・スペースバルーンってなに?巨大なバルーンを使って高度30km以上の成層圏まで上昇する装置です。バルーンは上昇するにつれて膨らんでいき、最高地点で自然に破裂、または遠隔操作で切り離します。その後はパラシュートを開いて減速しながら落下し、地上に戻ってきます。最高地点では空気がほとんどないため、国際宇宙ステーションからの景色と同じように、青い地平線と漆黒の宇宙空間を見ることができます。スペースバルーン打上げの様子 スペースバルーンから撮れる景色※画像提供:名古屋大学宇宙開発チームNAFT(NAFTは、本プロジェクトの主要技術チームの1つです)高度30kmまで到達する方法としては他にロケットがあります。しかし、今回のミッションでは地上で点火した炎を絶やすことなく上空に運び、最高地点付近できれいな映像を撮影することが目標です。よって、ロケットと比べて安定してゆっくり上昇するスペースバルーンを用いることにしました。スペースバルーンは比較的低価格、短期間で開発できるというメリットもあります。本プロジェクトで開発する機体のイメージ図・スペースバルーンって安全なの?スペースバルーンの専門家や打ち上げ経験をもつ学生たちで協力して開発を進めていて、様々な観点から安全性を確保しています。ここでは主なポイントを3つご説明します。1.落下時の安全性打ち上げ場所は沖縄県宮古島の海岸部です。海岸から打ち上げ、海上に落下させるので、人や建物に当たる心配はありません。また、上空での気流が安定している時期(5月ごろ)に実施し、事前の天候を踏まえた飛行ルート予測を行います。バルーンに吊り下げる機体にはGPSを搭載しており、着水後に位置情報を発信して回収を可能にします。2.上空での安全性打ち上げの最中には飛行機と同じ高さを通りますが、打ち上げ場所の宮古島は多くの飛行機の飛行ルートから外れた場所になっています。また、今後の開発で機体設計を改良し完成させた後、適切なタイミングで国土交通省航空局と海上保安庁に打ち上げ申請を行い、連携の上で本番に臨みます。3.打ち上げ環境の整備スペースバルーンの打ち上げには、関係各所と協力して法律面を含めた環境整備が必要であり、ひとつひとつ確実に実施していきます。既に、炎を打ち上げることに関する法律事項は内閣府に確認済みです。また、打ち上げ場所となる宮古島市へも連絡済みで、今後も連携して打ち上げ環境を整えていきます。このように、スペースバルーンは入念に準備することで安全に打ち上げることができます。
Earth Light Project実行委員会代表の都築です。このプロジェクトのメンバーは123人。どんどん増えていっています。クラウドファンディングの開始に辿り着けたこと自体、このメンバーがいたからこそです。メンバーはそれぞれ、加わってくれた理由も、立場も考えていることも、何もかも違います。でも全員が一緒だと思える点があります。この挑戦が面白くて、どうしても成し遂げたくて、進んでいるということ。同じ夢を描ければ、全然違う同士が、一緒に進むことができる。このクラウドファンディング自体が、すでに「共生」を表していると感じています。さらに多様な支えとして、豪華なサポーターの皆様が集まってくださっています。早速21日には、オンライン記者会見に、第一線で活躍される、宇宙飛行士の山崎さんと元競泳日本代表の小坂さんにご登壇いただきました!会見の模様はYouTubeでご覧になれます。下記のリンクに是非!https://www.youtube.com/watch?v=lhNNrU7nVG0&feature=youtu.be詳しい記者会見での内容は、改めてまとめさせていただきます!パンデミックで分断の問題が深刻になる中、共生の理想を力強く掲げるため、さらに多様なみなさんに加わっていただけるよう、これからの時間を走り抜けていきます。どうぞよろしくお願いします!