皆様、いよいよ年末も差し迫りましたが、いかがお過ごしでしょうか?勝原白貫堂では只今正月限定の「花びら餅」の製造真っ盛りです。この花びら餅を作り終えると今年もおわったな、という和菓子屋ならではの恒例です。最近はこういう行事菓子の風習が薄れて「正月らしさ」が味わえなくなったのは残念な事です。若い人たちにも慣習としてつなげていくような風潮が出てくることを祈ります。さて、前置きはともかく、少しづつですが御器ねぶり小豆で粒餡を作る研究をしています。御器ねぶり小豆は普通の小豆と比べて特異な特徴があります。右が市販の北海道産小豆で上が茹でたもので下が元の豆、左が御器ねぶり小豆で同じく上が茹でたもので下が元の豆です。見て頂いたら分かる様に、御器ねぶり小豆は北海道産の小豆に比べて、色が濃く、粒も小さいです。この事から同じグラム数だと皮の比率が多くなる事が分かります。まず最初は製餡のテキスト通りの方法で粒餡をつくってみました。すると、生臭みが強く雑味が出てしまいました。どうやら御器ねぶり小豆は野生種ならではの灰汁が強い様です。そこで、弊社でも導入している餡練り機メーカーの株式会社カジワラ様にも協力して頂き、炊き方について情報を提供して頂きました。各方面から協力を頂いてここまでの研究で分かったことをまとめますと、・御器ねぶり小豆は渋が強いので、真っ先に渋を取る方が良い。・浸け置きしたり、渋抜きしないで長く煮ると渋が水に溶けて実の中に入り込んでしまう。・実が小さいので固くなりやすい。よって、しっかり水を吸わせる必要があるが、浸け置きは渋抜きをした後にする。御器ねぶり小豆は下処理に工夫が必要ですが、うまく処理すると風味は北海道産の小豆より力強い後味が感じられ、大地の力を感じさせるものでした。引き続き御器ねぶり小豆のパフォーマンスが出るような製造方法について研究しています。
今年の御器ねぶり小豆の収穫が10月半ば〜11月半ばにかけて行われました。やはり2期目は連作不良になる様で、淨謙寺の畑で栽培した豆は1kgぐらい程度しか収穫できませんでした。豆農家さんに栽培をお願いした豆も5kgほどの収穫でした。去年の収穫量が15kg程度でしたので今年は相当少なかったです。栽培についてはまだまだ手探りです。豆の選別が大変だとの事。豆の選別を自動化できるようにならないでしょうか?<詳しい方、情報提供お願いします。豆農家さんと記念写真。皆さん、とてもお元気です。この日は芸北の空が秋晴れでとてもきれいでした。「ご支援お待ちしておりま~す」
9月24日の御器ねぶり小豆の畑の様子です。今年はやや不作との事。11月に収穫します。取れ高の予想は15kg前後でしょうか。因みに15kgの小豆で1本600gの練り羊羹を製造すると約100本になります。
御器ねぶり小豆のリターンについてのお問合せが多いのでこちらでご回答致します。御器ねぶり小豆ですが、まだ収穫量が十数kgと極めて少ない小豆です。ですので、まだ上限が無制限なリターンには回せません。よって、先ずは数量制限がある19,800円と14,850円の淨謙寺でのお食事とお土産プランのみで御器ねぶり小豆を使ったお料理またはお菓子の提供とさせて頂きました。本プロジェクトで御器ねぶり小豆を多くの人に届けたいという想いはありますが、先ずは商品開発やレシピ開発を成功させて利用の目途を立ててから収穫量を増やしていこうという青写真があります。今回、御器ねぶり小豆を直接使ったリターンをあまりご用意できない事をご理解お願いいたします。プロジェクトの進捗についてですが、只今勝原白貫堂で御器ねぶり小豆を餡にして風味や特性などをテストしています。また、県の食品工業技術センターや大手餡練り機メーカーにも協力を頂いてこの珍しい小豆の分析をして頂いております。勝原白貫堂でテストした感じですが、野性味が強く、粒も小さいのでこの小豆のパフォーマンスを出すには工夫が必要だと感じました。小豆の収穫ですが、例年11月頃収穫を迎えますが、今年は昨年より収穫量が少ないと伺っております。今年の収穫した豆をリターンに充てるつもりですが、うまく配分をして淨謙寺までお越しになれず御器ねぶり小豆のリターンを期待されている支援者の皆様向けに何かしら新たなリターンが作れないかと検討したいと思います。引き続き本プロジェクトへのご支援よろしくお願いします。