こんにちは、三代目赤坂兵之助でございます。プロジェクト終了まであと4日となりました。いつも温かいご支援いただき、心より感謝申し上げます。最後まで全力を尽くしていきたいと思います。今日は、「彫刻」についてお話させていただきます。初代である私の祖父は、戦前、和歌山から「彫仏師」にあこがれ、大阪の上本町に修業に出てきました。修業自体は順調で、祖父は懸命に師匠からの教えを吸収しようと頑張っておりましたが、 そんな折、太平洋戦争(第二次世界大戦)が起こり、そこで祖父は「大砲」を打っていたそうです。終戦後、祖父は日本に戻り、再び彫仏師の修業を始めます。しかし戦後の日本は国の復興に忙しく、祖父の技術は工業や産業の分野で求められることになりました。はじめは、コインなどを作るための金属を成形する「プレス型」に携わっておりましたが、やがてアメリカから樹脂ープラスチックーが輸入されるようになり、日本でも本格的に「射出成型」を進めることになり、我々はそれに従事することになります。樹脂というものは丈夫で美しく繊細な造形が得意なので、そのマスターとなる射出成型金型もまた繊細で、その金型を作るためにも「繊細な彫刻(加工技術)」は、工業的にも必須となりました。細かな模様、企業ロゴ、形状・・・、それらすべてに祖父や父の「彫刻技術」は応えることができていたのでした。祖父が創り出した『半月一枚刃』とコンピュータ制御をミックスさせた彫刻加工「彫刻」といいますと美術品などのイメージが強いかと思われますが、皆さまの身近なところに「彫刻」は存在しています。現在赤坂金型彫刻所では、「繊細な彫刻(加工技術)」 に対応できるように祖父が創り出した『半月一枚刃』とコンピュータ制御をミックスさせて彫刻加工をしております。今回のクラウドファンディングでみなさまに「しあわせ」をお届けしたいとご提案しております「福」や「曼荼羅」は、そのような繊細な技術で私 三代目赤坂兵之助が1品1品制作させていただきます。特に「福」は、薄く半球面に加工した素材に非常に繊細な彫刻を施しており、技術的にも難しい加工となっております。『赤坂式半月彫刻法』で制作された『 [cocur] fuku(コクール・福)』 初代の祖父が取り組んできた技術の集大成である『赤坂式半月彫刻法』を、この機会に実際に手に取っていただければと願っております!是非とも、みなさまのご支援を宜しくお願い申し上げます!赤坂金型彫刻所 代表 三代目赤坂兵之助
皆さま、こんにちは、三代目赤坂兵之助でございます。クラウドファンディング終了まであと5日となりました。今までのご支援ご協力、本当にありがとうございます。残りわずかですが、最後まで応援していただけるとうれしいです!今日は、「福」や「曼陀羅」の素材となった「ジュラルミン」のお話です。このジュラルミンは、1903年頃にあの『ドイツ』は中西部デューレンという町におられた、アルフレート・ヴィルムさんという方が「偶然に」開発されたそうです。アルミニウムの「よく出来た兄弟」のようなジュラルミンは、鉄や銅、真ちゅうに比べて錆びづらく、軽くて軽量、加工しやすいという、まるで夢のような特徴をひっさげ、あっという間に航空機やアタッシュケース、現代ではノート型パソコンやスマートフォンなどの「高級品」に使われるようになりました。また、使われる元素から「アレルギーを起こしづらい」とも言われていて、 想像していたよりも「身に着けるものにふさわしい」イメージであることも今回の発見でした! さらには、ものづくり大国 の「ドイツ生まれ」というところもシビれますよね!!!私は職人の家の生まれですから、物心ついた時からドイツの工作機械や刃物、 かつそれらへの哲学がいかに優れているかを、まるで「おとぎ話」のように話してくれる祖父や父、職人のおっちゃんたちに囲まれて育ったので、やっぱりドイツが好きな…というよりは強い憧れをもった…職人になれたのです(笑) 。(「ゾーリンゲン」という言葉の響きにどのくらいワクワクしたことか!)昨年は『K 2019 - 国際プラスチック・ゴム産業展』に参加、実際にドイツに行くことができてうれしかったです!!・・という私のマニアックな話はさておき、ジュラルミンは本当に素晴らしい素材だと感じております。ジュラルミン素材の一部 ジュラルミン素材の一部 ジュラルミン素材の『 [cocur] fuku(コクール・福)』 そのジュラルミンを素材とした『 [cocur] fuku(コクール・福)』 や『曼荼羅シリーズ』を実際に手にとっていただけたら、びっくりするくらいに軽く、着けているのを忘れてしまうくらいに心地よく過ごしていただけると思います。 製作開始はクラウドファンディングが終了してからとなりますので、もうしばらくお待ちください!!!赤坂金型彫刻所 代表 三代目赤坂兵之助
