カンボジアのクルクメール工房より上原です。先日、クルクメールの全体ミーティングを行いました。3月末に無期限休業を発表してから約8ヶ月ぶりの再会です。日本にいる代表の篠田とはオンラインでのミーティングになります。スタッフ同士も久しぶりの再会のようで、皆喜びを隠せず大興奮の様子でした。今回集まってくれたスタッフは全体の約半数。参加できなかったスタッフは、すでに新しい仕事がスタートしていたり、家業の都合で他の州へ引っ越していたり、実家が遠いため参加ができないなど、それぞれの事情がありましたが、厳しい状況ながらも皆元気に過ごしているとのことで安心しました。今回、集まってくれたスタッフのほとんどは、まだ新しい仕事が見つかっておらず、家業である農作業を手伝いながら生計を立てている人たちです。数人は、真っ黒に日焼けをしていました。お米の収穫期である数ヶ月は長時間カンボジアの強い日差しを浴びて農作業をしているので、日焼けを避けられないそうです。また、仕事をせずに自宅で過ごす時間が長いそうで、体型が一回りふっくらしたスタッフもいました。近況報告や雑談で楽しいひと時を過ごしました。今回の全体ミーティングの目的は大きく3つです。1つ目は、現在の会社の状況です。シェムリアップ国際空港が再開し、観光客がが元に戻るのは、おそらく1−2年はかかると予想していること。観光客が戻らないとクルクメールの製造やショップの再開の目処も立たないこと。2つ目は、新規事業である日本進出についてです。日本での事業が軌道に乗れば、カンボジアの工房の再開ができること、そのために篠田が今頑張っていること。3つ目はクラウドファンディングが成功に終わったこと。目標金額を達成し、200名以上の方が私たちを支援し、応援してくれていること。そしてその支援金の一部がスタッフのために配布されること。これら3つを具体的に明確にスタッフへ伝えました。支援者の方の多くはカンボジアやクルクメール、スパクメール に関わりがある方、篠田を始め、クルクメール関係者の知り合いであることも伝えました。また、支援者の方からのメッセージもお伝えしました。カンボジア人スタッフにとって、一番身近なのは、スパやショップに来店してくださるお客さんです。そのお客さんが私たちを応援してサポートしてくださることはこれほど嬉しいことはありません。日本の状況も同じく厳しいと言うことは、誰もが理解しています。クルクメール、スパクメール を応援してくださるお客様がいることに本当に感謝するばかりです。こちらがミーティングの様子です。(動画:全体ミーティング)こちらは、月一で行なっているスパメンテナンスの日に、スタッフからの提案で、ビデオメッセージを作りました。この日は、クラウドファンディングが終わり、支援してくださったスパのお客さんからの応援メッセージを集まったスパのスタッフに伝えました。担当したスタッフは、お客様のことを鮮明に記憶しています。カンボジア人の記憶力は本当にすごいと日々驚かされます。とある小さなことは、すぐに忘れてしまうのに、人にまつわること、特にリピーターのお客様のことは、皆ほとんどしっかり覚えているのです。私がその方のお名前と来店した日を伝えると、外見の特徴や、マッサージの内容、こんなことを話したりやりとりしたなど、事細かに言ってくるのです。(動画:スパのスタッフより感謝のメッセージ)また、将来海外旅行がスムーズできるようになった際には、お店やスパでお会いして、直接お礼を申し上げたいと言うスタッフもいました。ぜひ、彼らに会いに来てください。
クルクメールボタニカル代表の篠田ちひろです。10月中旬にカンボジアから発送されたリターン製品は今月頭に日本へ到着し、その後「化粧品製造販売許可」を持つ会社さんの手続きを経て、今週、静岡県までやってまいりました。普段はカンボジア人スタッフが丁寧に行ってくれていた梱包作業を、10年以上前の創業以来ぶりに一人で行いました。混沌を極めた小さな部屋の中での作業中、「整理整頓された棚と、広い作業スペースがないとミスが起こる」とか「普段使わないものが生産ラインの中に置いてあるとミスが起こる」とか、今まで工房で起こったミスや、その結果改善してきた整理整頓のやり取りが色々と思い出されて、なんとも感慨深い思いに浸って手が止まること数回(笑)ブルドーザー的性格の私は、慎重・正確性に乏しく、正直このような作業が非常に苦手で、何度も同じことをしてしまったり、非効率的なことを繰り返して時間がかかりましたが、ようやく発送できるところまで来ました。でも。。。。何かミスしていないか心配でたまりません。心を込めて丁寧に慎重に行ったつもりですが、もしも万が一、選んだものと違ったものが入っていた、不良品が入っていた!