今回は、演技指導をしてくださった俳優の濱本暢博さん、 撮影協力に加え出演もしていただいたメイクアップアーティストの浅井美智恵さんのお二人からメッセージを頂きました！ --------------------------------------------------------------- 濱本さん 田中組では、演技トレーニング時に参加させて頂きました。その時の頑張りはもちろんのこと、その後も気持ちいいくらい一生懸命、前向きに走ってるメンバーを応援してます！がんばれ！ --------------------------------------------------------------- 浅井さん Tanpopoという映画を通して 自分の国、地域に関わらず世界に目を向けた事、 そして失敗しながらも、大学生達が 実際に撮影できたという行動力には本当に感動します！ 実際にベトナムでの撮影の中で気づいた事、感じた事がたくさんあるでしょう。 だからこそ人と人との繋がりの大切さ（ベトナムと日本の繋がり）がより一層強くなるのだと思います。 これからも熱い情熱を持った学生達を応援しています！ メイクアップアーティスト 浅井美智恵

高崎経済大学経済学部　教授　矢野修一先生からメッセージをいただきました。奮い立ちます。 **************************************** 「見る前に飛べ、落ちながら考えろ。」 　田中幸城がメガホンをとった映画「Tanpopo」のキャッチコピーである。考えるより先に動け。ここには若者らしい「気合い」と「危うさ」が同居しているのだが、このコピーは、幸城の大学生活そのものを表しているのかもしれない。 　何かをしたい。何かになりたい。そう思いながら、実際にはそれに向けて、具体的に動き出せていない。何も着手できていない。世の中にはそんな若者が多い。思ったのなら、やり始めればいい。できることをやればいい。具体的に動けていないということは、それほどやりたくないということ。本人の思いはどうあれ、少なくとも周りはそう判断するから、だれもその「やりたい」という気持ちを助けてくれない。応援してくれない。そのくせ、具体的に動けていない奴ほど、他人の「小さな一歩」を小馬鹿にする。 　幸城には具体的に一歩踏み出す決断力と行動力がある。ベトナムと日本の若者の交流を題材に、映画を撮りたいと思った。あちこち駆け回った。カメラを回した。そして映画を完成させた。素人が撮った映画と馬鹿にしてはいけない。大切なのは「着眼大局・着手小局」「Think big, start small !」まずは内野ゴロエラーでも塁に出る。その前に、打席に立ってバットを振る。 　「気合い」を入れて映画「Tanpopo」を完成させた幸城を応援したいと思い、このメッセージをしたためた。ただ、ゼミの指導教員としては、ゼミでの研究ぐらい「もう少し、ちゃんとやれ」と言っておく。このままじゃ、やがて「危うさ」が際立ってくる。 　タンポポの綿毛のように、飛んで、空中を漂うところまでは実行した。そろそろ、「考えろ。」 　

今回は、高崎経済大学に通うベトナム人、ハンさんに応援コメントをいただきました！ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『Tanpopo』を初めて知ったのは、学生課の先生の紹介からです。その紹介を聞いた後は、本当にびっくりした気持ちでいっぱいでした。 "映画を作るのは学生" "撮影は日本だけでなく、ベトナムでも行った" などのお話を聞いて、凄いなと思いつつ、母国のことにこれほど関心を持ってくれているということが、本当に嬉しかったです。 現在、翻訳者として『Tanpopo』を手伝っています。両国の架け橋がもっと丈夫になるように、自分の力をみんなと合わせていきたいのです。 先日、学校の文化祭でベトナム料理の生春巻きを紹介するために、Tanpopoメンバーと一緒に生春巻きを作りました。短い時間ですが、少しでも自分が架け橋の役割を果たすことができたと、実感しています。 これからも、自分が出来ることを見つけ、『Tanpopo』を応援し続けていきたいです！！ 高崎経済大学　地域政策学部　地域づくり学科４年 Nguyen　H　Hanh

