【概要】Earth Light Projectは、5大学(東京大学、青山学院大学、慶應大学SFC、中央大学、日本大学商学部)のミス・ミスターコンテストの運営を行う団体の代表による横断組織Campus Contest Unionとの覚書を締結しました。「分断を乗り越え、より開かれた社会」を共に目指すべく、広報部門における提携を開始いたします。【Campus Contest Unionについて】Campus Contest Unionとは、キャンパスコンテストの健全化を目的に、全国の各大学のミス・ミスターコンテスト(これらを総称してキャンパスコンテストと呼びます)の主催団体が連合した学生団体です。大学の枠を越えて定期的にミーティングを行い、キャンパスコンテストの”あるべき姿”としてガイドラインを提唱しています。HP:https://campus-contest-union.site/【Earth Light Projectについて】Earth Light Projectは、「それでも、世界が繋がることを諦めない。」というモットーを掲げ、スペースバルーンを用いて炎を成層圏に打上げ、「炎越しの地球」を撮影するプロジェクトです。撮影に成功すれば世界初となるその映像を、「人類の共生」に向けた新たなシンボルとして発信していくことを目指しています。【提携の背景】#MeToo運動が世界的な共感をもって広まり、様々な側面に於いて「性別に関わらず輝ける社会」に向けた状況の改善が見られる一方、ジェンダーをめぐる「分断」は依然として深いものとして残っています。人類の「共生」のためのシンボルを掲げるEarth Light Projectとして、このトピックは非常に重要であると認識しています。ジェンダー・ギャップ指数2020においてG7最下位の121位となっている日本でも企業における役割や労働参加率、収入といった面での改善が急務となる中、大学という場に於いてキャンパスコンテストの果たす役割やその開催意義も根本から問い直され、改革を求められています。才能ある学生が輝き、その後の夢に向かうためのステージという役割を担ってきた場所という側面もある中で、コンテストのあるべき姿が模索されています。外見や性差といったセンシティブなトピックに関する社会的規範の再生産構造が誰かを置き去りにしてしまうことの無いよう、これらの問題に真摯に取り組むCampus Contest Unionの姿勢が、人類の共生を目指すEarth Light Projectの理念とリンクする部分が多く、今回の提携に至りました。【今後の取り組み】主にSNSでのキャンペーンを通じて、広報面での提携を行ってまいります。具体的には、紙ヒコーキを用いたリレー動画撮影し、ハッシュタグ #地球人の主張 を付けてTwitterに投稿するキャンペーンを実施します。それぞれの若者の想いを載せた紙ヒコーキがTwitterのフィードを上に上に登っていく、そんなムーブメントを起こしてまいりたいと思っています。
総勢130人を超えるEarth Light Project。メンバーインタビュー企画「130のストーリー」では、メンバーそれぞれの宇宙への情熱やプロジェクトにかける熱い想いをお届けします。今回お話をお伺いしたのは、すぎもっちゃんこと杉本昂熙さんです。東洋大学経営学部経営学科に所属する2年生の彼は、企業への営業、リターンの考案、活動報告の統括など多岐にわたる仕事をこなすELPにとってなくてはならない存在です。根っからの負けず嫌いな彼が乗り越えてきた挫折や挑み続ける自分との葛藤、ポジティブに歩み続ける強さに圧倒されました。自分が成長できる。だから楽しい。それが挑戦する理由ーELPの参加したきっかけは何ですか?1年前くらいからこのプロジェクトの話は都築さんから聞いていたんです。でも最初はそこまで興味はありませんでした。今年の6月くらい、ELPの資金源がクラファンに切り替わったということを聞きました。世間で少しずつ流行し始めていたクラウドファンディングに興味あって、参加してみようとおもいました。ー様々な企画に携わっていますが、「やる」か「やらないか」の判断ってあるんですか?ズバリ、自分が楽しいかどうかです。そう思うようになったきっかけは、他の団体で自分がはじめて任されたイベントでした。まず、企画に参加してくれるメンバーがなかなか集まらず、多く自分でタスクを負うことになり疲弊しました。結局、達成感より疲労感が大きくて…。その時思ったんです。自分が楽しまなきゃだめだなって。