サポートいただいたみなさまこのたびは当プロジェクトをご支援いただきまして、本当にありがとうございます。 また、応援や励ましの言葉をお送りくださっているみなさま、いつもありがとうございます。 『 SUMOTO BNOUND』活動報告をさせていただきます。 少し前の映画ですが『ロッキーシリーズ』の続編のような、スピンオフのような、『クリード/チャンプを継ぐ男』という作品がありました。 この中で、ロッキーがかつてのライバルで親友だったアポロ・クリードの息子を指導するときに言ったセリフ 「一歩ずつ、一発ずつ、一ラウンドずつだ!」 このセリフを噛み締めながら、『SUMOTO BNOUND』の工事を一日ずつがんばっております。 前回の報告で大きな問題が発生したというのは、台所の「排水」です。大阪にいたころも、洲本に移住してからも自宅では下水道が「あたりまえ」につながっていたのでまったく意識していなかったのですが、この倉庫は下水道でなく、「トイレは浄化槽」で、「ほかは垂れ流し」になっていました。 「でも、浄化槽があるなら、台所排水もパイプをつなげばいいや」と簡単に考えて、自分でパイプを買ってきてトイレの排水パイプに接続していました。 ▲男性用トイレの床板をめくって、 台所排水のパイプをつないだものの… ところが、水道屋さんが来たときに「トイレの浄化槽に台所排水をつないだら、バクテリアが一発で死んでしまう」と教えられてさあ大変。 「どうしたらいい?」「前みたいに垂れ流すか、別に台所用の浄化槽を付けるか」 それはいけません! 浄化槽を新たに取り付けるとなると、タンクの購入や工事費だけでなく、維持費も手間も相当かかるらしい。 でも、洗剤や漂白剤や油を川へ垂れ流すのは絶対ムリ。川と海を汚してまで『SUMOTO BNOUND』をするつもりはありません。 とりあえず、油をろ過する「グリーストラップ」という装置をつけることと、ほかにいい方法がないか、ネットで探しまくりです。 「傾斜土浄化法」「傾斜土槽法」と呼ばれる、場所も費用も手間もおさえて、なおかつ浄水効果の期待できる方法があるので開発会社に問い合わせて、導入を検討することにしました、いちおう。 ただ、保健所の「認可」という点で、難しいかもしれませんので、もう少し時間をかけて最善策を探してみることにします。どなたか、排水関係にくわしい方がいらっしゃれば、アドバイスお願いします。 この国の政治家さんを見習って「問題は先送り」にしておき楽しい工作の時間を進めます。 ▲屋台の柱と桁を組みます ▲「赤いR2-D2」のレーザー墨出し器で垂直を確認すると 鉄骨が微妙に傾いていることが判明 コンクリートの基礎も鉄骨も水平垂直ではないため、柱と桁を設置するのにほぼ一日費やして、なんとか組み上げました。 そして、パトロンさんでもあり、専門学校での講師仲間のK先生からいただいた「リノキシンオイルH」を使います。 この「リノキシンオイルH」ビンの見た目とネーミングからなんかヤバそうな薬品、みたいなイメージだったのですが、じつは亜麻仁油から抽出されていて、バイオリンの塗装にも使われているらしく研磨した桧に塗布してすり込むと、見た感じはわかりにくいのですが、触るとすべすべになります。遊びに来られたときはぜひ触ってみてください。病みつきになりそうです。 屋台カウンターの天板になる廃材を加工していきます。 ▲トリマーという機械で、板の面取りをします このあと、ペーパーがけして水性ステインで塗装します 屋台内のスレート壁は、塗装することにしました。直接、塗料を塗ってもノリが悪いので、先にシーラーという下地処理をします。化粧のファンデーションみたいなものでしょうか。…化粧はしたことがないので、よくわかりませんが。 桁に垂木を取り付けて、屋根板をどうするか、またまた思案です。 最初は「構造用合板」を貼るつもりだったのですが、なんだか味気ない気がしてきたので杉板をバーナーで焼いて「焼杉加工」したものを貼ろうかなと、欲が出てきました。手間も費用もかかるけど…。「人間は欲で動く」とは、まさに真理です。 ▲写真が黄色いのは、水銀灯のため? 暗くなってからの撮影はなんか黄色い… 以上、活動報告でした── これからもよろしくお願いいたします。ごひいきに。 『SUMOTO BOUND』武藤哲也