プロジェクトに対し、アドバイスをしてくださっているベトナム在住日本人である隅野史郎さんにコメントをいただきました。 ー　ー　ー　ー　ー　ー　ー　ー　ー　ー　ー　ー　ー　ー ＜Tanpopoについて＞ ダナン在住の私は、ある日『映画撮ってる学生たちが飲み会やるから冷やかしがてら行きませんか？』と同じく当時在住だった飲み仲間に誘われた。 「学生の映画？私は興味ないですよ。それに今時の学生でしょ？」 と一度は断ったものの『それが、今時珍しく熱いんですよ』と力説する彼に「どうせ。。。」と思いながら付いて行くことにした。 総勢１４～５人いただろうか。思っていた以上にみんな礼儀正しく、かつ元気なノリの大学生だった。 観察をしているとどうもリーダー的な子を中心にみんな旨くまとまっているのが分かる。そのリーダーは監督で「撮影レッド」と命名してみた。そう、戦隊物よろしく、ちゃんとレッドがいて、ブルーがいて、イエロー、ピンク的な存在の子達がいるのだ。もちろん、ブラック的な子やゴールド的な子もいて実に面白い集団だと思った。 それぞれに「なんでダナンで映画撮るの？」と聞くと『いやぁ～ダナン綺麗でいいところだから』とか、『最近、ベトナム中部は注目されているから』とか、ありきたりな返答に、気持ちが落ち込みそうになったが、撮影レッドが『撮影に協力してくれているベトナム人のみなさんが『日本が好きだ』と言ってくれたので、ここでやってみようと思いました』と。 さらに撮影レッドに話を聞くと『日本に居て何にも自信が持てなくてウジウジしてたんですよ。ところがダナンに来たらみんな元気で生き生きとしている。なんだこれ？！と思ったんですよ』と。 それを聞いてブルーやピンク、イエロー達も『ほんと！みんな元気で私たちまで元気になりました！』と。。。 若干、熱いを通り越して暑苦しさまで感じるくらいみんなが熱弁をしていた。 まるで、昭和のノリだ。。。 違うのは、自信過剰、過信とも言えるバブル世代の私と、なんでもネガティブな今の子の根本の考え方か。。。 ただ「映画は作るだけじゃ意味が無くて、魅せてナンボだぞ？」と話すと、『やります！日本に帰ってから全力でやります！』と。 やりますって言ったって今まで何もできなかった奴らに「できるのか？」と思ったが、帰ってからのこの撮影戦隊タンポポジャーは、「これがウジウジしてた奴らなのか？」という熱い行動をしていた。 撮影戦隊タンポポジャーの最終目標は『ベトナムでの上映』 最初は正直、馬鹿にして上から目線で見ていた私だが、今はすっかりこの戦隊に引き込まれて「その先の夢、ベトナム上映を実現させてやりたい」と思う。 その時は、ぜひベトナムスタッフと一緒に観たいと思う。 ベトナムライター　隅野史郎

今回は私たちのプロジェクトを支え、ご指導していただいている藤橋誠映画監督からの応援コメントを掲載させていただきます。 -------------------------------------------------------------- この作品を初めて観たとき、どこか懐かしい香りがした。 そう、タンポポのような青臭く、優しい香り。 きっとそれは私がこの映画の製作者である高崎経済大学映画研究部の若者達と同じ年の頃、自らの将来の暗中模索をしている中、闇雲に映画を撮り続けていたあの時代を思い出したからであろう。 しかし当時の私には一切無かった視点が、彼らにはある。 それは鑑賞者という他者を見据え、グローバルな視点を持ちつつ映画を創り上げた点だ。 自主制作映画にありがちな自己陶酔型の映画ではなく、誰もが経験したことのある「すぐ隣にある日常」を異国ベトナムの市民との恊働製作により、物語に広がりを持たせるチャレンジをしたことは、作品を創り上げる過程として評価に値するアクションだと思う。 技術的な部分で課題はあるにせよ、その自らを信じて進み続けるそのパッションを感じていただき、本作を応援していただきたい。 まち映画制作事務所　藤橋　誠