だから、たとえ自分が取り仕切る立場だったとしても「周りの人から刺激をもらえて、学べて、自分が成長できる。」と思ったら迷わず一歩踏み出します。ELPでは自分にはない発想をもっていたり、勢いのあるメンバーが沢山いるので、毎日本当に楽しいです!漠然とした危機感。それが今の自分の原点。ーすぎもっちゃんってどんな子供でしたか?中学3年生までは絵に描いたようなサッカー少年でした。選抜に選ばれたり、キャプテンを任されらりサッカー漬けの日々でした。高校受験の失敗を機にサッカーはやめました。行きたかった高校への進学がかなわず、高校3年間は勉強にささげようと思ったんです。実際、首席で入学した高校では、成績も良かったです。でも、受験勉強をしている中で、勉強する意味や、大学への執着がなくなってしまい、結局2浪した結果目指していた大学には受かりませんでした。これが周りから期待されていた自分の挫折であり、背負っているコンプレックスです。そんなどん底にいたとき「杉本のいいところは目の前の人に共感できるところだ。」と高校の先生に言われました。意外でしたが、この挫折が共感の幅を広げるような気がしました。ーそれでも前に進み続ける原動力ってなんですか?漠然とした、でも圧倒的な危機感です。自分の中での受験という最大の失敗、生まれてしまったコンプレックスを打ち消すだけの「何か」を得なくてはならないという危機感が消えないんです。だから団体に所属してみたり、立ち上げてみたり…。そんな行動の積み重ねで今、このELPに関われています。思い通りにならなかったことも、失敗も沢山あります。でも腐ることなく進むしかないです。コンプレックスからもらった危機感は回りまわって、「なんでもやってみる今の自分」の原点になりました。最初の一歩は無理をする。ー将来どんな風になりたいですか。将来の夢はまだないんです。でも、学び続けていたいです。尊敬できる人達との環境で刺激を受け続けたいです。そのために、一歩目を少し無理をすることにしています。何かを始めようと思う時、躊躇や不安が生まれるのは当然です。でも、まず目の前のものに飛び込んでみます。そしたら案外その場所で自分がいる意味が見いだせて、活動が楽しくなると思うんです。ー最後にメッセージをお願いします!僕は常は日頃から、興味あるかないか、得意か苦手か、まずは挑戦してみてから決めることを大切にしています。なんとなく嫌だなと思って食わず嫌いしていることも、一度我慢してやってみると新しい発見があります。そんな素敵な体験を色々な方に経験して欲しいので、自ら見本となれるように体現していきます。これからも楽しみながら頑張ります!
クラウドファンディングも残り1ヶ月を切り、ラストスパートに差し掛かっています。支援総額も30%の大台を越え、残り500万円を切りました。そんな中、各界のフロントランナーの方から、続々と応援コメントを頂戴しています!今回は、ANAホールディングスの津田佳明様からのメッセージをご紹介します。同社は航空会社でありながら宇宙ビジネスにも積極的に参画され、これまで宇宙旅行ベンチャーであるPDエアロスペースや、宇宙ゴミの清掃サービスを提供するアストロスケールをはじめ日本の宇宙スタートアップに多く出資しています。さらにアバター事業にも乗り出し、avatar-inというプラットフォームを構築しています。国境を越えて人を運ぶということに向き合い続けて来られたANA様、そして津田様からのメッセージには、深く響くものがあります。----以下、応援コメント--------人類は20万年にわたり地球上を移動し続けて歴史を築いてきた。それがいま新型コロナウィルスの蔓延によって、国境はおろか県境ですら越えて移動することが困難な状況に陥っている。会いたい人に会えない、新しい出会いが生まれない、世界がつながることが拒絶されているいまこそ、地球を飛び出して宇宙から世界の人々に向かって、人類がつながることの大切さを伝えるメッセージを発信してほしい。この夢のあるプロジェクトに大いに期待しています。------------「分断」は、人と人との交流が無くなること、さらに言えば人の移動が無くなることから始まっていきます。「人をどこかへ運ぶとなれば、空でも宇宙でもサイバー空間でもそれは我々の仕事である」というANA様の哲学には、感染症によって物理的な移動が困難になった今だからこそ、学ぶものが多くあります。炎を成層圏という場所に向けて「越境」させる私達Earth Light Projectにとってもこのテーマはとても重要であり、正面から向き合っていきたいと考えています。津田様、本当にありがとうございます!
