今年の種麹作りはじまりました。
気温28℃~30℃湿度85~88%ほどの高温多湿な種子島の気候を利用して、自然環境のもと麹蓋を使用し一粒一粒大切に育てています。
種切りしてから本日で6日め。
かなり胞子が成長して綺麗な麹塵色になってきています。
大陸からお米の伝来と共に日本にやって来たという麹菌。
種子島は日本の中でも米伝来の土地のひとつとして知られています。
古くは日本書紀の「天武紀」にも種子島人のことが何度も登場していて天皇自らが宴会を主宰して種子島人をもてなしたという記述もあります。
二毛作で年に2度もお米が収穫できる為に最果ての島がこんなにも珍重されていたことが理解できます。
(司馬遼太郎の「街道をゆく」より)
しかし、こうして自然環境のもとスクスク育っていく種麹を目にしていると「もしかして麹菌の伝来も種子島からなのでは?」などという気持ちもしてきます。
黒潮の流れによってパンや鉄砲も日本に最初に上陸したのは種子島でした。
そんなことを思いながら種麹を醸しています。
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