ラチャ地方ブゲウリ地区のマイクロゾーン「フワンチカラ」に位置するQve Sheni Chirimeは2018年、Akaki Siradzeにより正式に設立されました。
海抜650m〜1000mに位置するジョージアの秘境ラチャでは、主にセミスウィートワインが醸造される為ヨーロピアンスタイルが主流ですが、中にはAkakiの様にクヴェヴリでドライワインを手掛ける者も稀にいます。
若干23歳の彼は、ジョージア人でもほとんどの人間が到達する事の出来ない前人未到のクヴェヴリによるフワンチカラを生み出し、公式にジョージアワイン庁からも認められるという偉業を成し遂げました。
Qve Shen Chirmeはコンパニオンプランツを取り入れた丁寧な栽培を心掛け、葡萄の収穫時期は10月中旬頃から11月初旬にかけて行い、クヴェヴリでの醸し・熟成期間は約4カ月に渡ります。
これまでの輸出国はオランダ、ロシアとまだまだ数は少ないのも、生産にかける労力や厳選した生産を行っている事が裏付けられています。
彼の代表的なワインは「Khvanchkara=フワンチカラ」で、西ジョージアを代表するセミスウィートワインはアレクサンドロウリとムジュレテュリの両土着赤葡萄品種から構成されています。
繊細な葡萄ながらキメの細かいタンニンと独創的なアロマを放ち、苺ジャムやカシスに蜂蜜の様なニュアンスを持っています。
【以下、Akakiより】
私は葡萄畑を「生き物」として扱い、そして関係性を楽しみ、深い愛情でワインを造っています。
私達のブランド名「Qve sheni chirime」はラチャの俗語で”親愛なる”を意味しています。
葡萄には愛とケアが不可欠であり、葡萄に対する私の全てのエネルギーが消費者に連動するのだと考えています。
そこで私達のワインを飲む方に愛を共有していく為に「Qve sheni chirime」という言葉をワイナリー名にしました。
また葡萄それぞれに個性がある為、その個性を活かせる様、様々な技術でワイン造りを行っています。
日本の皆様が、この偉大な地で大切に育てた私達の愛を込めたワインを手にとり、素敵な時間を過ごしてもらえるととても嬉しいです。
歴史が深く、全てに美しい日本に私達のワインが旅立つ事は、とても光栄です。