スペースバルーンで炎を打ち上げることは、史上初の試みとなります。Earth Light Projectの技術班はこれまで試行錯誤を繰り返して機体の制作に取り組んできました。8月15日に開催したYouTubeでの技術イベントでは、Earth Light Projectが誇る技術を一挙紹介しています!この記事では、イベントの見どころについて紹介しています。詳しくはYouTubeでご覧ください!燃焼器について空気の少ない上空で炎を燃やし続けるために、どのような仕組みの燃焼器を開発したのでしょうか...?必見です!YouTube「燃焼器について」ボンベについて炎を燃やすためには酸素が必要です。その酸素を供給するために、機体にはガスボンベを搭載しています。イベントでは、どんな基準でボンベを採用するかについて説明しています。YouTube「ボンベについて」実験について上空30㎞の成層圏では、炎を燃やすうえで「低圧・低温・振動」が課題となってきます。そんな特殊な環境で燃焼器を稼働させ、炎の動きを確認する実験をしてきました。「実験について」では、技術班が試行錯誤した道のりを垣間見ることが出来ます!YouTube「実験について」バルーンについてEarth Light Projectでは、炎を宇宙に届けるためにスペースバルーンを使用します。スペースバルーンの仕組みや、採用の理由、回収が可能であることを説明しています。YouTube「バルーンについて」カメラについて綺麗な映像が撮れて、長時間撮影できる軽量なカメラが必要なのはもちろんのこと、上空ならではの課題とはなんでしょうか...?YouTube「カメラについて」安全面について落下時、上空、打上げ環境の3つに分けて安全性について説明しています。YouTube「安全面について」今後の開発について実験と機体の改良を重ねて完成度を高めていき、来年2月頃にはいよいよ本番用機体の製作をしていきます。打上げは来年の5月です。お楽しみに!YouTube「今後の開発について」実際に開発に携わっている技術メンバーの言葉を聞いていただくことで、より分かりやすくEarth Light Projectの技術について知っていただけるイベントになったと思います。まだご覧になってない方は、是非チェックしてくださいね!Earth Light Projectをもっと応援したいと思っていたみなさん、朗報です!メンバーからの感謝のお手紙またはメールが届く、『マーキュリー 全力応援プラン』が追加されました。リターンに関係なく、ただただEarth Light Projectを応援してくださる方は、ぜひこちらのプランでご支援ください!
Earth Light Project技術チームです。私たちは、「宇宙に炎を掲げて、その炎越しの地球を撮影する」という人類史上初の試みを実現させるべく、工夫を凝らし、実験を積み重ねながら、装置を開発しています。今回の記事では、これまでやってきた数々の実験を紹介していきます。前編である『課題と解決方法編』をご覧になっていない方は、ぜひそちらもチェックしてください!私たちはこれまでに、燃焼器と機体全体(キャビン)の試作品を設計、製作しました。上空30kmに打ち上げるので、炎を燃やし続けるにあたって「低圧・低温・振動」が課題となっています。そこで、私たちは「低圧・低温・振動」それぞれで上空の環境を再現し、まずは燃焼器試作品単体での実験を行ってきました。低圧実験低圧実験は、上空20㎞の気圧を再現して行いました。装置は、業務用の寸胴鍋を使って一から作りました。昨年の9月中旬から3月末にかけて実験を重ねた結果、大気圧が変化しても内部の気圧を一定に保ち、炎を燃やし続けることが出来るようになりました。しかし、空気と燃料の供給バランスが崩れると、黒いススが大量発生することがわかりました。ススは炎が不完全燃焼するときに発生しやすくなります。今後は、空気と燃料の流す量を検討し、ススが発生しない丁度良いバランスを探していきます。低温実験低温実験は、ドライアイスで燃焼器を冷やして行いました。実験を行った結果、冷えることによって燃料のガスが液化し、火が消えてしまうということがわかりました。対策として、空気を供給する燃料ボンベの配管部分に、ヒーターを取り付けました。振動実験振動実験は、高さ3mから燃焼器を吊り下げて不規則な振動を与えて行いました。多少の揺れなら問題が無かったのですが、不規則で急激な揺れが発生した際に、炎が消えてしまうということがわかりました。原因として、液体燃料が揺さぶられ内部に偏りが生じることで、燃料の噴出量が減ってしまうことが挙げられます。対策としては、傾きによらず一定の燃料を噴出し続けられるボンベの使用や、配管の固定を検討しています。ここまでの実験は全て燃焼器のみの実験でした。しかし今年3月、大きな施設でスペースバルーンを除く機体全体(キャビン)試作品の実験をすることが出来ました。キャビンの実験この実験は、日本大学の大型真空実験施設をお借りして行いました。写真にある真空チャンバーにキャビンを入れて実験したところ、キャビン全体が低圧環境で炎を維持できることを確認できました。次に、真空チャンバーの中に液体窒素を放出することで低温環境を作りました。その際、低圧かつ低温の状態で、炎がどのような挙動をするかを確認することが出来ました。これまでやってきた実験の中で、最も大規模で危険の伴う実験でしたが、専門家の方のご指導の下、安全に実施することができました。今後は…これからは、今までやってきた「低圧・低温・振動」の実験に加え、撮影実験や統合環境実験などを優先度順に行っていきます。実験とキャビンの改良を重ねて完成度を高めていき、来年2月頃にはいよいよ本番用キャビンの製作をしていきます。来年5月の打上げまで、Earth Light Projectを見守ってくださると嬉しいです!クラウドファンディング終了まで、残り1か月を切りました…!引き続き、ご支援お待ちしております。