クラウドファンディング開始から5日が経過し、100万円を超えるご支援を頂いています。皆様からの応援にパワーを頂きながら邁進している私達のもとに、企業などの組織・チームに於けるチームビルディング支援の第一人者であるヒューマンロジック研究所代表取締役の古野俊幸様から応援メッセージをいただきました!古野様は『FFS理論(=人間の特性を5つの因子、「凝縮性」「受容性」「弁別性」「拡散性」「保全性」に分類して、潜在的な強みへの理解を深める理論)』を用いて、多彩な業種における人事策定に向き合ってこられた、チーム編成のエキスパートです。直近では、ご著書『宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたの知らないあなたの強み(日経BP)』を出版され、宇宙兄弟の登場人物になぞらえた楽しくわかりやすい解説を通じて一層FFSの普及に邁進されています。チーム作りは、「分断」と向き合う営みそのもの。これまでに累計6万ものチームを編成してこられた古野様からのお言葉に、メンバー一同深く共感しました。----以下、応援コメント--------これまで「肌の色、宗教、民族」等〝違う〟ことで分断され、争いの原因となっていました。しかし違うということは、強みも違い、補い合うことで、新たな発想に繋がることを理解できれば、〝違いを強みとして尊べる〟のです。FFS理論の主旨に通じますし、書籍のコラボとなった漫画「宇宙兄弟」の登場人物たちの魅力もそこにあります。昔から、日本には「和を以て貴しとなす」という言葉があるように、「人の和」を大切にしてきましたが、「共生」というテーマが日本の若手から発信されることに感動し、賛同することにしました。------------「分断」は、「国と国」の間、「民族と民族」の間で起きるだけでなく、もっと身近な「人と人」の間から発生するもの、と考えることもできます。その引き金となる「違い」を排除するのではなく受容し、補い合うことが、強い強い「連帯」を生むのでしょう。多くの学生を巻き込み、急速にチームを拡大しながら進む私達Earth Light Projectにとってもこのテーマはとても重要であり、正面から向き合っていきたいと考えています。古野様、本当にありがとうございます!
7月21日に開催した記者会見。第一線で活躍される、宇宙飛行士の山崎さんと元競泳日本代表の小坂さんをお迎えしてオンラインで開催しました。後編である今回は、Earth Light Projectが「炎を宇宙に打ち上げることの意義」をまとめます。なお、当日の映像はこちらのYoutubeからノーカットでご覧いただけますので、是非ご覧ください。「炎は武器にも共生のシンボルにもなる」ー山崎さんパネルディスカッションでは、スポーツと宇宙の共通点について、さらに議論が深まりました。山崎さん:「宇宙開発は冷戦時代、代理戦争の意味合いが強かったです。しかし、米露がウクライナ危機など情勢が悪化した時にすら、国際宇宙ステーションでは一緒に協力してきました。それは一つの希望だと思います。完全一致はしていないとしても、人は協力していけるはずです。」小坂さん:「スポーツも宇宙も、経済的な合理性はあまりありません。実際の生活にもあまり関わらない。しかし、真摯に命を賭けている人がいることで、普段の視点よりも遥か遠くまでを想像することができます。スポーツも宇宙も、力を見せつける代理戦争の意味合いがありつつも、想像力を働かせることで力をコントロールしやすくなるのではと感じます。」山崎さん:「今回打ち上げる炎は、武器でありながら共生のシンボルにもなるのと同じように、宇宙は代理戦争ではなく共生のシンボルになれると思っています。」このプロジェクトは、オリンピック・パラリンピックとの公式の繋がりは一切ありません。しかし、昔は世界中を巡っていた聖火リレーの意義を、引き継ぎたいと考えています。「武器」である炎を持っていてなお、国から国を平和に周れると示した聖火リレー。僕たちは聖火リレーの意義を引継ぎ、宇宙に掲げる炎を他者と共に居られる共生のシンボルとして発信していきます。「アスリート一人一人が炎」ー小坂さんEarth Light Projectが新たにシンボルを立ち上げる意義についてもコメントをいただきました。山崎さん:「みんな漠然と、分断するよりも共生したいよね、とは思うのですが、それを自分事にすることが必要です。私がもっと多くの人に宇宙に行ってほしいと思って活動をしているのは、地球が一つだと頭ではみんな分かっていることを、一人一人が腑に落ちて欲しいからです。このプロジェクトのシンボルとしての面白さも、自分自身がメンバーの一人なんだと感じられる、自分事にできることだと思います。」小坂さん:「シンボルを作る意義は、貧困の村にお金をあげるか、魚の取り方を教えるかの違いに似ています。その一回だけではなく、関わる人の意識自体を変えないと、そのあとには継続していきません。若い人たちが挑戦していることに、人々の意識自体を変える意義があると思います。アスリートの意識も変わっていくと思います。試合で結果を出すだけでなく、アスリートが、自分自身が炎であると理解できるはずです。」アスリートだけでなく、一人一人が誰かに影響を与える力を持っています。このプロジェクトを通じて、私たち若者も共生の炎となり、分断された世界を一つにするために活動していきます。お二人の強い激励を頂けたからこそ、「炎を宇宙に打ち上げることの意義」をより明確にお伝えできた場でした。山崎さん、小坂さんに、この場を借りて改めて御礼申し上げます。文責:杉山大樹NHK2020web 「ワガモノ2020」元学生リーダー東大オンラインメディアUmeeT 初代編集長
