「喪失への向き合い方とセルフケア ~もし大事な人をなくしたらどうしたらいいんだろう~」をzoomで開催しました。直前の募集にも関わらず、約40名もの方にご参加いただきました。心より御礼を申し上げます!
この会では、プロジェクト内容だけでなく、今回を機に「グリーフケア」について知りたい方を対象とし、 「グリーフとは何か?喪失とどう向き合っていけばよいのか?」といった、
明日から役立てていただける情報をお届けしました。 当日の内容を、一部紹介いたします。
<タイムライン>
・「新型コロナにおけるグリーフケア」のレクチャー(リヴオン代表・尾角、伊藤礼子)
・プロジェクトで制作する冊子・サイトの紹介
・マインドフルネスを通じてセルフケアを体験してみよう(Mind Body Project・内田範子)
・プロジェクト応援のお願い(広報・梶川奈津子)
<ポイント紹介>
●グリーフ、グリーフケアとは?
グリーフとは、大切な人、ものなどを失うことによって生じるその人なりの自然な反応、感情、プロセス ”Grief is normal”といわれ、大事なものを失ったあとの反応やプロセスは誰にでも、人それぞれ起こる自然なもの
●大切な人をなくした人を支えるために何ができるか?
①気にかけていることの発信
②情報を届ける
③「聴く」そのままに受け止め、ジャッジをしない。相手の感じ方をそのままに尊重する。
●新型コロナと喪失~あいまいな喪失について~
コロナ下における喪失経験には、以下のような特徴があります。
①なくした実感がわかない「あいまいな喪失」
・お別れが十分にできない
・遺体を見られない(新型コロナによる死別の場合、骨葬なども)
・儀式の簡略化、縮小化
②悲しむことが社会的に認められない「公認されない悲嘆」の困難さ
・偏見や差別、「世の中の空気」が気になって死を隠したり、亡き人のことを語れない、共有できない
・社会によって、周囲の人、また自分自身が「認める」ことができないことや過小評価されることで、悲しむことさえはじめられない
こうした喪失とともに過ごしていく方法の一例として、以下のような対応があります。
・信頼のできる人に話を聴いてもらうこと(あなたの感じ方、経験をジャッジしない人) ・亡き人のことを知っている人との共有
・ピアサポート、遺族会
・自分なりの「グリーフワーク」「儀式」をやってみる
●マインドフルネスを通じてセルフケアを体験してみよう
この場ですぐに実践できるセルフケアの一例として「マインドフルネス」のプチワークを5分ほど体験できました。
参加者の方からは「追われる日々のなか、なかなか意識してもセルフケアを行えずにもいたのですが、チェックインやチェックアウトも丁寧に行っていただき、ちゃんと自分の状態(心やからだ)に耳を澄ませることができました」といった多くの感想をいただきました。
今回のクラウドファンディングのリターンで、より中身のつまったマインドフルネスのワークショップを体験していただくことができます^^ (もう残りわずか!)
<参加者の声>
感想のお声をいただいておりますので、一部ご紹介します。
・あらためて、グリーフ・グリーフケア・グリーフケアを知る(知らない部分を知る+知るを重ねる+知り直すを重ねる)体験になりました。
・ コロナ下での喪失について、毎日の数字を見ることだけで麻痺している自分がいたように思います。曖昧な喪失、公認されない悲嘆、そんな思いを抱えている人たちが今、世界中にいるのだ、ということを意識することができました。 マインドフルネスの体験をさせていただ時、セルフケアについて、自分は足りていないかもしれないと感じました。自分が感じていることに”あたたかいまなざし”をと言われた時、涙が溢れてきました。
・グリーフを改めて学び直すこともでき、そして、新たな気づきと忘れかけていたことがまた呼び戻されるような時間となりました。追われる日々のなか、なかなか意識してもセルフケアを行えずにもいたのですが、チェックインやチェックアウトも丁寧に行っていただき、ちゃんと自分の状態(心やからだ)に耳を澄ませることができました。
今回のクラウドファンディングでは、初めてのイベント開催となりました。
本企画や「グリーフケア」に関心をお持ちの方に、直接情報を届けられたことをありがたく思います。(筆:広報担当 梶川)