カヘティ地方テラヴィ地区に位置するRostomaant Maraniは2013年、Irakli Rostomashviliにより正式に設立されました。必要最低限の除草を行なっている様子1770年から続くRostomaant Maraniはアクメタのサペラヴィ生産者として名高いワイナリーでしたが、ジョージアがソヴィエトの政権下に落ちた1921年時に国に没収されました。2013年にカヘティ地方の中部、ワインの名産地であるテラヴィでブドウ畑を復活させたNikoloz Rostomashviliの写真を元にRostomaant Maraniのロゴとしてエチケットに受け継ぎました。壮大な地で育まれたアンバーワイン葡萄の収穫時期は9月下旬から10月中旬にかけて行い、全て手摘みし選別した後に自身が設ける一定量を超えた葡萄はワインとして使用しないという、徹底した品質へのこだわりを持っています。代々受け継がれて来た200歳にもなるクヴェヴリを今も使用し、醸し・熟成期間は約6カ月に渡ります。非常に限られた生産量の為これまでの輸出国はドイツのみですが、国内を中心としているIrakliはナチュラルワインメーカーでもある傍ら、”チャチャメーカー”としても国内のワインショップでは有名です。家族総出で早朝からの収穫彼の代表的なワインは「Rkatsiteli=カツィテリ」で、ジョージア東部を代表し白葡萄の中では最も収穫量の多い土着白葡萄品種。葡萄の持つ生命力が強いこともありジョージアでカツィテリを醸造するワイナリーは大半ですが、ニュートラルに陥り安く、特徴を発揮させるにはある意味難しい品種とも言えます。彼のカツィテリは無駄な渋みが抑えられ、どこか懐かしさを連想する様な心地良い干し柿やドライアプリコットの甘味と出汁感が特徴です。造り手の想いが篭ったエチケット【以下、Irakliより】私達は古くからナチュラルなワインを作り続け、又はチャチャメーカーでもあります。チャチャは徹底的にこだわったワインから出来上がる搾りかすが原料だから美味しいのは当たり前で、当然頭痛にもなりません。60歳の葡萄畑からどんなに多く質の良い葡萄が採れたとしても、さらに厳選して一品種300kgを超えたものはワイン醸造に使用しないと決めています。私は天候や害虫に負けずに果実からワインとなる過程の中で、葡萄の圧搾時、クヴェヴリを開いた時に広がる香りに感動と幸せを感じます。私は1770年から続く先祖代々の意思を受け継ぎ、葡萄とワインの手助けをしているだけです。雨が降らない時は伸びた雑草が陰を造り強い日差しから葡萄を守る、その様に自然の力で育つ事が守りでもあり攻撃でもあります。
8000年の歴史 の付いた活動報告
カヘティ地方サガレジョ地区に位置するJuso’s Winery は2018年、兄弟であるLashaとGiorgi Khvedelidzeにより正式に設立されました。クヴェヴリ開封直後のワインを汲むLashaワイナリー名のJuso'sは、かつてカヘティで高品質のワイン生産に一生を捧げた祖父の"ジュソ"にちなんで名付けられました。イオリ川とトヴァルトケビ川の合流点に位置する60年以上の歴史を持つ葡萄畑は、朝晩の寒暖差が高く、ミネラルが豊富で糖度の高い葡萄が栽培されます。マラニの側で新たに植えられた苗木葡萄の収穫時期は9月中旬から10月下旬にかけて行い、クヴェヴリでの醸し・熟成期間は約6カ月に渡ります。これまでの輸出国はアメリカ、ドイツでまだ若手ワイナリーながらも、彼らのバックグラウンドを含め研ぎ澄まされた様なワインはジョージア人からの評価も高く、今後国際的に需要が高まるワイナリーの一つだと思います。清潔に保つ為に排水路と換気窓が設けられている彼の代表的なワインは「Saperavi=サペラヴィ」で、ジョージア東部で最大の収穫量を誇る黒葡萄土着品種は「色を付ける」や「染める」といった意味がある様に果汁は濃く、豊富なポリフェノールを含んでいます。