皆様からの寄付金で作成した家畜の柵が、もう一つ完成しました! ジャンッ!なかなか良い出来栄えです。 これで、家畜をユキヒョウから守ることができ、家畜を殺さずにすむユキヒョウは、住民たちから害獣扱いされて殺される(恨まれる)心配もありません。 ユキヒョウを絶滅の危機に追いやっている要因の一つに、「害獣として殺される(家畜を襲われたことへの報復)」ということがあります。近年の報告では、これが最も大きな要因に挙げられました。参照:WWFのスタッフブログより(http://www.wwf.or.jp/staffblog/2016/10/post-1126.html) こうして柵にフェンスをつけることで、約90%もの家畜の命を守ることができるとも言われています。 皆様からいただいた寄付金で、一頭でも多くのユキヒョウが守れますように。 パトロンの皆さま、ありがとうございました!引き続き、まもろうPROJECTの活動をよろしくお願いいたします。 ↓私たちが現地ラダックで作った柵の活動報告記事はこちらhttps://camp-fire.jp/updates/view/14866
今日は「世界ユキヒョウの日」 ユキヒョウを絶滅の危機から守るためにできる「5つのこと」を映像にまとめました!(未公開映像あり) 美しくもあり、愛らしくもあり、たくましくもある。そんな野生ユキヒョウの魅力的な姿とともに、ぜひ、ご覧ください!
ここまでラダックの話を書いてきましたが、 写真を見て、「ん?、、、ここインド?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。 インドの最北端に位置するラダックは、 隣はパキスタン、ネパールで、どちらかというとチベット地域に近い印象。 人々の顔立ちも文化も宗教も、いわゆるインド(ヒンドゥ文化)のイメージとはかけはなれています。 今回の渡航中、ラダックでは、薄手のダウンコートを着ていることが多かったのですが、 帰りに首都・デリーに寄ると、なんと気温が41℃! ペットボトルの水も、体温より温かくなってしまう始末、、、 公園で見かけたシマリスも、こんな風にペタッと床にへばりついていました。 この暑さ、かなり心配です。 家事も子育ても力仕事も、男女関係なく力を合わせていたラダックですが、 デリーでは、あまり女性が歩いておらず、男性社会な一面も垣間見ました。 そして、ラダックでは美しかった青空も、デリーでは灰色の空に、、、 大気汚染が激しく、飛行機が着陸するときも、カスんで街がよく見えませんでした。 自然と共に生きるラダックと、経済が急成長しているデリー。 同じ国なのに、正反対なくらい何もかもが逆です。 どちらが良い悪いという訳ではありませんが、できるかぎり、多くの人々、多くの生きものにとって豊かである社会を私たちは望んでいきたいと思います。 (SLC-ITの皆さんと。最終日の夕食にて) 全11回にわたるラダックでの活動報告は、これにて終了です! 気長に読んでくださった皆さま、ありがとうございました。 引きつづき、「まもろうPROJECT-ユキヒョウ」の活動をよろしくお願いいたします^^
ユキヒョウの街「ラダック」の文化について紹介します! ⒈食事 私たちが行った時は、ちょうど、あんずの開花時期でした。 ラダックは、あんずがたくさん咲いている地方なのです。 桜と梅に似た花を咲かせるあんず。とてもキレイでした。 そのあんずの実を干したものがこの写真。 とても甘くて美味しいのでついつい何個も食べてしまいます。 さらに種を石で割るとアーモンドのような小さな種の実が出てくるのですが、 これはまさに杏仁豆腐の元!香りもよくクセになる味です! こちらは、「チュータギ」という料理。 インドのパスタで、別名「ドンキーの耳」。 大麦を水で溶いてこねて皮を作ります。私たちも作り方を教わりました! スープは、香辛料をたくさん入れ、じっくり煮込んで作ります。 そして、こちらは地ビールの「チャン」。家庭で作るお酒です。 味は家庭によって変わるのですが、マスカットジュースのような風味で微炭酸。 飲みやすいこともあり、つい飲みすぎてしまいます、、、(汗) 2.服装 まるでジブリのナウシカとラピュタを足して2で割ったようなデザインの衣装。 女性は三つ編みをして、背中で結んでいました。 こちらは花嫁衣装。私たちも着させていただきました! 何だかスターウォーズに出てきそうな衣装ですよね。 トルコ石を散りばめた布を頭の上にのせるのですが、これが重い! 顔を上げているのも精一杯でした。 3.宗教 ほとんどがチベット仏教徒です。 お経が書かれたカラフルなフラッグ(タルチョ)が、どこの家にもつけられていました。 また、下写真の道具(マニ車:マニ=お経)を時計回りでくるくる回しているだけで、お経を読んでいることになるそうです!なんと便利! 街にはストゥーパ(仏塔)やゴンパ(僧院)がたくさんあり、訪れる際は、必ず時計回りに回らなければなりません。同じ仏教でも日本と違いますよね。 つづく。
今回は、ユキヒョウのご飯になる動植物を紹介します! ホームステイ先の部屋にはストーブがあるのですが、 ここでは拾ってきた材木を燃やして暖をとります。 その枝のひとつ、赤紫色の硬くて細い枝があるのですが、 このMyricariaという植物、どうやら、野生のユキヒョウが食べているそうです。 ユキヒョウにとっては、猫草のようなものでしょうか?胸焼け止め??消化促進剤??? なぜ食べているのかは定かではありませんが、 日本の動物園にいるユキヒョウも、個体によっては、 たまに枝をムシャムシャ食べることがあるそうです!飼育担当の方から聞きました^^ この写真は、山の中を歩いていた時に発見したユキヒョウの糞。 Myricariaらしき繊維が含まれていました!やっぱり食べていますね。 他にも、朝、ホームステイ先の部屋を出ると、そこにはアイベックスの群れが! 彼らもまたユキヒョウの餌になる動物です。 こちらはアイベックスの死骸。 タクマチク(Takmachik)という街の近くにある山を歩いている時に発見しました。 ほとんど毛皮状態だったので、食べ終えた後だと思われます。 ユキヒョウがどのように仕留めたのかは見ていないので分かりませんが、 谷に落ちていたことから、崖を利用して、上から落としたのかもしれません。 また、この山には、尾根線上にウリアルという草食動物もたくさんいました。 彼らもまた、ユキヒョウの獲物になる動物たちです。 そして、家畜。 この山の麓にある街でもユキヒョウに襲われた情報がありました。 ラダックにいると、日常茶飯事のようにそういった情報が入ってきます。 こんなにもたくさんの獲物がいるのに、どうして家畜を襲ってしまうのでしょう、、、 身の危険を犯してまで家畜を襲うのには、相当な理由があるはずです。 その原因を解明することも、大切な保全活動のひとつ。 私たちも尽力していきたいと思います。 つづく。