などございましたら、ご連絡頂けると幸いです。24,25日に2日に分けて、3000円、10000円、20000円のリターンをご購入くださった方々への返礼品、そして30000円以上と寄付をくださった方々へのお手紙を配送します。離島等を除き、27,28日には皆様のお手元まで到着すると思います。30000円以上の方々は、カンボジアより個別に発送済です。無事に皆様のお手元まで届くことを祈っています。今月中旬を予定していました発送ですが、予定が遅れ月末のお届けになってしまったこと、お詫び申し上げます。カンボジアから長い旅路を経て皆様のところまでやってきたクルクメールの製品、少しでもカンボジアの香りを感じて楽しんで頂ければ嬉しいです。篠田ちひろ
カンボジアの製造現場より上原です。10月上旬よりリターン製品の製造に取り掛かりましたが、製造過程が一番長い製品がこちらの石鹸です。製造から最低でも4週間以上、乾燥させる期間が必要です。約1ヶ月ぶりにスタッフ2名に出勤してもらいました。セダとスレイです。石鹸の最終仕上げの工程です。乾燥させておいた石鹸を一つ一つチェックして、手作業で石鹸の表面や角を綺麗に整える作業です。そのあとに、ラッピングをして箱詰めをしたら完成です。アシスタントマネージャーのパインは、発送準備を開始しています。箱を準備し、一つ一つ製品を確認しながら箱詰めを行います。パインの箱詰め作業が終わったら、私がダブルチェックを行います。ミスがないように梱包作業は注意を払いながら、集中して一気に行いました。今回、217名のリターン製品のうち、2万円以下のリターン製品は、事前にカンボジアよりまとめて日本へ発送しています。篠田の元から、支援者のみなさまへ国内発送で来週中にはお送りいたします。私が担当したのは、3万円以上のリターン製品です。こちらはカンボジアから直送でみなさまのご自宅へお届けします。約40名のリターン製品の発送を昨日11月11日に無事完了しました。現在コロナウイルスの影響から非常にチェックが厳しくなっております。ポストオフィスにて、受付作業員より中身の一つ一つをチェックされました。またCovid-19の影響で、到着までに最低でも2週間から長くて4週間かかるとのことです。昨日は、スパクメール にとって嬉しい出来事がありました。World Luxury Spa Awards の事務局より、表彰の結果を頂きました。私たちスパクメール が表彰を受けたのは、こちらです。Spa KhmerCountry Win in Luxury Day SpaWorld Luxury Spa Awardsというのは、世界的に有名なスパのアワードのことです。毎年、世界のどこかで盛大な表彰式が行われます。表彰を受けるとそのセレモニーに参加をすることができます。今年は、インドネシアでセレモニー開催の予定でしたが、コロナ下の中、開催が叶わず、中止となりました。今年の表彰は事務局の代表の方よりビデオメールにて祝福を受けました。このような偉大な賞を、休業中にも関わらずいただけることは、本当にありがたいことですね。スパクメール のスタッフ全員揃ってお祝いできないことが何よりも悔やまれます。次回皆に会う機会があれば、ささやかにお祝いをしたいと思います。最後に、カンボジアは長い雨季が終わり、そろそろ乾季に入ります。私が初めてカンボジアへ到着したのもこの11月。乾季の夕日は本当に美しく、時々走っているバイクを止めて空をぼーっと眺めたくなるほど、空一面がこんな美しい色へ。夕日が見れるこの一瞬が大好きです。工房で仕事を終えて17時ごろ、自宅へ向かう道中で、立ち止まり写真を撮りました。日本ではあまり見ることができない鮮やかなピンク色です。今後の日本展開やカンボジアの状況については、引き続き、活動報告にて情報発信いたします。今後ともクルクメールボタニカルをよろしくお願いいたします。
カンボジアの生産工房の現場から上原です。生産数の見込みがわかるクラウドファンディング終了間際から生産を開始しました。3月末より生産を停止している工房に在庫は一切ありませんので、今回のリターン製品の全てをゼロから作ることになります。バスティー、ハーブティーなどに使用される乾燥ハーブは、フレッシュなハーブを購入し、天日干しで乾燥させるための期間があらかじめ必要です。実際にこれらのハーブ類を準備開始したのは、9月下旬でした。カンボジアの9月、10月というのは、最も雨量の多い季節となります。そのため乾季に行えば強い日差しに晒すだけで簡単に乾燥ハーブを作ることができますが、雨季の日光量や日照時間が短いことから早めに準備に取り掛かりました。(写真:ハーブ)今回のリターン製品は、全て7つのカテゴリー石鹸、バスティー、バスソルト、ハーブティー、ハンドクリーム、リップクリーム、ハーブボールがあります。