こんにちは。クラウドファンディング担当の河田です。 終了まであと11日となりました。引き続き、ご支援のほどよろしくお願いいたします!さて、今日は開発秘話その3です。 いよいよ技術的な話が出てきますので、ぜひお読みください。 --------------------------------------------- 2つの偶然 医学者との共同研究が叶いませんでしたが、ゼオシステムでは、それまでの基礎的なリサーチで、排尿障害で必ず行う尿流量検査には2つの大きな課題があることを知っていました。 ひとつめは、病院での検査のみでは患者の状態が分かりづらく、もっと多くの場面で検査できる手段が求められていること。ふたつめは、衛生面から、従来の尿をコップにためる方式以外のものが求められていること。 これらを解決する方式の検査装置、医療機器があれば、排尿障害の診療方法に大きな進歩をもたらせられると意気込んでいました。 しかしそこには技術的課題がいくつも横たわっていました。 尿流量検査の目的はかんたんに言ってしまえば「おしっこの勢いと量」をはかり、患者さんの膀胱の状態、尿路の状態をはかることです。つまり排出量のほかに、尿が排出される速度を測る必要があります。 ただ、尿に限らず、個体ではない、かたちもない流体の速度を正確に測るのは相当難易度の高いハードルでした。 下川さん以下、参考になる既存技術を探索すると、医療分野で転用できそうな特許技術を発見しました。 https://jstore.jst.go.jp/nationalPatentDetail.html?pat_id=27278 静磁石と磁性体との移動で、磁性体の極を一気に反転させる「大バルクハウゼン効果」。これを利用し、羽根車に搭載して物理的な動きに変換、点滴速度の制御と計測を行う装置の特許でした。量も流体の特性も違いますが、これをベースにすれば尿の流速を測定できる可能性があります。 これを発見したとき、社内に希望が湧きました。 なぜならゼオシステムは以前からこの「大バルクハウゼン効果」を利用したドアの開閉検知システムなどを開発していたので、この効果の利用方法については習熟していたのです。 そしてさらに彼らの意気を高めたのが、この特許の開発者が、地元神奈川大学の研究者だったことです。ゼオシステムと神奈川大学は、物理的にも最寄駅が隣、というほど近い位置にありました。 果たしてこのような偶然があるものでしょうか? ゼオシステムは社内をあげ、まず神奈川大学と、この特許技術をベースにした流体計測の研究を行うことに決めました。いまのβ版が生まれるはるか前、2013年。出口はまだ見えませんでした。
こんにちは、クラウドファンディング担当の河田です。 本日で、終了あと12日ですね。ご支援も増えて、心強い限りです。まだまだですので、引きつづきご支援をお願いいたします! さて、今回は開発秘話:その2です。 --------------------------------- 長い道のりのすべては、ここから始まりました。 http://www.osaka.cci.or.jp/ikourenkei/ 医療機器への参入を検討していたゼオシステムは、当時経済産業省の事業として展開されていた「課題解決型医療機器等開発事業 医工連携推進事業」のひとつとして行われたこのイベントに参加しました。2012年9月19日、今から6年弱も前のことです。 そこである泌尿器科治療に関する、医療者の研究を知りました。機器開発のパートナーを探していた、ある大学の方でした(実は、現在協力してくださっている本間先生ではありません)。 自社の技術を活かせそうということで、この方の研究に参加すべく手をあげました。しかし、残念なことにパートナーとして採択していただくことは叶わなかったのです。 思いもよらぬいきなりの挫折でしたが、 ゼオシステム社長である下川三郎さんと、奥様の信子さんは、 こんなことで諦めることはしませんでした。 なんと自ら、とある別の大学の研究室に飛び込んで研究を開始するのです。 次回、その大学で何を研究したのかをお伝えします。
出会いと挫折と試行錯誤の6年間 みなさんこんにちは。クラウドファンディング担当の河田です。 このプロジェクトも残り2週間を切りました!まだまだ皆様のご支援が必要です、是非よろしくお願いいたします。 さて、今回からFreefllow®の開発秘話をお届けしたいと思います。 7/31の最後の日まで断続的に更新していきますので、よろしければぜひお読みくださいませ。 今日は最初なので、オーバービューとして これまで大きくどんな流れだったかを少しだけお話しします。 紆余曲折の長いストーリーなので、目次的なものでしょうか。 これまでの開発の流れを大雑把に言ってしまえば、こんな感じでした。 出会い↓ いきなり挫折↓ 出会い↓ 挫折 ↓(運命の!?)出会い ↓試行錯誤 ↓つかの間の喜び↓挫折 ↓試行錯誤 ↓β版完成! ↓ そしてさらなる高みへ 大雑把にまとめてもこれだけの紆余曲折、ドラマティックなストーリーが、Freeflow®にはあります。次回からひとつひとつご紹介したいと思います。
医師の方々が集まる場でお話いたしました こんにちは、もう梅雨が明けましたね。突然の猛暑に体調を崩される方も多いようです。 適温環境の維持と適度な水分補給をお心がけくださいませ。 少し前になりましたが、医師の方が集まるセミナーにご縁があり、MedeKとして出展させていただきました。 開業医の方に様々な情報提供をする「DOC TOKYO」というところが主催する以下のセミナーでした。 http://doctokyo.jp/online/ 今年の春、保険収載されたオンライン診療に特化したセミナーです。Freeflow®は、将来的にはデータを遠隔で送付することを目指していますので、オンライン診療に関するこうした場でアピールできるのは本当に幸運なことでございました。 幾人かの医師の方に非常にご興味を持ってくださいました。やはり高齢者の排尿障害に関する課題意識は、医師の間でも高いのだと実感いたしました!今回の実証実験が実現すれば医師の方々のお役に立てるということが、実証できると考えております。引き続きご支援ご賛同のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
地元のコミニュティ紙に取り上げていただきました こんにちは。クラウドファンディング担当の河田です。 プレスリリースを見て、地元のコミュニティ紙「タウンニュース」様が取材に来ていただきました。記事はこちらに掲載されています。 https://www.townnews.co.jp/0117/2018/06/21/436649.html クラウドファンディングに至る前、5年前から始まったfreeflowの開発は大変な紆余曲折を経たものでした。産学連携事業に採択され、これまでにない測定法確立に挑み、地元大学との基礎理論確立のための共同研究。自らも学生として取り組むなど、お伝えしたい多くの開発秘話があります。 今後はそのあたりのお話も、折に触れてご紹介できればと思います。





