皆さまこんにちは、三代目赤坂兵之助でございます!いよいよクラウドファンディングも残り9日になりました。ご支援いただく資金は、私が目指している「ものづくりの学校」の構想にも役立てさせていただきます。みなさま、ご支援ご検討いただけましたらうれしいです。 どうぞよろしくお願いいたします。さて、大阪工業大学「非常勤講師」としての私を連載しておりますが、ふと昨日感じた想いを皆さまにお伝えしたいと想います。毎日たくさん届くメール、取捨選択しながら読みますが、ひとつ気になる内容のものが!あるメーカーさまの歴史とといいますか、ストーリーといいますか、そんなメールマガジンがありました。「あのメーカーさん、そうやったんや...。悔しかったやろな。がんばって欲しいなぁ...。」私たちは数多ある製品の、その物語や背景を「買っている」らしいです。「製品そのもの」ではなくて。私はある時計メーカーと光学機器メーカーのファンですが、そのスペックではなくて「歴史」や「物語」が好きなのです。「やっぱり、三代目のを買います。」そう言って頂けるようにと心に想いながら、昨日も一日仕事しておりました!!!赤坂金型彫刻所 代表 三代目赤坂兵之助
皆さまこんにちは、三代目赤坂兵之助でございます!今日は、「大阪工業大学」での取り組みの三日目です!2018/12/03その日は良く晴れていて、12月にしては暖かな日でしたので、私は身軽な格好での用意をしていました。今思うと「はじめての大学に伺う」にはネクタイも着けず、スーツでもない、せめてもの救いはジャケットを着て、革製の靴を履いていたくらいの不躾でした。そんな私を井原教授は気さくに迎えて下さり、研究室での簡単なあいさつのあと、まるでちょっとしたビルのような大きな建物の「ものづくりセンター」へと案内してくださいました。センター一階奥に「どっかり」と設置されているデッケル・マホ。DMU75。素晴らしいたたずまい。なぜこの機械がこの大学にあるのか、そのストーリーを伺うにつれ、大阪工業大学が素晴らしいことと、井原教授の実績を実感していました。ひと通り、「ものづくりセンター」を紹介頂き、研究室に帰ってからのお話の中で、井原教授がその「センター長」であることがわかりとても驚いていると、「実は、研究室の生徒さんたちの、卒業論文のための取り組みに困っていて...。赤坂さん、あの子たちと一緒に、『なにか』を出来ませんか...?」私が普段持ち歩いている、「自分で作ってみたかったもの」のサンプルを手にとり、その感触を指先で感じながら、井原教授はそのように切り出してくださいました。「やります、やらせてください!」反射的にお返事を返し、身を乗り出した私をすこし困った風に「そうですか、よかった。」と安心された井原教授に私は、「それで、何をどうすればいいのですか?」と返してしまい、また困った風に井原教授は「ウチの研究室は切削加工にこだわっていますから、5軸加工機での切削加工がテーマですね...」これは間違いなく「おもしろい」ことができる!そう確信するよりなかった私は、ここでも再びカレンダーに「丸」を付けられるチャンスを頂いたのでした!(つづく)赤坂金型彫刻所 代表 三代目赤坂兵之助
皆さまこんにちは、三代目赤坂兵之助でございます!今日は、「大阪工業大学」での取り組みの二日目です!「モビオ」でのセミナーは予定通りに落ち着いた雰囲気の中で始まりましたが、私にしたら一大事に近いものでしたので、その時のベストの席を探して座りました。たぶん専門的なことが好きな方にしか受け入れられないような、質素なスライド、図面と解説しか流れてこない画面...。私はそれに完全に集中していました。位置と姿勢に対して六つの自由度、ISO10791、工具先端点制御、ハイデンハイン...。皆さまにはきっと面白くないでしょうし、ネコに対して「いぬ」と名前を付けるような、「危険が危ない」「頭痛が痛い」と伝えるような、そんな違和感を思われると思います。セミナーの講師先生の話を拝聴しながら、「でも、あれはどうなるんだろう?」「じゃあ、これはどういう意味なんだろう?」そんな事ばかりを考えてしまいました。どうしても、質問したかったので、そのセミナーが終わっても私は居残って、講師の先生を捕まえて「質問漬け」にして禅問答の一休さんみたいになってしまっていました。その先生が大阪工業大学の教授で、「ものづくりセンター」のセンター長である井原教授であることを知ったのは、もう少し後のお話なのです。「じゃあ、一度、大学に遊びに来ませんか?」井原教授からのその好意とお言葉に、私は甘える以外の選択肢を持つはずがないので、手帳のカレンダーにまた「丸」を付けることになったのです!(つづく)赤坂金型彫刻所 代表 三代目赤坂兵之助
