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キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

新型コロナウイルス、そして10月に発生した洪水の中でも、「自立」した生活をカンボジアの地雷埋設地域の脆弱な村人たちができるようにするため、収入源を多様化する家畜銀行を拡大したい。

現在の支援総額

1,132,500

56%

目標金額は2,000,000円

支援者数

66

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/11/18に募集を開始し、 66人の支援により 1,132,500円の資金を集め、 2020/12/07に募集を終了しました

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キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

現在の支援総額

1,132,500

56%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数66

このプロジェクトは、2020/11/18に募集を開始し、 66人の支援により 1,132,500円の資金を集め、 2020/12/07に募集を終了しました

新型コロナウイルス、そして10月に発生した洪水の中でも、「自立」した生活をカンボジアの地雷埋設地域の脆弱な村人たちができるようにするため、収入源を多様化する家畜銀行を拡大したい。

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バッタンバン州カムリエン郡ロカブッス村のモデル・ファームで、 さつまいもを収穫しました。このモデル・ファームも、先月の洪水で浸水してしまったため、作物の被害が出ました。他の作物ではダメになってしまったものが多かったのですが、さつまいもは元気に育って、収穫できました。▲収穫したさつまいも。1畝だけで、49.5kgのさつまいもを収穫できました。▲▲モデル・ファームの様子▲洪水被害にあったカムリエン郡の村人たちは、キャッサバを栽培している世帯が多いですが、そのキャッサバも、浸水して腐ってしまい、多額の借金を返せない状況になっています。こうした農作物の被害にも対処できるよう、家畜飼育を広めてきました。今回も家畜飼育を組み合わせていた世帯は、まだ生活に余裕がありました。村人たちからも家畜のリクエストが殺到しているこのタイミングで、家畜飼育をなんとかして広めていきたいです。ーーーーーーーーーーー執筆/アジア事業コーディネーター江角泰**オンラインイベント、国際協力実務者が語る『シン・国際協力』開催します!**本プロジェクトのオーナーであり、当会のアジア事業を統括する江角泰が、同じくアフリカ事業を統括する理事長小川真吾とコロナ禍での海外支援(国際協力)についてお話しするオンラインイベントを開催します。カンボジアのリアルタイムの状況もお話しする予定ですので、ご都合が合いましたら、ぜひご参加ください。イベント詳細:https://www.terra-r.jp/event/trst_tokyo.html


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先月2020年10月に発生したカンボジアの大洪水。被害は広範囲に及んでいます。ここ数年続く明らかな気候変動が、こんなにも人々の生活に影響しています。今回の報告では、このタイミングで、クラウドファンディングを立ち上げ、家畜銀行を拡大しようと決めた経緯をお伝えします。失われた熱帯雨林とモノカルチャーの限界私たちの支援しているバッタンバン州カムリエン郡では、地雷を撤去した後に、換金作物のとして、キャッサバやトウモロコシが栽培されてきました。一時は環境にもいいと言われたキャッサバやトウモロコシの栽培ですが、もともと広大な熱帯雨林が拡がっていた土地。空が見えないぐらいに大きな木が生い茂っていたそうです。この木々は、木材として販売するために、大量に伐採されてしまいました。そのお金は、紛争中のクメール・ルージュの資金源になっていました。東南アジア全体でも、かなりの熱帯雨林が消滅しました。ベトナム、タイ、中国や韓国、台湾などを経由して日本にも入っていると言われています。カンボジアでは、木材が密輸されていますが、中継地があることで原産国がわからなくなっているため、あまり知られていません。さらに、追い打ちをかけるように地雷が残る土地を耕すために、村人たちは木を切り畑に変えました。彼らが、収入を得て生活していくための換金作物の栽培でしたが、多額の借金をして栽培するリスクがあります。そして気候変動が、この熱帯雨林の伐採に原因があるとしたら、何とも本末転倒。キャッサバやトウモロコシが換金作物としての役割にならず、借金だけが膨らんでいく状況のなかで、別の生活をしていく手段が必要です。写真:水に浸ったキャッサバ畑家畜銀行と家庭菜園のあゆみ色んな試行錯誤をしながら、数年前から取り組んできたのは、家畜銀行や家庭菜園。お金にもなり、自分たちでも食べる物となる【農業】でした。つまり、換金作物は、農民たちが自分たちで食べる物を生み出さないことが問題でした。例えばキャッサバは、加工してタピオカにならないと芋のままでは、農民はたべません。トウモロコシも、家畜の飼料用で収穫量は多いですが、硬くて人間が食べられるものではありません。それでいて、自分たちで家畜の餌にすることは、ありませんでした。家畜飼育を組み合わせることで、栽培したトウモロコシが買取価格が下落しても、鶏やアヒルの餌にして、家畜を販売できます。家畜は販売できなくても、自家消費して、支出を削減できます。いくつかの家畜を組み合わせることで、さらにリスクに対処できるようになることが、コロナや洪水の被害で明らかになりました。そして、数十種の薬草を発酵させた発酵液が家畜の薬となり、これまで役に立たないと思われた薬草が、家畜を通してお金に変わります。これまで、換金作物の栽培では、邪魔だと思われてきた草で、除草剤を撒かれていたものです。全ての動植物は、繋がっていて、その中で共生してきたカンボジアの人達は、実にうまく自然の恵を活用して、助け合いながら生きてきました。変わるのは、今しかない!持続可能な生活をしていくためには、換金作物の栽培では、難しい事をすでに18年以上前から言われてきました。でも変わることは、とても難しいのが人間です。私達も、どうやったら変えられるのか、本当に苦労し、試行錯誤の連続の中で、風向きが変わってきたのは2016年。キャッサバの買取価格が半分以下になり、収穫しても、借金が残るようになりました。借金を重ねて、どんどん膨らみ、土地を販売してしまった人たちも現れました。そんな中、提供した家畜飼育と家庭菜園は、半信半疑の村人たちがほとんどだったと思いますが、他に手段を知らないなか、やってみるかとなったのです。やってみた人達に少しずつ成果が出ると、やりたい人たちも増えてきました。さらにコロナ禍で、タイへの出稼ぎも不可能になり、家でできる仕事しか無くなりました。それが家畜飼育と家庭菜園だったのです。そんな中、洪水が発生しても家畜飼育をしていた世帯は、収入源を多様化することで、対処できている世帯が多くいました。一方、換金作物だけに依存していた人達は、また思わぬ被害で借金を抱えることになります。まさに、もう変わりなさい、変えなさいと言われているようにしか思えない気がしています。村人たちからも、家畜飼育のリクエストが殺到しています。村人たちが気づき、自ら変化しようとしているこのタイミングでサポートできれば、一気に大きな変化が起こせると思ったのがプロジェクトを拡大すると決めた理由です。すでに【18名】の方にご支援をいただき、あたたかいメッセージもいただいております。あと11日で、目標金額まで【183,500円】。引き続き、応援いただけると幸いです。__________認定NPO法人テラ・ルネッサンスアジア事業マネージャー江角泰