サポートいただいたみなさまこのたびは当プロジェクトをご支援いただきまして、本当にありがとうございます。 また、応援や励ましの言葉をお送りくださったみなさま、本当にありがとうございます。 2週連続の台風接近にも、雨漏り以外の被害はなかった『 SUMOTO BNOUND』ひさしぶりの活動報告をさせていただきます。 ▲台風22号接近の影響による大雨で濁り、増水した千草川。 白いのはゴミ、黒いのは鵜(ウ)です 「遊び場兼お食事処」となる倉庫の工事ですが、想像以上に手間がかかっております。 まず、肝心のキッチンの床に「大きな高低差」がありました。 具体的には、床のいちばん高いところと低いところで「6.5センチの傾斜」がついていたのです。改築工事のビフォーアフター番組でよく見かける、「ビー玉やパチンコ玉を置くと転がる」アレです。 ▲写真で見るとわかりにくいかもしれませんが、 床の左側を基準の「±0cm」とすると、右端が「−6.5cm」になっています。 一級建築士の叔父に見てもらったとき、「どう見ても、2寸(1寸はおよそ3.03センチ)は下がってるで…」 あとでレーザー墨出し器を購入し、計ってみたら実際に2寸ちょっと下がっていることがわかったのですが、見ただけで2寸だとわかる眼力はさすが一級建築士。 ▲スターウォーズの「R2-D2」みたいなフォルムで、 水平と垂直のラインを赤いレーザー光で映し出す墨出し器。 「レイア姫のホログラム」は映らなかったのが残念 ただ、感心していても始まりません。直すのは「なんちゃって大工」の武藤自身です。 床板のコンパネをぜんぶ剥がして、レーザーで部分ごとに高低差を計測。いちばん高いところを下げることはできませんので大きく上げる必要のある箇所は車のジャッキで土台ごとあげて束石を入れ、少しでいいところは、薄板などをかませて調節していきます。 ▲あとで聞いた話ですが、大工さんが仕事したのではなく、 前の借主が素人工事でやったそうで…なるほどね もともと倉庫なので期待はしていませんでしたが、床下にはやっぱり断熱材も入っておらず。これだと冬場がつらいので、断熱材のスタイロフォームを根太の間に敷き詰めることにしました。 ▲根太の横に打ち付けているビスは、断熱材の落下防止用です。 落下すると断熱効果がなくなるので、面倒ですが根太の左右にビス打ちします ▲壁の中は、水道屋さんが給水とお湯の配管をしてくれました。 あとは器具が決まれば、それにあわせて接続してくれます 床下や壁の中といった「見えない場所」の作業ばかりだと気が滅入るので「目に見えて進んでいる気がする楽しい作業」も手をつけていきます。 ▲トイレの出入り口にリモコンがあったので、 てっきりそれがウォシュレット用だと思っていたのですが、 じつはフェイクだと判明。 機種にあわせたリモコンを取り寄せました ▲レンジフード換気扇の排気口取り付け ▲保健所対策に「トイレとキッチンを隔てる壁」の間仕切り。 この上に石膏ボードを貼ります ▲キッチン前の「屋台っぽいカウンター」 これに一枚板の天板を付けます ▲無残に廃棄されていたボロボロのベンチをいただいて補修。 背もたれの骨が一本折れていましたが、 補修して座板と背板を取り付けます ▲「屋台っぽいカウンター」の屋根を乗せる桁(ケタ)は桧材。 「柱」も同様に桧で加工済みです 料理もシナリオ創作も工事も、下準備にはとっても手間ひまがかかるので焦るところですがひとつひとつ対応していくしかありません。 …が、大きな問題が発生しました。 ▲問題発生! 葛藤と対立!? どうなる? どうする? これについては、次回の活動報告にて── これからもよろしくお願いいたします。ごひいきに。 『SUMOTO BOUND』武藤哲也
