緋村剣心を追え!「るろうに剣心」殺人剣の謎を解き明かすプロジェクト

幕末の四大人斬りのひとりと言われる河上彦斎。彼の伝説を取材し、その伝説をまとめ、人物の歴史を再発見する冊子を作成するプロジェクトを実行します。

現在の支援総額

38,000

12%

目標金額は300,000円

支援者数

3

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2015/12/04に募集を開始し、 2015/12/30に募集を終了しました

緋村剣心を追え!「るろうに剣心」殺人剣の謎を解き明かすプロジェクト

現在の支援総額

38,000

12%達成

終了

目標金額300,000

支援者数3

このプロジェクトは、2015/12/04に募集を開始し、 2015/12/30に募集を終了しました

幕末の四大人斬りのひとりと言われる河上彦斎。彼の伝説を取材し、その伝説をまとめ、人物の歴史を再発見する冊子を作成するプロジェクトを実行します。

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12月、都内某所。某テレビ局のロビーで小出先生は待っていました。 小出:河上彦斎だなんて、渋いところに行ったね。でも、彼は、 明治政府によって、封印された男なんだ。 え、何がって、それをここで語ってしまったらもったいないじゃない。 お返しに私の講義を追加しよう。全3回の講義で、河上彦斎から、幕末・明治、そして現代を斬る講義。」 岡田:まじですか!面白そうだ・・・。どんな人がこの講義を聞くと良いのでしょうか? 小出:敢えて言おう。現代社会を生き抜く中で、生き辛さや、苦悩を抱えている人です。 なぜなら、河上彦斎という男は、幕末版の半沢直樹とも言える人物なんです。 彼の生涯からは、「めげない、曲げない、人の生きざま」を学べるんです。 よし、講義と合わせて、東京も巡ろう!。幕末・明治を感じる旅だ! というわけで、  _人人人人人人人人人人人人人人人人_ >                 < >  新しいお返しが追加されます!!  < >                 <   ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ 小出の日本時代史:幕末・明治編(全3回) 各会のテーマは、こちらです。 1. 動乱と混迷の時代、幕末を生きる 2. 新世界「明治」という時代とその矛盾 3. シークレット なんと、3回目はシークレットです。 そして、課外授業「小出と巡る東京幕末の旅」も同時開催。(全3回の参加券を購入いただいた方が対象になります)


こんにちは。起案者の岡田です。 気鋭の歴史学者小出先生による「河上彦斎」をめぐるレポートも最終回となりました! ファンでも知らなかったような秘話に迫ります。 ----------------------------------------------------- 河上彦斎を語る3つのキーワード「その三」    3. 有終館 河上彦斎は肥後国学の林桜園(はやしおうえん)の下で国学を修めています。 林桜園のもとには吉田松陰、大村益次郎、横井小楠、佐々友房といった人物が学んでいました。 佐幕藩の中にあって攘夷運動に身を投じた彦斎の存在は、維新後の熊本藩にとって得難い切り札でした。熊本藩は彦斎を使って明治新政府の維新の恩恵に与ろうとしますが彦斎はそれを拒みます。 そして彦斎自身も他の志士たちのように明治新政府の中での栄達を望みませんでした。彼の目標はあくまでも初志貫徹から動きません。つまり攘夷運動の遂行です。 しかし現実はといえば攘夷を掲げて幕府を倒したにも関わらず、明治新政府の方針は開国による文明開化という矛盾がありました。 高田源兵衛と名を変え、熊本藩の外交係として働いていた彦斎はかつての同志で今は新政府の要職にある桂小五郎(木戸孝允)らに攘夷運動の完遂を談判しますが要れられようはずもありません。すると彦斎は欧化主義政策をとる薩長政権の転覆を竹添進一郎(のち外交官・漢学者)などと企図し勝海舟ら旧幕臣と連携してこれを運ぼうとしますが勝はこの策を否定し、彦斎は熊本で『有終館』という兵学校を熊本の鶴崎に設立。後進の育成に尽力しますが、新政府の方針に反する河上の存在に危惧を覚えて冤罪により逮捕。取り調べも行われないまま裁判にかけら死罪が申し渡されます。 明治・大正・昭和の言論界の重鎮であった徳富蘇峰(徳富蘆花の兄)は、同郷出身の河上彦斎を評して、「先生は吾が東肥の産出したる俊傑の一人。先生結髪、志を立て尊皇攘夷の事に従ふ。維新回天の偉業漸く成るに際し、其志を守りて世と忤ひ、遂に其の躬を亡ふに到る。あに悲しからずや」と、書いています。また勝海舟も彼を「快男児」と評しています。 人斬り彦斎ではなく、どこまでも至純に自己を貫いた幕末・明治の最後の硬骨漢としての姿がそこにあります。 小出一富(こいでかずとよ)プロフィール: 1981年、東京生まれ。歴史学者。『古事記』『日本書紀』などの史書から『源氏物語』などの文学作品、漢籍では『資史通鑑』などの原文に小学生の頃より親しむ。 サンスクリット語を故・松山俊太郎氏より手解きを受けるなど学問への志を棄て難く26歳で大学に再入学。 國學院大學首席入学、首席卒業。同大大学院文学研究科博士課程退学。 律令学の大家、瀧川政次郎先生の愛弟子である嵐義人先生の推挙を受け、大学在学中に温故學會(※)研究員に就任。 平成27年4月より同公益社団法人温故學會監事に最年少で就任する。 東京の自由大学で人気講座を多数担当する名物教授としても知られ、また2014年の「すみだ川アートプロジェクト」で超満員の歴史トークライブを行うなど、歴史を身近に感じてもらうためのトークイベントも手掛ける。 2014年10月に海竜社より『人生が変わる古事記』が出版早々、古典・文学研究ジャンルランキング1位(2014年10月Amazon社調べ)を獲得。 今大注目の若手歴史家である。 ※温故學會:江戸時代後期の盲目の国学者・塙保己一の偉業顕彰の目的から、明治42年に子爵渋沢栄一、宮中顧問官井上通泰、文学博士芳賀矢一、保己一曾孫塙忠雄の四氏により設立された史料館・歴史研究所。保己一の精神である温故知新の趣旨に基づき活動するとともに、重要文化財指定の『群書類従』版木の保管、盲人福祉事業、各種啓発事業を行っている。