葡萄本来の甘味がしっかりと引き出されているもののアルコール度数は低く、程良いタンニンと梅や柘榴の様なニュアンスが特徴です。造り手の想いが篭ったエチケット【以下、Lashaより】私達は人工化学物質や合成化学物質の代わりに有機肥料を使用している為、葡萄は様々な外敵に晒されます。ジョージアのことわざが言う様に「男は少なくとも月に36回葡萄畑に行くべき」の通り、日々の手入れを怠りません。厳選した葡萄を使用する為、比較的少量のワインしか醸造せず、私達のワインは独特なアロマと味わいを持ちます。ワインは造り手の家族の歴史とワインへの愛を感じさせる事の出来る「聖なる飲み物」だと信じています。カヘティの有名なワインメーカーでワインの専門家でもあった「亡き祖父の伝統を復活させる」という家族の大きな夢を実現した事を誇りに思います。
カヘティ地方テラヴィ地区に位置するChona's Maraniは2015年、歌手としてアーティスト活動の第一線で活躍していたMichael Chonishviliにより正式に設立されました。当時若かった畑を管理している様子家族経営のChona's Maraniは世代を超えてナチュラルワインを醸造する長い伝統があり、カヘティアンスタイルの伝統的な技術に基づき、ワイン造りが行われています。葡萄の栽培、クヴェヴリでの醸造、瓶詰を含む維持管理は全て家族によって行われており、ジョージア国内でも市場への販売開始から短期間で人気を博しました。神々しく色めくカフリムツワネChona's Maraniはコンパニオンプランツを取り入れた丁寧な栽培を心掛け、葡萄の収穫時期は9月下旬から10月初旬にかけて行い、クヴェヴリでの醸し・熟成期間は約6カ月に渡ります。これまでの輸出国はアメリカ、イタリア、デンマーク、ドイツ、フィンランド、チェコとグローバルに展開しており、各国からの評価の高さが垣間見れます。新たに増設されたクヴェヴリ彼の代表的なワインは「Mtsvane&Rkatsiteli=ムツワネ&カツィテリ」で、黄昏の夕日の様な美しい琥珀色と妖艶なアロマを身に纏い、カヘティアンスタイルの真骨頂とも言える様なワインです。透き通ったワインからは豊富なタンニンとバランスの取れた酸や葡萄本来の甘味を感じ、何とも滋味深く惚れ惚れとするアンバーワインです。造り手の想いが篭ったエチケット【以下、Michaelより】家族の伝統であるマラニでのワイン造り、それからジョージア国立ワイン協会のブドウ栽培とワイン作りの特別コース、特別な文学は私がワインを造る為に得た知識です。8000年にも及ぶカヘティアンの古い技術に基づいて私達は更に研究を重ね、毎年得る知識を活かしてより興味深いワイン造りを行っています。私は歌手でもあります。歌のないジョージアンの食卓は物足りなく、 ワインはテーブルで本当の喜びを持つための最良の方法です。ワインは私のライフスタイル。子供の頃からワイン造りのプロセスを見てきたので、私にとってワインは非常に近い存在です。
イメレティ地方バグダティ地区に位置するGaioz Sopromadze Wine Cellarは2009年、Gaioz Sopromadzeにより正式に設立されました。大切に育てる葡萄を見つめるGaioz氏イメレティアン品種には計り知れない可能性を持っていると信じ、人生のソロワインを手に入れる事を目指しながら日々葡萄のケアを行っているGaioz氏。葡萄畑はすぐ脇に流れる川の恩恵を最大限に受け、日照条件や山からの風当たりも素晴らしい場所に位置する畑で育った葡萄は、糖度も高く抜群の安定感を持ったワインに生まれ変わります。西ジョージアでは半屋内で醸造・保管している品質状態の低下を防ぐ為に小・中規模のクヴェヴリを多様しながら醸造と熟成保管を行い、ご高齢ながらも自らが一線に立ち、後続の若い造り手達に醸造のアドバイスも行っているGaioz氏。