石鹸は大きく分けると2種類の違う製造工程があり、1種類の石鹸は乾燥期間を含めて最低でも4週間以上かかります。生産チームのリーダーであるパインが生産計画を立てます。それらを各スタッフに指示を出して確認を終えたところで、一気にそれぞれの部門に分かれて製造に取り掛かります。製造初日に取り掛かった石鹸作りです。石鹸の生産には、長年石鹸担当を行ってきたコンとアシスタントにスレイが準備から最後のラッピングまで責任を持って行いました。いつもニコニコ、のんびりしている彼らですが、一度制服を着て、準備に取りかかると段取りの良いスピーディーなテンポで工程を進めていきます。(写真:石鹸)別ルームに行きました。そこはハーブ類を取り扱う部屋で主にバスティーとハーブボールの生産を行います。ドアを開けた瞬間にハーブの香りが広がり、乾燥させたハーブを機械にかけて粉砕しているところでした。4種類のバスティーのそれぞれのレシピ別に分量をはかり、2名のスタッフセダとスレイポアが真剣な眼差しで黙々と作業を行っていました。(写真:バスティー用に用意されたブレンドの乾燥ハーブ)(写真:機械でハーブ粉砕)(写真:粉砕後のハーブ)バスティーは二人のスタッフで1種の香りの製品を1日最大100個程度作ることができます。一つ一つの工程は分量、作業など細かく決められています。一つ一つの作業は難しくはありませんが、単調な作業を丁寧にやり続けることは、集中力と忍耐力が必要です。到底私には、この仕事はできないなと改めて思い、そして彼らを心から尊敬します。スカーフ、オリジナルトートバックも委託している業者へ発注をかけました。スカーフは手織りのため、1日1作業員が1枚しか作ることができません。(写真:スカーフを織る女性たち)11月上旬にはリターン製品に必要な全ての製品が揃います。11月2週目には工房スタッフと共に、最終チェックと梱包を行い、日本への発送作業を開始します。コロナウイルスの影響から、現在カンボジアから日本への物流は、通常の2倍以上の時間を要します。2週間から長くて4週間の期間を経て、カンボジアから日本へお届けすることができるそうです。皆様の手元には11月末から12月上旬には、これらの製品を手に取っていただけることになります。楽しみにお待ち頂ければと思います。
クラウドファンディングが終了してから1週間が経過しました。挑戦中は、毎日ハラハラ・ドキドキの連続でしたが、終わってからは「期待に応えなければ」という別の緊張感に包まれています。さて、私には現在11ヶ月の息子がいるのですが、今月から保育園に通い始め、先週は慣らし保育中なものの預ける時間が増えてきたため、集中して仕事できるようになってきました。秋のタイミングで認可保育園に入るのが難しいため、内閣府が行っている企業主導型保育園という施設に入れています。認可保育園と違い、収入に関係なく利用料金は一律、しかしながら多くの部分は税金で賄われているため、個人でも支払い可能な金額で預けることができます。なんでもカンボジアと比較する癖のついている私は、日本が誇る素晴らしい社会福祉のシステムに涙が。。。そして、本当に大変な乳児の保育を、愛情持って行ってくれる保育士さんに感謝です。乳児の世話って、洗い物だらけなんですよね。息子の担当の保育士さんの手がひどく荒れていたので、ハンドクリームができたら使ってもらいたいです。先週は、登記のための司法書士・税理士との打ち合わせを行いました。来月頭には新しく会社を登記する予定です。また、輸入に関する質問があったのでJETROのオンライン相談会に参加。あまりにも貿易の知識がないので参加が恥かしいくらいでしたが、専門家から非常に丁寧にご説明頂き、また「サイトを拝見しましたが、素晴らしい志ですね。熱意と行動力があるから大丈夫でしょう!」と謎の(?)太鼓判を頂きました。お陰様で緊張がとけました(笑情報をいくつか頂きましたが、このMiproといい組織は初めて知りました。小口輸入にご関心のある方は目を通されるといいかもしれません。https://www.mipro.or.jp/https://www.mipro.or.jp/Document/hti0re0000000vi2-att/pdf_publications_0104slib.pdfカンボジアでは先々週からリターンの生産を開始しました。入浴剤は完了、石鹸が来月の頭に完成する予定です。コロナ禍でEMSの輸送に以前より時間がかかっており、9月に別途カンボジアよりEMSで出した荷物が到着まで約1ヶ月かかりました。この度発送するリターンがどれくらい時間がかかるのか不安ですが、、、、こちらの活動報告上にて、都度状況をご報告させて頂きたいと思います。