こんにちは。起案者の岡田です。 小出氏による「河上彦斎を通して現代を見つめるキーワード」、第2回をお送りします。 -------------------------------------------------------- 河上彦斎を語る3つのキーワード「その二」 2. 佐久間象山暗殺 河上彦斎が斬ったとされる人物に佐久間象山がいます。 この佐久間象山の門人を挙げてみると吉田松陰、橋本左内、小林虎三郎(越後長岡藩士、のち大参事)、河井継之助(越後長岡藩家老)、勝海舟(※勝海舟の妹と象山が結婚したため、海舟の義弟にあたる)など。 幕末の錚々たる人物が象山の門人の芳名録に連なっています。 佐久間象山は幕府の公武合体・開国派の急先鋒でした。そのための攘夷遂行のための暗殺だったのか、或いはまた別の理由があったのか。 河上彦斎が佐久間象山を斬るに至るまでを時系列に見て行ったとき、佐幕藩である熊本藩出身という彦斎の視点は私たちの知る幕末とは全く異なる様相を表わすはずです。   小出一富(こいでかずとよ)プロフィール: 1981年、東京生まれ。歴史学者。『古事記』『日本書紀』などの史書から『源氏物語』などの文学作品、漢籍では『資史通鑑』などの原文に小学生の頃より親しむ。 サンスクリット語を故・松山俊太郎氏より手解きを受けるなど学問への志を棄て難く26歳で大学に再入学。 國學院大學首席入学、首席卒業。同大大学院文学研究科博士課程退学。 律令学の大家、瀧川政次郎先生の愛弟子である嵐義人先生の推挙を受け、大学在学中に温故學會(※)研究員に就任。 平成27年4月より同公益社団法人温故學會監事に最年少で就任する。 東京の自由大学で人気講座を多数担当する名物教授としても知られ、また2014年の「すみだ川アートプロジェクト」で超満員の歴史トークライブを行うなど、歴史を身近に感じてもらうためのトークイベントも手掛ける。 2014年10月に海竜社より『人生が変わる古事記』が出版早々、古典・文学研究ジャンルランキング1位(2014年10月Amazon社調べ)を獲得。 今大注目の若手歴史家である。 ※温故學會:江戸時代後期の盲目の国学者・塙保己一の偉業顕彰の目的から、明治42年に子爵渋沢栄一、宮中顧問官井上通泰、文学博士芳賀矢一、保己一曾孫塙忠雄の四氏により設立された史料館・歴史研究所。保己一の精神である温故知新の趣旨に基づき活動するとともに、重要文化財指定の『群書類従』版木の保管、盲人福祉事業、各種啓発事業を行っている。


