Check our Terms and Privacy Policy.

映画『宮城野』インターナショナル版を制作! 歌舞伎や浮世絵とともに世界へ届けたい

毬谷友子をヒロインに、片岡愛之助が主演を務めた映画『宮城野』は、日本が誇る伝統文化を凝縮した、他に類を見ない作品です。完成から12年……古びるどころか輝きを増していると確信し、新たに英語字幕をつけて『宮城野』を海外へ配信するプロジェクトを立ち上げました。どうか温かいご支援をお願いいたします。

現在の支援総額

726,001

60%

目標金額は1,200,000円

支援者数

88

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/09/09に募集を開始し、 88人の支援により 726,001円の資金を集め、 2020/10/29に募集を終了しました

エンタメ領域特化型クラファン

手数料0円から実施可能。 企画からリターン配送まで、すべてお任せのプランもあります!

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

映画『宮城野』インターナショナル版を制作! 歌舞伎や浮世絵とともに世界へ届けたい

現在の支援総額

726,001

60%達成

終了

目標金額1,200,000

支援者数88

このプロジェクトは、2020/09/09に募集を開始し、 88人の支援により 726,001円の資金を集め、 2020/10/29に募集を終了しました

毬谷友子をヒロインに、片岡愛之助が主演を務めた映画『宮城野』は、日本が誇る伝統文化を凝縮した、他に類を見ない作品です。完成から12年……古びるどころか輝きを増していると確信し、新たに英語字幕をつけて『宮城野』を海外へ配信するプロジェクトを立ち上げました。どうか温かいご支援をお願いいたします。

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

#歌舞伎 の付いた活動報告

thumbnail

厳密には歌舞伎ガカリではありませんが、私の世界観が生まれる大きな起点となった映画をご紹介します。篠田正浩監督の『心中天網島』です。1969(昭和44)年の作品ですから、50年以上も前の作品です。心中天網島[東宝DVD名作セレクション]近松門左衛門を原作に、デフォルメと省略だらけのセットに黒衣(くろご)がそこかしこに登場します。一見、歌舞伎ガカリには見えますが、篠田監督は人形浄瑠璃(文楽)をベースにしたといいます。主演は岩下志麻と中村吉右衛門。当代・吉右衛門さんの若き日の匂い立つようなお姿が拝めます。フォトギャラリーでぜひご覧ください。(→出典:IMDb)20歳の時にたまたまテレビオンエアを観たんですが、まさにこれだ!と思いました。映画監督への思いと古典文化への憧れが合わさった瞬間でした。ほかに私の歌舞伎ガカリのエッセンスは、木下惠介監督『楢山節考』(58)や、鈴木清順監督の『陽炎座』(81)などが挙げられます。いずれも配信でご覧になれますので『宮城野』とあわせて、お楽しみいただければと存じます。■篠田正浩監督『心中天網島』Amazonビデオ/TSUTAYA TV■木下惠介監督『楢山節考』Amazonビデオ■鈴木清順監督『陽炎座』Amazonビデオ/TSUTAYA TV映画『宮城野』監督 山﨑達璽