7月21日に開催した記者会見。第一線で活躍される、宇宙飛行士の山崎さんと元競泳日本代表の小坂さんをお迎えし、素敵なメッセージを頂きました。この記者会見の様子を2回に分けてお届けします。前編である今回は、Earth Light Projectが宇宙を目指すことの意義を中心に整理します。なお、当日の映像はこちらのYoutubeからノーカットでご覧いただけますので、是非ご覧ください。「人類共有の場、宇宙の意義」ー山崎さん冒頭の応援メッセージにて、宇宙飛行士の山崎さんに、1968年にApollo8号が月から撮影した「地球の出」をご紹介いただきました。「宇宙船地球号」の中で皆が暮らしているというイメージを、世界中にはっきり伝えた「地球の出」。人類共有の場である宇宙からの発信は、世界中に共有できるインパクトを持っています。出典:https://images.nasa.gov/このプロジェクトが打ち上げるのは、文明の象徴である炎です。ロケットの推進剤としてではなく、ただ燃えるだけの炎を宇宙に届けるのは、人類史上初めてです。キャンプファイヤーや焚き火など、人類は火を囲んで、食事を共にし、繋がりを広げ、そこに文明が生まれました。山崎さん:「『宇宙船地球号』と同じように、今だからこそ、あらゆる分断を乗り越えて世界で共生していこう、という思いを広げる、きっかけの灯になってほしいと、私も応援しています」「スポーツに通じる、高い共通目標の重要性」ー小坂さん元競泳日本代表の小坂さんは、このプロジェクトを知ったとき、衝撃を受けたと言います。小坂さん:「このプロジェクトは自分や周りだけではなく、人類に共通する目標を提示しています。多くの人を巻き込んで進めていると聞き、ここまで考えられる若者がいるんだと、嬉しくなりました。」応援を決めてくださったのは、宇宙を目指すこのプロジェクトと、小坂さんが戦ってきたスポーツの世界が近い、と思ったからだそうです。小坂さん:「宇宙とスポーツに共通するのは、高い目標に到達するためなら、国境や国籍を超えて、人と人とが容易に協力できるという点です。コロナ禍でスポーツの開催自体が難しくなっている中で、アスリートとして何か出来ないかとモヤモヤしていました。スポーツと根底で共通する宇宙を目指すこのプロジェクトに出会いました。応援を通して世界を繋ぎなおすことこそ、アスリートにできることだと思うのです。僕だけでなくアスリートたちにも協力を呼びかけていきます。」「世界は分断へと揺り戻されている」ー山崎さんこのプロジェクトの課題意識である「人類の分断」についても、コメントをいただきました。山崎さん:「今年5月末に、9年ぶりの民間の有人宇宙船Space Xの打ち上げが成功しました。ほぼ同じタイミングで並行して、民族的な分断を叫ぶBlack Lives Matterの運動が大規模に起こっていることを、ELPメンバーの石橋さんが指摘してくれました。その点について私も同感で、グローバル・共生へと進んできた流れから、分断に揺り戻されてしまっていると感じます。そのどちらになるのか、とても重要な時期です。」実はApollo8号の打ち上げがあった1968年にも、大きな分断がありました。キング牧師が暗殺された年でもあります。その構図は50年経っても変わらない、と山崎さんは指摘します。山崎さん:「先が見通せない中で、それでも人類が共生の道を辿っていきたい。そういうときに宇宙は、やはり良いシンボルになる場所だと感じています」何度でも示し直し、確認しなおす必要があるのが、共生のシンボルです。オリンピック・パラリンピックが延期になった今、その大きな意義である「共生の願い」を示す役割を、開催国日本の若者で担いたいと、僕たちは考えています。後編は、僕たちが掲げる「炎」の意義に注目してまとめます。明日7月29日に公開予定です。そちらも是非ご覧ください。文責:杉山大樹NHK2020web 「ワガモノ2020」元学生リーダー東大オンラインメディアUmeeT 初代編集長
人類の分断に立ち向かうためのシンボルを掲げ、狼煙をあげる。そんな目標に向けて活動する私たちのもとに、「ローカルでの分断」に最前線で向き合っていらっしゃる熊本市国際交流振興事業団の八木様からメッセージを頂きました!八木様が拠点とされる熊本は、コロナ禍に加えて豪雨災害に見舞われ、多くの方々が避難生活を余儀なくされています。そんな中急浮上している問題の一つに、「熊本で働く外国人労働者の方々の社会的孤立」があると言います。八木様は今まさに起きているその「分断」の問題に対抗すべく、国際交流振興事業団として多くの取組をスタートさせています。国際交流およびボランティアの現場で「分断」の問題にずっと向き合い続けてこられた方だからこそのお言葉に、プロジェクトメンバー一同身の引き締まる思いです。----以下、応援コメント--------人類は20万年にわたり地球上を移動し続けて歴史を築いてきた。それがいま新型コロナウィルスの蔓延によって、国境はおろか県境ですら越えて移動することが困難な状況に陥っている。会いたい人に会えない、新しい出会いが生まれない、世界がつながることが拒絶されているいまこそ、地球を飛び出して宇宙から世界の人々に向かって、人類がつながることの大切さを伝えるメッセージを発信してほしい。この夢のあるプロジェクトに大いに期待しています。------------人類共生のシンボルを打ち立てようとする私たちにとって、「分断」の現場の声やその解決に取り組んでいる方々との共鳴は何よりもまず重要なものです。私たちが打ち上げる炎は、その方々の想いをしっかりと乗せたものでなければなりません。そのために私たちはこれからも、場所や領域を越えて「分断」に向き合い、様々な方々の声を集めてまいります。八木様、本当にありがとうございます!