サポートいただいたみなさまこのたびは当プロジェクトをご支援いただきまして、本当にありがとうございます。 また、応援や励ましの言葉をお送りくださったみなさま、本当にありがとうございます。 終了までほとんど時間がございませんが、よろしくお願いいたします。 『 SUMOTO BNOUND』今後の活動予定をお知らせさせていただきます。 とりあえず、遊び場となる倉庫ですが、水道、電気、給湯などどうしても業者にまかせなければならないところ以外は、できるだけ自分たちの手でやっていこうと思います。来週あたりに、一級建築士の叔父に見てもらったうえで、まずはキッチンを仕上げて、保健所の許可をとりたいと思います。 同時進行で、ウェブサイトの構築も考えています。こちらで随時、旬の食材を紹介したり、みなさまとの地元遊びのレポートなどを紹介していく予定です。 そして肝心の、洲本での遊びですがはっきり言わせていただくと、洲本の海は夏より秋が熱いです。夏は海水浴客で大浜海岸がにぎわいますが、秋は釣り客で防波堤がいっぱいになります。とくにタチウオ、アジ、イカ。夜釣りは雰囲気もあって楽しいです。電気ウキが情緒を感じさせます。道具もノウハウもありますので、釣りをしたことがない方も安心してください。釣れたら、その場で食べてみましょう。それと、早朝は青物(ハマチ)の回遊もあるので、それを狙う人も多いです。 山では、栗拾い。洲本の山は、人間よりもイノシシやシカなどの動物との栗の奪いあいが熾烈です。タイミングを逃せば、全部動物に獲られて、イガと痩せた実しか残っていないこともあります。いま、まーくんが人脈を生かして、栗のいい山を探してくれています。 希望者がいれば、9月はまだ海水温がそれほど下がっていませんので泳ぐことはできませんが、カヤックは十分できます。ただ、水には濡れますが。 イワシすくいは、去年は10月ごろだったと思います。その年によって、多いときとまったくのときがありますし、時季がずれることもしょっちゅうです。ですから、とつぜんの連絡になるかもしれませんが、なるべく「例年の、過去の予想」でお知らせするようにしたいと思います。 既製品のツアーやプランではありませんので、一度に多くの方への対応はできませんが、そのぶん、みなさまそれぞれのご都合に対応していくことは可能だと思います。 ただ、自然に対してだけはこちらの都合が通用しませんのでご了承ください。 いっぱい遊んで、いっしょにおいしいものを作って食べて満たされていっしょに最高の笑顔になりましょう! ありがとうございました。そして、これからよろしくお願いいたします。ごひいきに。 『SUMOTO BOUND』武藤哲也
サポートいただいたみなさま このたびは当プロジェクトをご支援いただきまして、本当にありがとうございます。 また、応援や励ましの言葉をお送りくださったみなさま、本当にありがとうございます。 募集期間あとわずかですが、よろしくお願いいたします。 本日は保健所で、飲食店営業許可申請の「事前相談の事前相談」に行ってまいりました。 大規模な店舗ではないこともあって、 それほどむずかしくはなさそうです…いまのところ。 ペット同伴で遊びに来られる方もいらっしゃると思うので、「ドッグカフェ」的な場合も聞いてみると、「厨房に入ってこないこと」がとにかく第一条件で、あとは細かなことらしいです。 そのあたりは「事前相談以降」で、図面をもっていったときに詳細を詰めましょうということでした。 さて、その厨房になる室内の壁。さすがにプリント合板では審査も通らないだろうし、なにより劣化しているので張り替える前提で、一枚はがしてびっくり! 中二階だけでなく、ここの壁にも木粉がびっしり。しかもプリント合板とスレート壁に押さえられてぎちぎち固まっていました。 壁の中には電気の配線があって、コンセントやスイッチ類もたくさんあるのですが。よく火事にならなかったもんです。漏電でもしていたら、きっとよく燃えたことでしょう。 けっきょく、壁板をはがす5倍くらい、木粉の掃除に時間がかかりました。掃除よりも、はやく造る作業にとりかかりたいものです。 ▲ちょっとキレかかってます。 『SUMOTO BOUND』武藤