thumbnail

映画『宮城野』は、浮世絵師・東洲斎写楽とその役者大首絵「宮城野」をモチーフにした物語です。ですから、本編中には多くの浮世絵、その原画が描かれる場面なども登場します。撮影当時、多大なるご協力をいただいたのが「アダチ版画研究所」さん。江戸時代の浮世絵の技術を継承する職人を抱えた、現代の版元です。写楽の全作品を復刻しており、アダチさんなくして映画『宮城野』はできませんでした。本プロジェクトのリターンにもご賛同くださっています。先日、東京・目白にあるアダチ版画研究所・ショールームを訪問し、改めて浮世絵の魅力を再確認してきましたので、ご紹介します。目白ショールーム(現在は予約制)ショールーム内展示の様子。手前は歌川国政、奥に葛飾北斎が並びます復刻浮世絵の美しさを目の当たりに知っているようで知らない江戸時代の大衆文化・浮世絵について、アダチ版画研究所の中山周(なかやまめぐり)さんにお話を伺いました。その前に……初心者にも優しい浮世絵解説は「浮世絵のアダチ版画」さんのサイトでチェック!▶︎意外と知らない?浮世絵の世界【浮世絵の基礎知識Q&A】◀︎■東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく・生没年不詳) 寛政6年(1794)彗星のごとく浮世絵界に登場した写楽は、わずか10ヶ月の期間に、140数点に及ぶ浮世絵を世に送り出し、忽然と姿を消しました。写楽の活動期間が短かいのは、役者の個性を、美醜を問わず描いた迫真の描写が、当時の人々に受け入れられなかったからとも言われています。しかし、躍動感溢れる役者絵は現在の我々の目にも今なお新鮮です。***ー写楽が活動した江戸時代中期、浮世絵ってどんなものだったのでしょう? 当時の浮世絵は、大量生産の印刷物、出版物であったというのを前提として考えてみてください。現在では教科書にも載っていて、美術展で鑑賞できるため、アートと捉えられることが多いですが、当時は、そうではなかったということです。今でいうアニメとか漫画とか、商業ベースのエンターテインメントと思っていただけると分かりやすいのではないでしょうか。いかに早く、効率よく仕上げて、安く大衆に届けるか、という側面がありますよね。なかでも、歌舞伎の役者絵に関しては、基本的には、興行に合わせて出版されていました。時機を逸しないためにも、初日にサッと描いて、一日でも早く商品になるように作ることが求められていたわけです。また、コストを制限する点から、版木5枚前後で表現したり、色数も少なく手間暇をかけないようにしなければなりませんでした。写楽の場合はそのシンプルさが極まっているのが特徴で、その省略美が評価の一つとなっています。それは版元の蔦屋重三郎さんの手腕によるところが大きかったといわれています。今回リターン「浮世絵コース」で選べる役者大首絵ー版元と絵師の関係はどのようなものだったのでしょう?東洲斎写楽は無名の新人で、ごく短期間に28枚もの役者絵を登場させたという点で、大きなプロジェクトだったことがわかります。そこには蔦屋重三郎さんの情熱が凝縮されているんです。写楽の役者絵には特徴がもう一つあって、背景に黒い雲母(キラ)引きというそれまでになかった手法を用いています。無名の絵師に描かせながら、一流の彫師・摺師をあてがい、一手間を加えることで、それまでにない見せ方、インパクトに賭けたのではないでしょうか。そういったこれまでにない売り出し方をしたのですが、写楽は1年足らずで活動を終えてしまいます。制作側の事情を考えると、続かなかった理由は、当時はあまり人気が出ずに売れなかったからなのだと推察できるのです。版元のプロデュース意図や、絵師との力関係など、出版の背景を想像しながら作品を見ていただくと、浮世絵をより楽しくご覧いただけるのではないでしょうか。***時代背景を考えれば、文化や風俗を現代に伝えてくれる浮世絵。なかでも写楽は謎の人物とされていますから、版元である蔦屋重三郎氏に着目する見方は面白いものですね。アダチ版画研究所さんの復刻浮世絵については、また次回ご紹介します!アダチ版画研究所では今年の夏に、浮世絵にまつわるポータルサイト「北斎今昔」をオープンしました。読み応え抜群の良質な記事が満載の美しいサイトです。ぜひチェックしてみてください!▶︎もっと知りたい、浮世絵の「今」と「昔」。北斎今昔◀︎さらに、オンラインで浮世絵を摺る様子を見られるチャンス!★10/16(金)19時~ アダチ版画の職人による摺実演が生配信!『浮世絵専門の太田記念美術館を巡り 葛飾北斎の作品を摺ってみる』詳しくはこちらをご覧ください。


thumbnail

今、歌舞伎に思うこと。およそ130年前、生まれて間もない「映画」はすぐに日本に輸入されてきました。やがて、「どうやって国産化するか?」そんな悩みが出たときに、日本人は「歌舞伎」に頼りました。300年近くにわたって日本のエンターテインメントの最高位にあった歌舞伎ですから、そこにはすべてのノウハウがあったのです。台本、演技、音楽、衣裳、メイクの方法から興行の仕組みまで。そもそも歌舞伎はそれまでに生まれた文化・芸術が蓄積されたものですから、日本の映画の歴史は、「歌舞伎の延長線」に位置付けられることにより、悠久の歴史につながったのです。黒澤明をはじめ歴史に名を残す映画監督には歌舞伎の素養がありました。彼らは時にアンチになりながらも、映画作りのヒントを歌舞伎に求めました。また、スーパー戦隊ものを作るとき、そのヒントを歌舞伎の『白浪五人男』の求めたのは有名なエピソードです。日本の映画の歴史を紐解くと、困ったときは歌舞伎に頼ってきたといっても過言ではないかもしれません。そして、今、歌舞伎は400年以上の歴史の中で最大の危機を迎えています。7月まで5ヶ月にわたって幕が開けられませんでした。あの東京大空襲の中でも幕は開いていたのです。現在、なんとか幕は開けられていますが、窮屈な公演であることは明らかです。興行よりも芸の継承を目的にしていると思います。その英断をした関係の方々には頭が下がります。そんな中ですから、映画は歌舞伎に恩返しをするときなのではないか、そんなことを日々思っています。歌舞伎の魅力がたっぷり詰まった映画『宮城野』が海外配信されることは、歌舞伎への恩返しへの一助となると信じています。映画『宮城野』監督 山﨑達璽「監督が語る歌舞伎愛・其の一」へ「監督が語る歌舞伎愛・其の二」へ


