[誰もが打てるコンパクトな碁盤の誕生! No.2]
(つづき)
黒石が見えづらくなってからは、白っぽい碁盤を使ったり、照明で明るくしたり、
何とか工夫しましたが、残念ながら続けることができませんでした。
その後、30年以上経ってからブラインド囲碁に出会ったのです。本来、目で見て
する囲碁ですので、手で触れてするなどとてもできるものではないと思っていました
が、周りの方に勧められるままに少しずつ打ち方に慣れて、今では19路盤で対局を楽
しめるまでになりました。
このブラインド囲碁は、黒石の中央に凸点が付いているので、黒石と白石の違いがわ
かりますし、手で触れても石が動かないように工夫されている碁盤です。
ところがこの碁盤で囲碁を打つとなると、大きな荷物にして、私たちが持参するし
かありません。そこで考え出されたのが持ちやすい携帯型の碁盤です。
これは、パズルのように4枚のピースを組み合わせれば、42センチ四方の19路
の碁盤になるというものです。
この碁盤を使えば、視覚障害者のみならず、指先が周りの石に触れて石を動かして
しまうのでは…?と心配されている方にも安心して対局を楽しんでいただけます。
また、目が見える方はもちろんのこと、聴覚障害の方とも打てますし、言葉の通じ
ない外国の方とも打つことが出来ます。まさにユニバーサルデザインの碁盤です。
ぜひともこの碁盤が製品化され、いろいろな方と囲碁を楽しんて打てるようになる
ことを願ってやみません。
詳しくは、以下のURLをご覧ください。
ブログ: 視覚障害者も打てる携帯型碁盤を作る会
https://ameblo.jp/keitaigoban/entrylist.html
(つづく)