Earth Light Project実行委員会代表の都築です。2020年7月23日は、史上初の延期が決定した東京オリンピック開会式の1年前。この日に、池江璃花子選手の国立競技場からの映像が全世界にライブ公開されました。とても感動的な内容は、話題になりましたね。本プロジェクトは、幻となった2020年東京オリンピック・パラリンピックの期間(7/24〜9/6)を強く意識したプロジェクトです。今回は、千葉大学大学院博士後期課程でオリンピックボランティアを研究する私から、このプロジェクトがなぜ、オリンピック・パラリンピックを意識しているのか、解説したいと思います。※本プロジェクトは、オリンピック・パラリンピックとの公式の繋がりは一切ありません。オリンピック・パラリンピックは、世界の開催都市をめぐりながら、平和と共生を目指す営みです。パンデミックにより、人種・民族・世代・国家間などの「分断」が加速する世界。開催国である日本は、国際社会の中で、どのような役割を担うべきでしょうか。日本最大級のオリパラ学生団体の設立者・代表として、6年間に渡り、この問いに向き合い続けてきました。私たちが目をつけたのは「聖火リレー」でした。東京オリンピック聖火リレーのキャッチコピーは、「Hope Lights Our Wayー希望の道を、つなごう」です。日本国内を駆け巡る聖火リレー。しかし聖火は、昔は世界を回っていました。様々な負の歴史と共に、世界の聖火リレーは失われたのです。その歴史をかいつまんで追ってみましょう。「世界の聖火リレー」は、1936年ベルリンオリンピックで、ナチスドイツによって考案されました。そして、第二次世界大戦でドイツは、そのルートを逆に辿りながら進攻していったのです。当然、戦後最初のオリンピック、1948年ロンドンオリンピックで、「世界の聖火リレー」の実施について大論争が巻き起こりました。迎えた本番。軍服を着て登場する第一走者の片手には銃が握られていました。彼を銃を地面に置き、軍服を脱ぎ捨ててスポーツウェア姿となります。そして聖火を受け取り、走り始めました。この瞬間、「世界の聖火リレー」は「戦争を捨てて平和へ」を意味する企画として生まれ変わり、ナチスの呪縛から解き放たれたのです。「世界の聖火リレー」が本当に失われたのは、2008年北京オリンピックでした。当時中国政府が行っていた、チベット民族への弾圧や言論統制への抗議として、世界中のリレーコースで、妨害運動が起きたのです。混乱が生じ、世界の聖火リレーは、国際オリンピック委員会(IOC)によって禁止されました。民族の分断が、世界を分断する結果となりました。2020年7月23日の国立競技場。池江璃花子選手の「希望」の言葉が重く響く。紛争、差別、格差が絶えず、世界の分断が叫ばれる昨今。未来を担う若者の手で、もう一度世界がつながる夢をみよう。本物の聖火でなくても、”僕たちの希望の光”を国境線の見えない宇宙へ掲げ、世界の繋がりを表現する。そしてその若者たちが懸命に「世界をつなぐ」ことを目指す姿が、日本はもちろん、世界の若者へ、夢と希望を届けられるのではないでしょうか。東京オリンピックの聖火リレーのスケジュールを見ると、スペースバルーンの打上げに最も適する宮古島の、最も気象が安定する5月上旬に、ちょうど宮古島を聖火が通る予定です。この時期に、炎を宇宙へ向けて、打ち上げよう。短時間で「炎越しの地球」の映像を撮影する、スペースバルーンという技術を見つけました。壮大な夢の実現へ。日本の若者から世界へ。「希望」ある未来を目指し、私たちは、最初の一歩を踏み出しました。参考:笹川スポーツ財団「オリンピック聖火リレーと最終点火者」https://www.ssf.or.jp/ssf_eyes/history/olympic/22.html