こんなにもたくさんの皆さまからご支援をいただけるとは始める前には、夢にも思ってもいませんでした。奈留高校の存続、愛唱歌の「瞳を閉じて」奈留島の未来に多くの皆様の思いを寄せていただき、お一人お一人から心のこもったメッセージをいただき、協議会の山口会長は「感謝の言葉しか浮かばないよ。」と言っております。奈留高校の卒業生を始め、関係者の皆さま本当にありがとうございました。ユーミンファンの皆さま本当にありがとうございました。このプロジェクトを通じて、初めて奈留島を、奈留高校を知ってくださった皆様本当にありがとうございました。ずーっと奈留島を応援してくださっている皆様本当にありがとうございました。皆様のご支援と思いを力にして、「しまなび舎」のオープンに向け、協議会一同で頑張っていきます。 最後に、今年の奈留高校の入学式の写真です。今年は8名の入学生で、全校生徒30名での出発となりました。予測できない状況の中、誰もが経験したことのない入学式となりました。現在、休校中の生徒たちのために、先生方は家庭訪問をして生徒たちを励ましています。山田校長先生が「離島の小さな学校だから、他ではできないことがある。」 とおっしゃっていました。この先のことは、誰も分からないけれど、今できることを一生懸命やってくださっているのだと思いました。「しまなび舎」の進捗や奈留高校の様子をこれからも発信していきますので、ぜひ、応援をよろしくお願いします。皆さまが健康であられることを切に願っております。(記 協議会スタッフ 上條)
皆さんのご支援のおかげで、あともう少しでNexto ゴールも到達しそうです。本当にありがとうございます!!全国的にコロナウィルスの影響で、自粛や縮小が続く中おこなわれた奈留高校の入学式。そんな中でも、学校に続く坂道から正門まで続く桜並木は見事に花を咲かせ、新入生を温かく迎えてくれたのでした。校舎の3階の窓に届くほどに育った桜の木。その中には、島内の地区名が書かれた木札がつけられている木々があります。その由来を子どもたちに島の伝統食を教えている藤原さんから聞くことができました。さかのぼること昭和50年代。奈留高校は校舎の増築や運動場、武道場が造られ、昭和56年(1981年)には、通学路も完成。ところが、通学路には何もなく、殺風景で…。毎朝、何もない坂道を一生懸命上っていく生徒たちが寂しいだろうと、当時のPTAが地区ごとに桜の木を植えようと提案したのだそうです。しかも、自分の地区にある桜の木を持ち寄って。当時、PTAの役員をしていた藤原さんも他の保護者と一緒に何日も桜を探して山に入り、山から掘り出し、高校に移植するまで、すべて人の手で行ったのだそうです。今でも高校に行くたびに自分たちで植えた桜の木を「大きくなれ、おおきくなれ!」と撫でているのだそうで、「島に高校ができたことは本当にうれしかった。だから、絶対に無くなってほしくない。」と藤原さん。全国の皆さんのおかげで、島の人々の思いがいっぱい詰まった高校が一日でも長く続いていかれるのだと思っています。本当にありがとうございます。(記 協議会スタッフ 上條)
奈留高校を卒業した生徒たちは、自分の夢を追うために島を離れ、全員が進学や就職、それぞれの進路へと旅立っていくのです。今年もその季節がやってきました。波止場から見送る同級生たちが「フレーフレー ・・・」船のデッキに立って見送られる生徒がそれに答えて、「フレーフレー 奈留高校!」お互いにエールをかけあいます。それを温かく見守る家族と先生たち。そして、船が動き始めた瞬間、奈留高校の愛唱歌「瞳を閉じて」が港中に響き渡りました。「お母さん、ありがとう!・・・」船が見えなくなるまで、手を振り続ける家族、同級生、先生方の姿がありました。今年は、コロナウィルスの影響で、紙テープもなく、在校生の吹奏楽部による生演奏の「瞳を閉じて」もなかったけれどみんなの温かい思いに包まれた旅立ちの日でした。奈留島では、いくどとなく別れと旅立ちがあるのに、この3月の別れは、なぜこんなにも胸をしめつけるのだろうと思うのでした。 (記 協議会スタッフ 上條)
英語教育に重点を置く奈留高校。今年から修学旅行は海外、シンガポール!!しかも、修学旅行という名の、海外語学研修旅行。奈留高校の担当の坂本先生から、修学旅行の様子を伺いました。奈留島から福岡空港を経由してシンガポールへの6泊7日の旅。奈留=シンガポールの往復には、なんと2日半もかかったとのこと。離島から海外に行くことの大変さを実感。特に、奈留島から福岡の往復は、天候に左右され、予定変更を余儀なくされて…。そんなアクシデントの中でも、生徒たちの好奇心は途切れることがなかったとか。4日間での語学学校では、文字通り英語漬け。英語のシャワーにたじたじだった生徒たちもいつの間にか聞き取れている自分に気づき、自信を持ち、“コミュニケーション”する楽しさを覚えたそうです。その語学が生きたのは、お土産などの買い物の時、英語での値切り交渉の結果、写真のようなドレスやシャツをゲットしたのでした。坂本先生曰く「生徒一人ひとりが、英語への意識を高めただけでなく、広い視野を体感することができた充実した7日間でした。」これからも“小さな島からの大きな挑戦”が続きます。 (記 協議会スタッフ 上條)
事務局スタッフの鎌田です。昨日、3月1日は長崎県内の多くの公立高校で卒業式が行われました。もちろん、奈留高校でも卒業生をお祝いしました。今年の卒業生は5人。離島留学制度が始まったのは、今の2年生の学年からなので、この5人は全員、奈留っ子の学年です。 卒業式と言えば、次々と卒業生の名前が呼ばれていく式典をイメージしますが、奈留高校では卒業式も少人数制らしい温かな空間です。 在校生の送辞では、小中高一貫教育の最高学年としてまとめてくれた先輩への感謝と、小中高一緒に過ごした卒業生とのかけがえのない思い出が伝えられました。卒業生答辞では、在校生や先生方、保護者のみなさんへ丁寧に感謝を述べた後、幼なじみでもある同級生ひとりひとりに壇上から呼びかけ、「あなたならきっと大丈夫」とエールを送っていた姿が印象的でした。 式の最後に愛唱歌「瞳を閉じて」を歌っている時、そっと手を繋ぎあっていた卒業生たち。小さい時からこの歌を歌ってきたけれど、このメンバーで一緒に歌うのは最後かもしれない。高校3年間だけじゃない、奈留島でずっと一緒に育った5人の、5人だけがわかる絆がそこにはありました。 かつて卒業生たちを受け持ち、今は奈留高校を離任した先生方からも多くの電報が届いていたことも、卒業生ひとりひとりの顔が浮かぶ奈留高校だからこそ。 高校3年間は長い人生ではごく一部だけど、そこで出会えた仲間や過ごした時間は、心の奥底でずっと支え続けてくれるものです。その時間を、島の子ども達にも全国の子ども達にもこの奈留島で、ここ奈留高校で過ごしてもらいたい。改めてそう強く思えた卒業式でした。卒業生のみんな、今までありがとう。これからも頑張ってね。卒業、おめでとう! 奈留しまなび協議会事務局インスタグラムでは、卒業式で歌われた「瞳を閉じて」も動画でご紹介しています。ぜひこちらもチェック!https://www.instagram.com/p/B9LufyPgYqo/?igshid=4ape8bc79yq5