皆さま、こんにちは。三代目赤坂兵之助でございます。本日は、ちょっと技術的なお話をさせてください。私どもの持ち味は「繊細なデザイン彫刻」です。それは親子三代そうで、戦後の日本の復興のために、その彫刻技術を産業にささげた初代から受け継がれる『赤坂式半月彫刻法』は、それら全てを包括する技術でもあります。私は、片手の祖父が様々な困難に向き合いながら磨き続けていたその手法を、 現代の工作機械でも(できるだけ)再現すべく最適化を幾度となく繰り返してきました。その最適化のかいあって、『赤坂式半月彫刻法』は「オリジナルのデザインに全く忠実な、職人の主観が入らない」デザイン彫刻が可能になったのです。実績としましては、映画「エヴァンゲリオン」でも登場した旭酒造株式会社さまの「獺祭」という日本酒のスパークリングの瓶で使われるキャップの成形品です。あのキャップの成形品は、私がデザイン彫刻した金型で生産されています。※ぜひ、トップにある写真をご覧くださいませ!注目していただきたいのは、「そのデザインが3Dの曲面上に美しく沿っている」ところ。工業製品ではやはり「正確・安定」を求められますが、一般的な彫刻ではそれにお応えできない事もおおく、 デザインの再現性に苦労されることもあるのですが・・・ 『赤坂式半月彫刻法』では、その問題を解決しております。「獺祭」での実績のお陰で「福」への彫刻イメージがしっかりとつかめ、 そのイメージを「福」にあずけられた・・・。「ものづくり」って、不思議でおもしろいですね!!!赤坂金型彫刻所 代表 三代目赤坂兵之助
皆さま、三代目赤坂兵之助でございます。お陰様で昨日、500%越えを達成致しました・・・!!!このコロナの渦中にあって、先日もまるで「試されている」かのような啓示の出来事に抗い続けていた中、 500%越えの日が迎えられたことは、本当に皆さまからのご理解とご支援による賜物であると心からそう思います。初代兵之助は、戦争、隻手、極貧に負けませんでした。二代目の実父は、誹謗、中傷に耐え続けました。三代目の私は、何を成すべきなんだろう…?『赤坂式半月彫刻法』を引き受け、遺し、伝える、これを成すがための今回の「挑戦」であることが少し理解できたーあるいは見つけることができたーそんな、クラウドファンディングとなってくれました。皆さまのあたたかなご支援から、「挑戦しつづける」ことの大切さを強く感じております!私は職人としても、人間としても、まだ半人前ではありますが、そのお陰で「挑戦しつづける」こともできているのだと素直に思えるようにも成らせて頂きました。あと一週間、クラウドファンディングでの「挑戦」も続いていきます。どうか最後まで、私の「挑戦」から目を離さないでください!!!赤坂金型彫刻所 代表 三代目赤坂兵之助
こんにちは、三代目赤坂兵之助でございます!だんだんと暑い時期になってきましたが、皆さまにはいかがお過ごしでしょうか?初挑戦のクラウドファンディング、いよいよ残り8日となりました! 目指せ500%!!ここからのラストスパート頑張ります!!!ということで、今日はその「熱い」台湾での経験から生まれた『福』のデザインについてお話させてください。去年、当社は大阪府八尾市が主催の「YAOYA PROJCET」に参加し、プロダクトのデザイン考案のため、参加者全員で台湾に赴きました。そこで出会った街並みや文化風習、伝統的な柄、そんなおもしろい「モノ」たちとの出会いにより「福」ができあがったことはお知らせしておりますが、実は当初の「福」はまったくの「平面」だったのです! 台湾で出逢った「幸せが天から降ってくる」という云われの伝統的な意匠「上下逆さの福」と、台湾の街並みを彩る造形的な窓枠やタイルなどから着想を得た『 [cocur] fuku(コクール・福)』 のデザインは、現在は半球面に彫刻をしております。そのデザインが当初はなぜ「平面」だったのか???これは私が、「YAOYA PROJCET」で相棒だった平山さんに私の技術を伝え損ねたのが原因で、平山さんがご紹介くださった京都出身のデザイナー三木 章弘さんは、「薄い平面で美しいデザイン」を考えてくださったのです。三木 章弘氏Art worksのサイトはこちらからDesign worksのサイトはこちらから 薄い平面のデザインは素晴らしかったのですが、「平面ではアカサカの持ち味が表現できないのでは?」とのご意見が多く、私自身も「それなら他の工法でできてしまう」と気づき、平山さんとの話し合いの中で「半球面」の造形へと昇華していったのです。 そんな試行錯誤の中で誕生した半球面に精緻な造形の彫刻をほどこした 『福』。そして試作品『福』をブラッシュアップし、今回みなさまへ製品としてお届けする『 [cocur] fuku(コクール・福)』。その繊細なデザインをぜひ手に取っていただき、上記の物語も一緒に感じていただけたらと願っております。{幸は天から 福は身から}『 [cocur] fuku(コクール・福)』「どちらしても美しく、台湾を表現されている」デザインをしてくださった三木さんには大感謝ですし、私の足らずを補ってくださったのはやはり平山さんなのでした! 赤坂金型彫刻所 代表 三代目赤坂兵之助