それは、ある小学校での出来事でした…。
「まんが教育」のイラスト講座で、体育館に集まった小学5年生の約120名。90分間の授業を終えた私たちが、最後に、
「何か質問ありますか?」と聞くと、
一番後ろの席に座っていた、体格のいい男子生徒がスクっと立ちあがり、
こう言ったのです。
『先生、僕にこんな才能があることに気付かせてくれて、 本当にありがとうございました…』
授業を見学に来ていた校長先生と学年主任の先生は、この男子生徒の言葉に驚き、言葉を詰まらせながら、なぜだか涙ぐんでいらっしゃいました。
私たちは、その理由を聞きたくて、授業後に校長室に立ち寄りました。
「実は、あの子はね。とても難しい子で…。2年前に、お母さんが亡くなって
以来、 宿題はやってこない、テストは白紙で提出する、 授業中はじっと座っていられず、フラフラしてしまう。我々大人がどんなに言っても、誰の言うことも
聞かない、そんな子になってしまったのです。
それが、今日は90分もの間、じっと座って、楽しそうに授業(講座)に取り組んで、 あんな姿は久しぶりに見ました。
さらに、最後にあのような言葉が出たのには、本当に驚き、感動しました…。」
私たちは、さらに、その子が描いたイラスト作品を見ました。
その作品には、今まではうまく「言葉」に出来なかった、
その子のなかにある深い悲しみや、行き場のない怒りなどが、
イラストのキャラクターの「セリフ」として、痛ましい表情や色とともに、
いきいきと感情をこめて表現されていたのでした。
きっと、その子のなかでは、絵でストーリーを描くことによって
これまでは言葉で表現することができなかった、
心の深い部分の痛みや葛藤に、表現の「カタチ」を与えて、
ひとつ、大きく解放することが出来たのだと思います。
私たちは、その絵を見て、彼がずっと一人で抱えていた、
誰にも言えない怒りや、一人ぼっちでの悲しみを想い、
思わず、涙がこぼれました。
イラストやストーリーを使うことによって、
言葉にできない「感情」に表現を与えることで、
心が解放される。
このように…。
内面はとても傷つきやすく、純粋な心をもつ子どもたちに、
自然に、しかも深い影響を与えることができる「まんが教育」。
これはあくまでも一例ですが、 今まで講座を受講された大人の方も、
イラストやストーリーを入り口にしながら、結果的に、
心のブロックやトラウマが外れ、講座中にブレークスルーが起き、
涙があふれたり、内側の大きな変化を体験された方が、
本当に沢山いらっしゃいます。
絵のスキルアップだけではなく、自分自身の「心」とつながることで、
より本来の自分自身として、生まれもった「輝き」を取り戻していく
教育プロセス。
多くの子どもたちに、そして先生方に、
この素晴らしいプロセスを体感して頂きたいと思います。
「まんが教育」とは、イラストやまんがの法則を使いながら、
子どもたち一人一人が、自分の才能を見つけ、
心からのビジョンに楽しく取り組めるようにする教育プログラムです。
今回の教育活動を支える資金は、
応援者の方々からの公募企画(クラウドファンディング)でさせて頂いており、
「まんが教育」による、新しいキャリア教育の取り組みの一つとして、
全国の小学校や、学童スクール・学習塾へと広がっていけるように、
教員の先生方と連携しながら取り組んでいます。
「子どもたち一人一人が、自分らしく輝ける未来をつくりたい…」
この想いとビジョンに共感し、少しでもご支援を頂ける方には、
私たちが普段の講座でお伝えする以上の、スペシャルな特典もご提供しております。
ご興味をお持ち頂けましたら、ぜひお力添え・ご参画を頂けると嬉しいです!