thumbnail

山﨑監督による映画や歌舞伎にまつわるコラム、第二弾をお届けします。***ドラマ『半沢直樹』は歌舞伎俳優のポテンシャルの高さを見せつけたドラマでした。台詞術や表情の作り方などの極端な部分<歌舞伎ガカリ>も注目されました(前回コラム:『半沢直樹』にみる「歌舞伎ガカリ」)が、思わず引きつけられる存在感のようなものも大きいと思います。しかし、歌舞伎俳優たちがその魅力を映像で発揮したのは今に始まったことではありません。是非、市川崑監督の『炎上』(58)をご覧いただきたいと思います。『炎上』(58)(角川映画)より三島由紀夫の『金閣寺』(58)を原作に、時代劇スター・市川雷蔵が主演。三島氏自身も大絶賛するほどの、日本映画史に燦然と輝く傑作です。60年以上前の作品ですが、すでに歌舞伎俳優のポテンシャルの高さは存分に発揮されています。主演の市川雷蔵は歌舞伎の出身です。20歳までは歌舞伎俳優として舞台に立っていました(37歳で没)。そして、もう一人の主演ともいうべき老師を二世中村鴈治郎が演じています。この二人の存在が尋常ではありません。歌舞伎ガカリは微塵もなく、内面を掘り下げた徹底的なリアリズムです。思わず引きつけられる歌舞伎俳優の魅力が全開といってもいいでしょう。我らが愛之助さん、『宮城野』の矢太郎はどうでしょうか?内面も掘り下げつつ、歌舞伎ガカリも時折見せてくれます。欲張りですね。そりゃそうです、日本で一番歌舞伎を愛する監督が作ってますから(笑)映画『宮城野』監督 山﨑達璽Twitter:@yamazakitatsuji


thumbnail

本プロジェクトにあたり、女流義太夫・鶴澤寛也さんより応援メッセージをいただきました。***毬谷友子さんと片岡愛之助さん(半沢直樹での黒崎)のW主演。竹本綾之助師匠と私は、劇中劇で日本髪のカツラを被って義太夫を演奏しました。目の前での毬谷さんの演技は、無垢な童女でもありコケティッシュな女郎でもあり、重層的で凄絶な美しさを放っていてとてもとても魅力的でした。どうか世界中の皆様にこの映画が届きますように!鶴澤寛也(女流義太夫三味線)***映画『宮城野』で女流義太夫を担当してくださったのが、竹本綾之助さんと鶴澤寛也さんでした。簡単に解説をします。「義太夫(ぎだゆう)」とは、文楽(人形浄瑠璃)や歌舞伎の伴奏音楽の一種です。三味線を伴奏にして、太夫(たゆう)が台詞や描写を語ります。「歌う」と言わないところがポイントで、叙情的な力強さを持っています。「女流義太夫」とは、文字通り女性による義太夫のことで、明治から大正にかけて絶大な人気を誇りました。本作では、毬谷さんに合わせるため女流義太夫にご出演にいただきました。「出語り」とは太夫と三味線奏者が舞台上に姿を出して語ることをいいます。本作では押し入れの襖がくるりとまわって登場します。これを「文楽廻し」といい、美術スタッフがこだわったところです。物語は終盤、宮城野が七歳の夏の思い出を語る場面です。ここは宮城野が己の性分を伝える重要な描写になります。ただ喋るだけではなくて、この映画ならではの、観客の印象に強く残る演出をしたいとの監督の思いから、いろいろとアイディアを出しあって「女流義太夫の出語りによる所作」という演出が生まれました。本作の詞章(語りのテキスト)は、狂言作者の竹柴潤一さんによる書き下ろしで、節付(作曲)もまた鶴澤寛也さんによるオリジナルです。<詞章>一天俄に かき曇り 篠突く雨に 風 いかづち幼いながらも逃げまどう 地肌は崩れ森は折れ 一際だちたる雷は 眼前尺余にほむらを落とす「モシ仏神様 天道様わたしを助けてくださらば 向後いかなる辛き目に遭うとも 不平は申すまじ これぞ今生後生の願い たのむ」と云えども 辺りは 火炎わきたち 岩流るる不思議や紅蓮の奥よりも「川さ飛び込め」の声ぞして はずみにしぶきを上げにける振付もまた、所作指導も担当されている舞踊家の藤間貴雅先生が一から作りあげたオリジナルです。撮影・照明にもこだわり、瀬川カメラマンは印象派の画家エドガー・ドガの『踊り子』のような映像を目指したといいます。……と長くなってしまいましたが、このように監督の「初期衝動」を叶えるために、一流のスタッフたち、そして毬谷さんがフルスロットルで作り上げた場面となっています。あらためて本編をご覧の際にご注目いただけますと幸いです。最後になりましたが鶴澤寛也さん、応援をいただきありがとうございます。撮影時の・竹本綾之助さん(左)・鶴澤寛也さん(右)鶴澤寛也さんは女流義太夫演奏会へのご出演、「女流義太夫 浄瑠璃を学ぶ会」で講師を務めるなど、多岐にわたりご活躍中です。最新の情報はHPで、Twitterでもさまざま発信されています!▶︎鶴澤寛也さん公式HP▶︎Twitter(@tsuruzawakanya)