工房:日本で最も美しい村の一つ 北海道阿寒郡鶴居村 「鶴居村食肉加工研究会」
村内の企業経営者ら10名で結成する鶴居村食肉加工研究会(松井廣道代表)は、地場食材を使用した村の新たな特産品づくりを目指し作られた有志団体で、帯広畜産大学三上教授の施設を始め、道内外の生ハム工房や製造施設への視察や研修を重ねて本場・欧州の製造法を学んだ上で、「塩だけで作る自然熟成の国産生ハム」にこだわり、村内で唯一の養豚場にてサツマイモを食べさせながら育てられたブランド豚「鶴の郷 三恵豚」を原料にした骨付き熟成生ハムが作れないかと2015年11月より製造を開始しました。
まだまだ経験の浅い始めたばかりの小さな団体ですが、今回日本初となるこのような一大イベントへの参加は大変光栄で、多くの生産者や来場者の皆様から更なる技術向上のノウハウを学ばせて頂きつつ、地域性を生かしたブランド品の確立と国産生ハムの普及に努めていきたいと思っています。
特別天然記念物であるタンチョウと共に暮らす鶴居村。隣接する国内最大面積の釧路湿原から昇る朝日は霧に包まれた幻想的な風景です。冬になると-30℃になることもある極寒の大地で、北海道でも有数の酪農郷として有名。乳質日本一になるほど高品質と評価の高い生乳を生かしたナチュラルチーズはコンテストでも最高賞を受賞するなど実績があります。現在、鶴居村では醸造用ブドウ栽培も4年目を迎え鶴居産ワインとして蔵出しも間近。まさに発酵に適した冷涼な気候風土の道東の大地から、土地の香りを生かした特長のある産品を作り、地域の食の魅力を発信していきたいです。
まだ三恵豚生ハムは熟成状態が早めなので、今回は食べ頃である大樹町産ホエー豚(源ファーム)を使用した熟成生ハム(22ヶ月)をお持ちします。また、少しですが村のチーズも一緒に食味頂ければと思います。