サポートいただいたみなさま このたびは当プロジェクトをご支援いただきまして、本当にありがとうございます。 また、応援や励ましの言葉をお送りくださったみなさま、本当にありがとうございます。 「活動報告」ですから、『SUMOTO BOUND』で何をしました、これをしましたと報告するべきかもしれませんが、募集期限が迫ってきたので、このプロジェクトを立ちあげた「気持ち」を述べさせていただこうと思います。 かんたんにいうと「おいしい!」と言ってもらったのが「うれしかった」からです。 まずは自分自身、大阪の生活では作業みたいに「済ませていた」だけの食事が洲本では釣る楽しみに加えて、さかなを料理したり食べる機会が圧倒的に多くなって「ウチめしが楽しみ〜」と、そそくさと帰宅するようになりました。 そして両親や祖母が大阪からきたときにトツカアジやアナゴを料理して出したら「えっ、売ってるのとぜんぜんちがう!」「アジってこんなにおいしいんや!」と。 『ほぼ日刊イトイ新聞』で、糸井重里さんとジャパネットたかた創業者の髙田明さんが対談したときの記事から引用させてもらうと── たとえばウニ丼を食べて「うまいね」と思ったとします。食べてる瞬間の「うまいね」は確かなんです。しかし昔は、何を食ってもうまかった。いまじゃ、飛び上がるほどおいしいなんて思うことは、どんどんなくなっています。でも、誰かに食べさせて、ほんとにおいしそうだなと思ったときは、若いときの「うまい」よりうまいんです。 ──この気持ちです。 自分が食べたとき、「俺ってもしかして料理の天才?」と錯覚するくらいにさかながおいしいのですが、誰かに食べてもらっておいしそうだとその方がずっとおいしいし、うれしいんです。 近所のおっちゃんおばちゃんが「おかずあるんけ? アジやろか?」「タケノコ炊いたんいるか?」とおすそわけしてくれるときも、「ほしいほしい! ちょーだい! こないだもらったん、めっちゃおいしかった!」というと「せやろ。おいしいやろ」と、たまらない笑顔を見せてくれます。おっちゃんおばちゃんもやっぱり、誰かがよろこぶとうれしいのです。 親戚や友だちが遊びにきてくれたときも、いっしょにさかなを釣ったり海の幸を採って、いっしょに料理して食べると、驚いたりよろこんだりしてくれました。それを見て、自分がまたうれしくなる。 誰かがよろこんでくれることは、自分がうれしくなること。ならば、もっともっと楽しんでもらって、おいしいと思ってもらえたら。 そういうのって、いい生き方だなって思うと、もう損得勘定とか、成功するとかしないとかアタマでっかちに計画するよりも、まず動いてみることだと気づけばcampfireさんに申請する下書きをはじめていました。 本当は、やらなくても誰に怒られるわけでも、催促されるわけでもないしそんなこととは関係なく世間は動きます。地球はまわります。 自分だけこっそり楽しんでいても文句もでないと思います。でも、だれかに「おもしろい」「おいしい」とよろこんでもらえたら自分もうれしくなることに気づいてしまったのです。 自分ひとりの考えなら、自信がなかったり不安になったりもしますが「それおもしろい」「応援するよ」と言ってくれたのが「自分が信じられる人たち」だから、それは信じることができました。 「自然を守ろう」とか「洲本を活性化しよう」とかの運動はできませんがいっしょに遊んだり食べたりすることなら、誰より全力になれる自信はあります。 まさに気持ちだけで突き動かされてしまったようなプロジェクトなんですが、できれば、みなさんの大切な人といっしょに遊びにきていただけたら、よろこびをさらに共感してもらえるんじゃないかと思います。 クラウドファンディング募集が終了してからが、『SUMOTO BOUND』のスタートとなります。 潤沢な資金があるわけでも、洗練されたノウハウがあるわけでもなく地元のおっちゃんおばちゃんたちの生活に支障をきたしてもいけないのでなにもかもを一気に進めることはむずかしいと思いますが、ご理解、応援、ご協力のほどよろしくおねがいいたします。 ありがとうございます。 『SUMOTO BOUND』武藤哲也