映画『宮城野』は一流の俳優さんにご出演いただいた、本当に恵まれた作品です。
なかでも國村隼さんは、その存在感で作品に重厚さをもたらしてくださっています。
先日ある写真家さんのInstagramに、國村さんのポートレイト写真があがっていました。これが渋くてカッコいい!
監督に聞いた國村さんの印象は「セクシーな人」とのこと。確かに本作での色気もタダものじゃないです。撮影時のエピソードも聞いてみました。
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ちょっとネタバレになってしまいますが、<ディレクターズカット版>に付いているエピローグは、新生・写楽に成り代わった矢太郎と写楽の幻が対峙する場面です。
そこで國村さんは
「本物とニセ物の境なんてものぁ、とっくのとうに消えてなくなっちまった」
という台詞がとても好きだとおっしゃっていました。
現代のコピペ文化やヴァーチャル・リアリティのことを言っているようだと。役作りについて、そんな話で盛り上がりました。
実は、二人で考えたマル秘プランがったんです。
エンドクレジットにある「東洲斎写楽とおぼしき男:國村隼」です。
当初は単純に「東洲斎写楽:國村隼」だったのですが、二人の話し合いで改めました。
よく見ていると気付くのですが、これって、深く考えると恐ろしくなりますよね。
國村さんは「テレビは(監督と役者の)共犯。映画は監督が主犯」という信条があるそうで、常に演出の意図や私の思いを受け止めてくれましたね。
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現在公開中のハリウッド映画『ミッドウェイ』(ローランド・エメリッヒ監督)では、主要日本人キャストの一人として、海軍中将という威厳ある役を。かと思えば、ドコモのCMではスマホデビューするおじいちゃんとして、愛らしいお姿を拝見できるのも嬉しいです。
本作ではちょっとイヤ〜な感じを醸していますが、それもまた國村さんらしいので、ぜひ注目してみてくださいね。
ここまでのご支援、誠にありがとうございます。引き続き、期間終了まで映画『宮城野』にまつわる情報をお届けしますので、よろしくお願いいたします。