYouTube動画」https://www.youtube.com/watch?v=fjaAW1qkS_8コロナの機嫌をみながら、尼崎市内でチョロチョロワークショップを開催しながら、ネット販売も少しずつ売れるようになった。「ミニ大仏キットの販売用サイト」https://minibuddha.official.ec/③「キャラバン」でのWS実施今年3月の終わりに再開した「勧進キャラバン」でも、ワークショップをやることになった。キットを70セット用意してキャラバンに持っていく計画で、大慌てで70セット作った。当時はまだ「型」も1つだったので、とりあえず1日12時間かけて10体のコンクリート製のミニ大仏を作った。1日10個は作ってみたいと考えていたけれど、いざ作ると、起きている時間はミニ大仏の制作に振り回された。1時間おきに訪れるコンクリートの流し込みと、型からの取り出しサイクルは大変で、夜泣きの子供をあやす夫婦の気持ちが少しわかった。ただ、キャラバン中にもコロナ感染者がまた増え始め、お客さんをあまり多く呼べない状態だったので、結果的にワークショップ自体はそれほど行われなかった。スタジオで量産されるミニ大仏たち明日は後編、「ミニ大仏の展覧会」についてのご報告になります!