皆さん、こんにちは。

本日は、「小玉醸造合同会社」に見学に行ってきました！日南は飫肥の城下町にたたずむとても綺麗な街並みの中にありました。

タイトルにある通り、こちらの酒蔵には二つの歴史があります。一つは、現・小玉醸造場の場所にあった江戸時代から続く「富士屋」という酒蔵。もう一つは、現杜氏である金丸潤平さんの実家である宮崎市にあった「金丸本店」。どちらも事情があり今は無くなってしまったそうですが、富士屋の跡地に金丸本店の意志ある蔵人が作り上げた酒蔵こそ「小玉醸造合同会社」です。

入口すぐそばの側溝に鯉(驚)

綺麗な水が豊富に井戸から出ており、すぐ目の前にはなんと鯉が泳いでいました！！

観光地としても意識が非常に高い飫肥！！景観や環境保全にも非常に力を入れていて、江戸時代からある酒蔵もその景観の一つです。

ご挨拶と小玉酒造の歴史について少しお話いただきました！

まずはご挨拶と、小玉醸造場の歴史についてお話いただきました。現在の看板焼酎である「潤平」ができるまでの経緯や、現在取り組んでいる新しいシリーズへの挑戦について熱く語って頂きました。

小玉醸造合同会社の旗揚げは平成に入ってからで、現杜氏の金丸潤平さんは清酒蔵・焼酎蔵で修業したのちに日南の飫肥に移り住んだとのことです。

工場見学開始！！

それでは早速、工場見学開始です。

工場の案内は、蔵長の工藤さんがして頂きました。

大きな門構えからさっそくタンクが見えてきました！！

ここ最近、敷地を増やして余裕ある生産ができるようになったそうです。

理想の焼酎作りの為に、設備や貯蔵タンクを増やした経緯があります。

この部屋全部「麹」のベッド！！

 

見ての通り、全面「木」で作られた部屋で、温度や湿度の管理をする上で木製にこだわって作られた部屋だそうです。

麹は赤ちゃんと一緒で、成長していく上で自身の温度管理ができません。

上がりすぎても下がりすぎても成長を促進できない為、ここでしっかり環境を整えてあげることが旨い焼酎への第一歩なのです！！

「麹」のお勉強しました！！

麹にもたくさん種類があるのです！！

お話を振り返ってみて、工藤さんが最も熱くなっていたのが「麹作り」だったような気がします。

もちろん全行程が全て命がけなのですが、伝統の技である「手麹(てこうじ)」にこだわり、「機械ではなく人の手で麹を育てる」このやり方こそ小玉醸造が守っていくべき伝統なのだと感じました。

一次仕込みの甕」

 

この埋まっている甕は「和甕」というものでして、200~400年前のものだそうです。

一つ一つ形が違うため、醗酵のスピードに違いがでるので甕の癖を見抜きながらの仕込みなのだそうです。

現在は作り手のない貴重な甕で、大事に修繕しながら使っていました。

和甕を使用し、一次仕込みをする時点で大量生産はできません。だからこそ、全ての甕に目を光らせ、最高の醗酵を促せることに全精力を注げるのだといいます。

もちろん温度表示は全てデジタル表示で機械が導入されています。蔵人の微妙な調整が０．１度単位での微妙な修正するのです。

二次仕込みも見せて頂きました！！」

 

ここで先ほどの一次仕込みのもろみに主原料をいれていきます。

この画像は麦焼酎です。

ここから原料の糖化とアルコール発酵が始まります！！

６月は麦焼酎の製造時期だったのでタンクの中を拝見させて頂きました。

蒸留機が稼働してました！！ラッキー！！

この画像わからないですよね？？

蒸留中の麦焼酎ですよ！！絶対見れないですよ！！

二次仕込みで、もろみからアルコールが生まれます。写真の窓内部を見て頂ければ分かりますが、このもろみを沸騰させることでアルコール成分を抽出します。

この時、二次仕込みで入れた麦の風味・香りなども一緒にアルコールと共に抽出されます。

そお！！今、まさに焼酎の元が抽出されている貴重な写真です！！

杜氏潤平をはじめとする焼酎のラインナップ

ラベルにもこだわったボトルが特徴！

華やかで切れのある中にも甘みがしっかりある杜氏潤平

全ての焼酎が原料、麹にただならぬこだわりがあります。

みんなでニッコリ記念撮影

恒例の記念撮影です。誇りと自信に満ちた焼酎と共に！！

最後に・・・

「一途に醸す」この言葉がスタッフさんの衣装の全ての背中に書かれていました。

一生懸命に試行錯誤を繰り返し、今の潤平の味を守るだけではなく、これからも新しい味を追いかけている小玉醸造場らしい一言だと思え、すっと腹に落ちる言葉でした。

「これからも一緒に宮崎焼酎を盛り上げていきましょう！！」と言っていただいた言葉を噛みしめ、私たちも盛り上げていきたいと思います。

 

・小玉醸造合同会社

〒８８９－２５３５

宮崎県日南市飫肥８－１－８

TEL　０９８７－２５－９２２９

FAX　０９８７－２５－１４２４

 

写真左から

・小玉醸造合同会社　杜氏　金丸潤平

・JapaneseRestaurantりょう　吉岡良祐

・JapaneseRestaurantりょう　吉岡淳子

・小玉醸造合同会社　蔵長　工藤洋愼

真ん中

・JapaneseRestaurantりょう　山口聡

 

文責・担当者　　JapaneseRestaurantりょう　山口　聡