先祖から受け継ぐ土地と伝統を大いに尊敬し、テロワールを主体にした自信のあるナチュラルなアンフィルターワインのみを醸造する為に生産量の増加は試みないと断言しています。ワインは生き物で、時に幽霊をも連想させられる様なクヴェヴリワインメーカーとして、最高品質のワインを届けたいと熱く語られていました。クヴェヴリの攪拌を行う様子葡萄の収穫時期は9月下旬から10月中旬にかけて行い、クヴェヴリでの醸し期間は3日-3週間、熟成期間は約6カ月-3年に渡ります。これまでの輸出国は輸出国:アメリカ、オーストラリア、ドイツ、フランス、ラトビア、日本と、ジョージア屈指のナチュラルワインメーカーとしてこれまで地位を築いて来ました。彼の代表的なワインは「Chkhaveri=チュハウェリ」で、ポップなスモーキーピンクが印象的です。ジョージアでも収穫量の少ないこの品種は軽いタッチで糖度が高く、ラズベリーや苺のニュアンスがあります。造り手の想いが篭ったエチケット【以下、Gaioz氏より】私達はジョージア西部のイメレティにある家族経営のワイナリーGaioz Sopromadze Wine Cellarです。私達は最小限の介入とテロワールへの大きな敬意を持ち、クヴェヴリでの伝統に従ったナチュラルワインのみを生産しています。数年前から日本と交友関係がありますが、心新たに日本のワイン市場に参加出来る事に非常に興奮しています。よろしければ、グルジアのワイン造りを支援するクラウドファンディングプロジェクトに挑戦している友人のDaiSuWineをサポートして下さい。ガウマルジョス
ラチャ地方ブゲウリ地区のマイクロゾーン「フワンチカラ」に位置するQve Sheni Chirimeは2018年、Akaki Siradzeにより正式に設立されました。マラニの入り口に描かれたワイナリーロゴ海抜650m〜1000mに位置するジョージアの秘境ラチャでは、主にセミスウィートワインが醸造される為ヨーロピアンスタイルが主流ですが、中にはAkakiの様にクヴェヴリでドライワインを手掛ける者も稀にいます。若干23歳の彼は、ジョージア人でもほとんどの人間が到達する事の出来ない前人未到のクヴェヴリによるフワンチカラを生み出し、公式にジョージアワイン庁からも認められるという偉業を成し遂げました。耕した畑に葡萄の苗を植えるAkakiQve Shen Chirmeはコンパニオンプランツを取り入れた丁寧な栽培を心掛け、葡萄の収穫時期は10月中旬頃から11月初旬にかけて行い、クヴェヴリでの醸し・熟成期間は約4カ月に渡ります。これまでの輸出国はオランダ、ロシアとまだまだ数は少ないのも、生産にかける労力や厳選した生産を行っている事が裏付けられています。畑から臨むRachaの景色彼の代表的なワインは「Khvanchkara=フワンチカラ」で、西ジョージアを代表するセミスウィートワインはアレクサンドロウリとムジュレテュリの両土着赤葡萄品種から構成されています。繊細な葡萄ながらキメの細かいタンニンと独創的なアロマを放ち、苺ジャムやカシスに蜂蜜の様なニュアンスを持っています。造り手の想いが篭ったエチケット【以下、Akakiより】私は葡萄畑を「生き物」として扱い、そして関係性を楽しみ、深い愛情でワインを造っています。私達のブランド名「Qve sheni chirime」はラチャの俗語で”親愛なる”を意味しています。葡萄には愛とケアが不可欠であり、葡萄に対する私の全てのエネルギーが消費者に連動するのだと考えています。そこで私達のワインを飲む方に愛を共有していく為に「Qve sheni chirime」という言葉をワイナリー名にしました。また葡萄それぞれに個性がある為、その個性を活かせる様、様々な技術でワイン造りを行っています。日本の皆様が、この偉大な地で大切に育てた私達の愛を込めたワインを手にとり、素敵な時間を過ごしてもらえるととても嬉しいです。歴史が深く、全てに美しい日本に私達のワインが旅立つ事は、とても光栄です。