100日後に酒チャンス(店名決まりました!)店長になる新宿太郎です。ぼくはコロナで会社を首になってからしばらく、便利屋太郎として右手に(ぜったい売れない)15億の物件概要書、左手にインパクトドライバー、背中に産廃を背負い、胸には病の妻を抱きしめて生きてきました。メンタル的にもフィナンシャル的にも綱渡りの日々でした。(この間、お仕事に呼んでくださったどゲンバさん、あかいさん、野球さん、普通の大工さん、Ywatanabeさん、みくぴさん、借金玉先輩、なないちごさん、あくのさん、つむだいさん、ぐる、どエンドさん、かずおさん、東さん、97式中戦車さん、だいじょうぶさん、すみさん、諸星さんそれと、お名前を掲載したらご迷惑になるのではと思ってここに掲載していない皆様本当にありがとうございます。)また、お見舞いをくださった皆様も本当にありがとうございました。愛してる。いよいよ伝説のクソ物件再建プロジェクトのクラファン期間もまもなく終了ですね。たくさんのご支援ありがとうございます。最初は100万も集まらないかもしれないし。って言ってたのが嘘みたいです。支援者のみなさまにオープンまで楽しんでもらえるよう、支援者限定活動報告をたくさん更新していきます。(まだ支援してない人はいまのうちだよ!)さて。クラファンのおかげでいよいよ建築費のめどが立ち、会長より飲食修行の日々に送りだされました。春からの綱渡りの日々を思い出すと、いまは毎日行く職場があるありがたさに心が震えます。(緊張で手が震えてるの間違いかも。修行先は大丈夫さんのお友達が経営する居酒屋さんです。 えー。その飲食修行ですが、未経験の仕事に就くと言うのは何でも難しいもので、初日はあわあわしてたらいつの間にか閉店時間になりました。あわあわしていた記憶しかありません。三十路を過ぎて何やってるのか、自分が情けなくなります。2日目からは注文をとって、お料理をお出ししたり、お皿をさげたり、靴をしまったりと、お店の中をちょっとうごきまわるようになりました。これもお皿を片付けてる最中に「すみませんー」ってお客さんに声をかけられるとあわあわしちゃいます。自分よりずっと若いスタッフの仲間が難なくこなすのをみてるとなんだか焦っちゃいますね。今苦労してるのは、部屋の呼び方だったり、材料、料理、飲み物の呼び方の符丁を覚えることです。(例レモンサワー→スカまた、裸足でお店にずっと立ちっぱなしなので足が痛みます。純粋な肉体的な負荷は建築現場のがきついと思うんですが、ずっと立ちっぱなしというのも大変です。17時開店なのに仕込みを午後13時くらいから始めている。社員はその前に会議や打ち合わせをしてるので休めてるのか不安になります。グラスの回転が早い。グラスは場所を取るからたくさんあると思っていても、洗い物に気を配ってないとすぐに少なくなる。業務用の食洗機から出たてのグラスは熱いので焦ると割ってしまいそうで扱いが大変。開店前に床を雑巾ですべてふきあげてる。締め作業の際に調理場を全て洗うのも驚きました。夜遅いのに大変だ。高校の時働いてたマックでもやってたのかな…飲食店はとっても大変だけど、お見送りの時に「ありがとう美味しかったよ」とか声をかけていただけるのは嬉しいですね。建築で「ありがとう」って言ってもらえる機会はそうそうなかったので新鮮な喜びがあります。どんどん、頑張って学んでいきます。だってぼくは店長になるんだから。2020年11月13日新宿太郎
俺は怒っている。なんで俺達はこんな細い土地に大金を注ぎ込んで、飲食未経験の総帥を修行に出し、膨大な時間を費やしてまで、全然儲かりそうにないプロジェクトをやっているんだ。どう考えてもおかしいだろ。奥行き1.1m、幅10mの土地。いくらでも他にいい土地売ってるだろ。REINS見てみろって。そもそも、なんで新築してるんだ?坪350万もかけて。新丸ビルでもそんなに建築坪単価かかってないと思うんだけど。うち、10年定借だよ?大体、収支計算せずに地主に提案するってどういうことだよ。「自販機いくらですか?じゃあその倍で!」じゃないよ!どんぶり勘定にもほどがあるでしょ。地主さんニッコニコだよ?俺もあの立場だったら爆笑するもん。「本当にwwww借りたwwww」建築費もいくらかわからず、地代もえいやーで決め、実際収支を叩いてみたら全く回らず、社名がエキセントリックなため調達もまともに出来ない。全然プロフェッショナル感がないんだけど。こんなどうしようもないプロジェクトなのに、500人を超える方々が大金を投げてくれている。意味がわからない。何を期待してるんだ、我々はただの大喜利がちょっと得意なおっさんだぞ。さっき管理地看板の裏に広告を出す権利が10万円で売れた。そのお金で新宿駅に2週間広告出せるんだけど。もうちょっと考えたほうがいい。狂ってる。みんな狂ってる。でも、誰より俺が1番狂ってるんだ。家から決して近いわけでもないこの街に、毎週行って仲間と打ち合わせをし、地主さんや近隣に挨拶をし、飯を食い酒を飲み、深夜のロータリーで大声で歌ってる。睡眠時間削ってイベントの企画考えたり、Twitterでウホウホ言ったりしてる。1円も給料もらってないのに、本業よりのめり込んでる。誰よりも俺がこのプロジェクトを楽しんでいるんだ。あの小さな土地には、人を惹きつけるなにかが、確かにある。この薄い薄ーい店にパンパンに人が詰まってて、金と不動産と女の話が溢れてて、うまい飯と酒が一日の疲れを癒やしてくれる。そこに行けば総帥がいて、Twitterの仲間と、高円寺の愉快な人々に会える。こんな素敵な空間を、Twitterで出会った仲間と一緒に創れるなんて。そして、甲区に『合同会社全国宅地建物取引ツイッタラー協会』の名前を刻めるなんて。今まで数十棟の建物を建て、東京ドームを超える床をこの世に供給してきたけど、今回のプロジェクトはたった3坪です。でも、今まで作ってきたどの物件よりもワクワクしてます。不動産を開発するって、こんなに楽しいことだったんだ。まるで、文化祭の前日のような日々が続いています。もうだいぶおっさんになっちゃったけど、俺達はまだまだときめくことができる。このプロジェクトに関わってくれた全ての人々と、そのときめきを分かち合い、高円寺の光景(シーン)となる象徴(シンボル)を、ともに育てていこう。たった3坪の店から、全宅ツイ飲食事業部の大冒険が始まる。その、記念すべき1号店の店名をここで発表します。ご唱和下さい。サワーを中心に、幅広いアルコールと気軽につまめる手作りお惣菜を出す立ち呑み屋です。今夜ちょっと飲みたいな、と思ったときはTwitterで「酒チャンスありますか?」とつぶやいてお店に来て下さい。きっと今夜のお相手が見つかることでしょう。きっと私もすごい頻度でいると思う。1人で寂しそうに飲んでるゴリラに声掛けてくれたら一杯奢ります。皆さん、桜の頃に会いましょう!2020年11月11日かずお君※酒チャンス公式アカウントはこちら→@sakechance_knj