ヨシまたはアシ(葦)は、イネ科ヨシ属の多年草で、ヨシという和名は、「アシ」が「悪し」に通じるのを忌み、「良し」に言い替えたのが定着したと言われています。 主に河川の下流域から汽水域、干潟に生え、地下茎を横に伸ばして大きな群落を形成します。葦が水中の窒素やリンなどを吸収し水質を浄化するとともに、微生物の分解による水質浄化作用もあり、群落は多くの微生物や動物、渡り鳥の住みかともなるので、野生動物・環境保護の観点からも注目を集めています。 糸島では雷山川の河口を始め、今でもたくさんの川岸に葦が生えています。 日本では、葦刈りは、稲刈りと同じくらい季節の風物詩でした。 刈った葦は、軽くて丈夫なため、すだれや屋根材など、様々なことに用いられていました。 葦は1年で成長するので、刈れば刈るほど葦原が豊かになり、水も豊かになります。 葦刈りは、新芽が出る前の12月~3月に行います。 NPO法人いとなみでは、毎年、2月~3月に、雷山川(泉川)の河口にて、葦刈りを行っています。 今回のクラウドファンディングをきっかけに、たくさんの方に、葦刈りに参加していただけたら嬉しいです。 葦を刈り取り、昔からの自然とともにある暮らしを取り戻し、豊かな自然を取り戻しましょう!
7/23に、糸島の真名子キャンプ場の上にある森で、皮むき間伐ワークショップを行いました。 NPO法人いとなみでは、2015年からこちらの森で皮むき間伐を実施してます。 皮むき間伐ワークショップとは、間伐されてない杉・ヒノキの木を、皮をむくことで枯らしてしまう間伐方法で、チェーンソーがいらないので子どもも女性も参加できます。 皮をむいた木は、立ったまま枯れて葉っぱや枝を落とすので、倒さなくても倒したのと同じ効果があります。 ただ、間伐材は、利用することが重要なので、皮をむいて2年~3年後に、伐り出し、活用しています。その場合も、乾燥して軽くなっているので、持ち出しが楽になっているのです。 この森も、2015年に皮をむいた木々が、材として活用できる状態になっています。 この木を使って、今回の返礼品のお箸やカッティングボードをつくらせていただきます。 日本の森のうち80%は杉やヒノキなどの人工林と言われています。 費用のかかる国内の森は放置され、安い輸入材を求めた結果、森は荒廃し、大雨や台風のたびに、土砂崩れや大量の木々が山村を襲っています。 今回参加された方は杉やヒノキを森のダイヤモンドとおっしゃっていました。 竹、杉、ヒノキ…それは害ではなく、素晴らしい資源です。 森の管理を専門家だけに任せるのでなく、私たちの暮らしの一部として、みんなで日本の森を豊かにできればと願っています。
昨年は、加布里湾で刈った葦を使って、葦の船をつくりました。 葦の船は、5000年以上も前から世界中で乗られていた船で、ペルーのチチカカ湖では、今も実際に使われています。 ペルーで、造船技術を学び、日本で葦船を広めている「カムナ葦船プロジェクト」の石川仁さんを糸島にお呼びし、葦船学校を開催しました。 http://www.jinishikawa.com/ まずは葦を束ねて棒状にし、 それを何本もつくります。 そして、それを束ねていきます。 完成し、 海に出ました! ゆくゆくは、15mサイズの葦船をつくって、糸島から韓国まで船で渡りたいと考えています。 そのためにはたくさんの葦を刈る必要があります。 その際は、ぜひご協力よろしくお願いします。
葦灯りオブジェ制作に向けて、今年の3月に、糸島の可也山の麓を流れる泉川にて、葦刈りをしました。 葦は一年草で、4月以降に、新芽が出ますので、毎年この時期に葦を刈っています。 それが、最も生態系への影響が少なく、水の浄化効果が高くなるからです。 葦・ヨシは、昔は、茅葺屋根として、すだれとして、暮らしを支える必需品だったけれど、暮らしの変化と共に今はこうして毎年生長しては朽ち果てて、川底へ溜まっています。 そうなるとせっかく吸収してくれた川の汚染物質や富栄養化しすぎる物質も川にかえってしまいます。 今回のプロジェクトを通して、葦の活用方法が増え、葦を刈る人が増えていったらいいなと思っています。