皆さまこんにちは、三代目赤坂兵之助でございます!今日から数回にわたり、大阪工業大学での「非常勤講師」としての三代目赤坂兵之助をお話させて頂きます!2018年11月20日冬の雰囲気を少しづつ感じられるようになったよく晴れたその日に、私はとても楽しみにしていたセミナーにワクワクとしながら参加していました。「5軸加工機の精度を高めるための検査と加工方法」という、きっと普通の方々にはよく分からない上に興味もわかない、そのタイトルに私は惹かれていました。その日の仕事をそこそこにして、東大阪市の「モビオ」というものづくりのための支援施設に、いつもよりの小走りで向かうことになりました。「5軸加工機」という加工機械は、一般的な加工機よりも「自由度の高い加工ができる」と考えて頂けると良いと思います。日本の職人さんはとても器用なので、一般的な加工機ででも工夫を凝らしてとても素晴らしい仕事をされています。だからこれまでは5軸加工機は要らなかったのです。でも世界の先進国、特にヨーロッパでは、「めんどくさいことは機械にやらせるべきだ」という考え方が主流ですので、5軸加工機は日本に比べてとてもメジャーな加工機なのです。ですが「動かせる軸が多い」ということは、高価で、大型で、精度が悪い...。この「精度が悪い」ことへの解決、その「挑戦」を聴講できる...!2018年時点で私の一番の関心事であった「5軸加工機の加工精度」、これまでもあちこちで5軸加工機の話は聞いたけれど、これはまた違う!「モビオ」のHPで見つけたそのセミナーにとにかく申し込んで、カレンダーに丸を付けて、前の日にはよく眠ろうと決心していました!(つづく)赤坂金型彫刻所 代表 三代目赤坂兵之助
皆さまこんにちは、三代目赤坂兵之助でございます!改めて、今回私がクラウドファンディング挑戦に至った想いを語りたいと思います。今回の挑戦を後押ししたのは、間違いなく前回のクラウドファンディング挑戦時にいただいた皆さまからの声です。『何故このアクセサリーを選んでくださったのか?』お客さまとのやり取りの中から、私はお客さまそれぞれの背景にあるドラマを知ることができました。大切な人に贈りたい。大事な1日に身に付けたい…。モニター越しではありますが、そんなお客さまと直接やり取りをさせていただくシーンは普段の私の仕事には無いことで、とてもワクワクしたことを覚えています。今モニターの向こうでメッセージをくださっている方が、私の手で作ったものを手に取り喜んでくださっている。その感覚に心が震えるとともに、『もっと喜んでいただきたい』という想いが強くなりました。『作り手にドラマがあるのなら、買い手にもドラマがある』アクセサリー製作を通じて、お客さまと直接やり取りをさせていただくシーンの中で、様々な物語を体感させていただける。この「気づき」は、今もこれからも私の宝であり続ける。。。 最初は『日本のものづくりを伝えたい、彫刻技術を未来に繋ぎたい』という自身の想いを原動力に決めたチャレンジ。もちろん今もそこは揺らぎませんが、手に取る方のドラマを想像し思いを巡らせながら制作に没頭する…。今はそんな楽しさが加わっております。赤坂金型彫刻所は、大阪の八尾市というものづくりの町にある小さな町工場です。私一人でたいしたことはできないけれど、うちみたいな小さな町工場が頑張ってたら『赤坂でもできるなら自分もできるかも』と思ってもらえるかもしれない。そう思いながら、日々挑戦しております。今回も前回の作品を凌ぐ精緻さで、皆さまに安らぎと優しさをお届けします。身につけていただく方々の心に寄り添う逸品を、1点1点魂を込めて製作いたします。私の未来の目標である「ものづくりの学校」への夢は広がります。ぜひご支援ご検討の程、よろしくお願いいたします。赤坂金型彫刻所 代表 三代目赤坂兵之助