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技術担当の井上(前澤金型@工場長)です。ご支援を頂きまして誠にありがとうございます。プロジェックト開始約1か月間に、皆様より多くのご支援を頂きましたので金型の製作を開始させて頂きます。工場レポート第2話~4話までは、「金型製作」をテーマに掲載していきます。金型製作の工程やエピソードなどについて触れて頂きましてさばえのメガネ工場の魅力を感じて頂ければ幸いです。 第2話 「金型製作開始 」 金型製作の流れは一般的に次のようになります。 ① 金型製作の問題点や生産性等を検討② 金型設計、加工データの作成③ 金型加工④ 金型の仕上げ、組立⑤ 動作チェック ①金型製作の問題点や生産性等を検討②金型設計、加工データの作成 切削加工のシミュレーションの様子金型製作の問題点や生産性等を検討については、主に図面や「製品のカタチ」となる3Dモデルデータを基準に検討していきます。弊社では、「製品のカタチ」となる3Dモデルデータを社内で製図していますので、「アイデアや工夫を活かした製品設計」をこの時点で織り込んでいます。また、加工シミュレーションで再度チェックすることで、加工データの作成時の段取ミスの軽減や作業の効率向上にも寄与しています。 ③ 金型加工 ここで、大事な工程が鋼材の研磨加工です。金型加工に携わる者の「基礎の基礎」となるのが「材料の直角90°出しと寸法出し」です。この研磨加工は、金型業界でも意外とできる人が少なくて、鋼材の四隅の直角になるように研磨加工し、規定寸法の公差内に収める工程です。私も、入社したての頃に初代の社長に教わり、出来が悪くてよく叱られ、身につくまで加工を続けた思い出の工程の一つです。 研磨加工の様子 切削加工の荒取りの様子(フロントフレーム部材金型) ④ 金型の仕上げ、組立規定寸法の公差内で加工できているか、製品となる表面のキズやみがき残しがないかチェックします。 ⑤ 動作チェック摺動部などの動作に問題がないか確認します。 長文になりましたが金型加工の工程に関する内容は以上です。次回の工場レポートではメガネの金型加工歴約40年、新社長の玉田よりFAAVOさばえに起案した思いや、町工場の後継者としてのビジョンや取組みについて掲載する予定です。今後もご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。