こんにちは!起案者の岡田です。 今回のプロジェクトに新進気鋭の歴史学者小出一富さんにご協力いただくことが決定しました。監修として、歴史学の側面を支えていただきます。 今回より、全3回にわたり「河上彦斎を通して現代を見つめるキーワード」と題し、執筆していただきます。 -------------------------------------------------------- 映画化もされた漫画・アニメ『るろうに剣心』は知っているけれど、「河上彦斎って誰?」という方が殆どだと思います。 河上彦斎は『るろうに剣心』の主人公・緋村抜刀斎のモデルといわれている人物です。 あるいは幕末に詳しい方は「幕末四大人斬り」の一人といった方が耳馴染みがあるでしょうか。 土佐の岡田以蔵、薩摩の中村半次郎(のち桐野利秋)、同じく薩摩の田中新兵衛、熊本の河上彦斎。このほぼ同年代の四人をして巷間では「幕末四大人斬り」などとして知られています。 そもそも現代日本では「人斬り」はヒットマン的・テロリストというレッテルが貼りつけられます。人斬りとは、殺戮が大好きな殺人狂なのでしょうか。 実はこの「人斬り」に共通することは全員、身分の低い下級藩士であることです。岡田以蔵は土佐藩の下士(下級武士)、中村半次郎は幼いときに父親が島流しになった下士、田中新兵衛は武士ではなく船頭の出自といわれています。 河上彦斎の熊本藩での地位は掃除坊主。城の掃除係で武士の中でも蔑視されるものでした。 そんな彼らが動乱の世に出るとき、人斬り、という手段以外にはなかったともいえます。 では、この河上彦斎という人物は本当に「人斬り」という単なる殺人マシーン・ヒットマンであったのか。 この河上彦斎を知ることによって私たちは動乱と混迷の時代の中でいかに生きていくべきなのか、どのように身を処するべきなのか、そして川上彦斎のように生きることの難しさを学ぶことができます。 河上彦斎を語る3つのキーワード「その壱」 1. 幕末期における「人斬り」とはなにか 伊藤博文という人物をご存知かと思います。初代総理大臣、そして日清・日露戦争という未曾有の難局の中で日本の未来を切り拓いた人物です。 この伊藤博文、幕末の頃の名を伊藤俊輔といいました。この伊藤俊輔には「人斬り」の経歴があります。 斬った相手は塙忠宝(はなわただとみ)。盲目でありながら天才的な記憶力と努力とで日本の古今の書物を一言一句違わずに脳中に蔵して異同を正し、『群書類従』を編纂し、和学講談所を設立した塙保己一(はなわほきいち)の子息です。 この子息のもとに伊藤博文と山尾庸三(のちに法制局初代長官、宮中顧問官を歴任。子爵に叙される)は国学の弟子になると称して入門し、忠宝の顔をおぼえて暗殺したといわれます。 暗殺の動機は「廃帝の故事を調べている」ことによるもの。実際には塙忠宝には身に覚えのない事実無根の誤解でした。 人斬りとはそもそも一体、なんの必要から生じた、一体どのような行為であったのでしょうか。 小出一富(こいでかずとよ)プロフィール: 1981年、東京生まれ。歴史学者。『古事記』『日本書紀』などの史書から『源氏物語』などの文学作品、漢籍では『資史通鑑』などの原文に小学生の頃より親しむ。 サンスクリット語を故・松山俊太郎氏より手解きを受けるなど学問への志を棄て難く26歳で大学に再入学。 國學院大學首席入学、首席卒業。同大大学院文学研究科博士課程退学。 律令学の大家、瀧川政次郎先生の愛弟子である嵐義人先生の推挙を受け、大学在学中に温故學會(※)研究員に就任。 平成27年4月より同公益社団法人温故學會監事に最年少で就任する。 東京の自由大学で人気講座を多数担当する名物教授としても知られ、また2014年の「すみだ川アートプロジェクト」で超満員の歴史トークライブを行うなど、歴史を身近に感じてもらうためのトークイベントも手掛ける。 2014年10月に海竜社より『人生が変わる古事記』が出版早々、古典・文学研究ジャンルランキング1位(2014年10月Amazon社調べ)を獲得。 今大注目の若手歴史家である。 ※温故學會:江戸時代後期の盲目の国学者・塙保己一の偉業顕彰の目的から、明治42年に子爵渋沢栄一、宮中顧問官井上通泰、文学博士芳賀矢一、保己一曾孫塙忠雄の四氏により設立された史料館・歴史研究所。保己一の精神である温故知新の趣旨に基づき活動するとともに、重要文化財指定の『群書類従』版木の保管、盲人福祉事業、各種啓発事業を行っている。


こんにちは。起案者の岡田です。 開始早々ですが、お問い合わせをいただいたりして、とてもありがたいと思っています。 まだ支援は入っていないのですが、ひとつひとつ情報をお伝えしながら、1日1日を過ごしていきたいと考えています。 今回は、ひとつ告白をさせてください。 私は、地域に関することについては50人以上のキーパーソンの方に取材したり、まちづくり事例の裏側に迫るといった取材を行っています。 そんな地域に関する取材を重ねている中で、偶然にも河上彦斎に出会いました。そのため河上彦斎については、まだまだ知ったばかりで、荒木精之氏の『定本 河上彦斎』から始めるような初心者です。 そんなレベルで何ができるのか、と言われてしまうかもしれません。 しかし、言わせてください。 偉人の伝説を再発見することができれば、それは価値になるはずです。 何の価値か。 ひとつは、河上彦斎という人物に再度スポットライトを与えるきっかけになること。 そしてスポットライトがあたるということは、説を地域資源として活かして、地域にも還元できるであろうこと。 それらが価値だと考えています。 そして、私ひとりの力では及ばない部分を助けていただくために、現在日本史の歴史学者の方とお話をさせていただき、プロジェクトへの協力を求めています。 近々発表できると思いますので、ご期待いただければと思います。 引き続き、頑張ってまります。


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