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 数十年に一度と言われる大洪水がカンボジア各地で発生しています。9月末から立て続けにベトナムへ台風が上陸していて、その影響でカンボジアも大雨となりました。バッタンバン市内も浸水被害が出てテラ・ルネッサンスの事務所周辺も浸水しましたが、幸い、事務所の中までは水は入ってきませんでした。↑浸水したプレア・プット村で水が引くのを待つ村人たち タイ国境のカムリエン郡でも、ロカブッス村の村人たちから洪水被害が報告されました。タイで洪水対策で貯水用の門を開けて水を放流したために、カンボジアに向かって流れる川を通じて一気に大量の水が流入し、ロカブッス村で氾濫したのです。 10月9日の午前中に村を訪問したときにはまだ浸水被害は出ていませんでしたが、バッタンバン市内へ戻ってきた夕方に、副村長さんからその様子を撮った動画が送られてきました。↑浸水によって作物の一部が枯れてしまったロカブッス村のモデル・ファーム ロカブッス村の小学校前のファーマーズ・マーケットやモデル・ファームは、腰ぐらいまでの水が押し寄せ、村人たちもより被害の少ない村人たちの家へ避難しました。  次の週、村人たちへ電話して被害の状況を確認しました。幸い対象地域では人命への被害はありませんでしたが、鶏やキャッサバなどの作物が大きな被害にあっていました。モデル・ファームも、ヘチマや茄子、瓜などが被害に遭い、ファーマーズ・マーケットの前の土砂や砂利は流されてしまいました。↑洪水の水の勢いでヤギ小屋は傾いたが、無事だったヤギの様子を見る村人 一方で、ヤギや牛、また鶏に比べて泳げるアヒルの被害は比較的少ない状況でした。換金作物であるキャッサバやトウモロコシは壊滅的な被害を受け、単一の換金作物の栽培だけに依存することの危険性を、村人たちもようやく気づき始めたようです。すでに、買取価格の下落や今年初めの水不足などの問題で多額の借金を抱えた村人たちがいるなかで、今回の洪水はとどめを刺したようです。 また、現地政府からお米の配布などの緊急支援がありましたが、支援が届いておらず、食べるお米も仕事もない世帯へは、テラルネから支援をしました。↑洪水で浸水してしまったキャッサバ畑 これまで、新型コロナウイルスの発生前から、タイへの出稼ぎや日雇い労働以外の、村のなかで収入が得られる方法を考えてきました。それが農地を持たない貧困層でもできる家畜の飼育で、複数の収入源を得ることでした。そしてこの洪水によって成果を見ることが出来ました。村人たちからも洪水の後に相次いで家畜銀行からの家畜の貸し出しのリクエストがありました。  換金作物が悪いわけではありませんが、換金作物だけに依存することは、非常にリスクがあります。また、出稼ぎや日雇い労働の仕事もコロナ禍では難しいです。一方で、家畜の値段(豚、ヤギ、鶏など)は上がっておりいい収入になるだけでなく、もし売れなかった場合でも、自分たちで食べて支出を減らすこともできます。食べることは生きていくために不可欠であり、どちらの場合でもメリットがあります。  2016年から家畜銀行(豚、やぎ、アヒル、鶏、牛)を開始し、カムリエン郡全体ではこれまでに178世帯(地雷被害者などの障害者世帯、貧困層世帯)に家畜を貸し出し、これによる収入は合計539万円以上になっています。(報告:江角泰)