サポートいただいた皆様このたびは当プロジェクトをご支援いただきまして、本当にありがとうございました。また、ご検討中のみなさまも、ご覧いただきありがとうございます。終了まであと1週間を切りましたが、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。 けっこう焦ってはいるのですが、「家族へ──。まぁ、まずは 落ちつきなさい。人間、落ちつきが肝心だよ」大好きな『サマーウォーズ』の栄おばあちゃんの手紙を思い出して、まずは落ちつこうと思います。 『SUMOTO BOUND』のポイントは「遊び」と「食事」。子どもから高齢者まで、誰もが親しみやすい海や山で存分に遊んだあとは、地元のごはんでしあわせな気分になってくださいね。 大阪にいたときは、コンビニやスーパーで弁当を買って済ませたり、飲食店で済ませたり。 腹が減るから仕方なく「済ませている」というのがほとんどでした。でも、洲本に来てからは、家で食べるのがなにより楽しみになってきました。「食事が楽しみ」になるなんて、思ってもいないことでした。 その理由は単純です。材料がいいから。料理のハウツーやシナリオなどのクリエイティブでもよく例えられるのが「材料七分、腕三分」という言葉。 それだけ選択する材料が重要だということでしょう。ここでは、ぼくのように料理の腕がわりと未熟でも、おいしくいただけます。実際には材料が九分くらいカバーしてくれるからです。 みなさまが『SUMOTO BOUND』に遊びにきていただいたとき、いっしょに作って、いっしょに食べたい食材をご紹介します。 <トツカアジ>素手でさわらず、ちゃんと血抜きして、ずっと低温を保つことで、市販のものよりはるかにおいしくいただけます。でも、「釣りたてのその日」よりも「1日寝かせて」食べるのが地元流。旨味がウンと増すのです。生食も絶品ですが、毎日食べたくなるのはじつは「塩焼き」か「一夜干し」だったりします。「ナメロウ」「ユッケ」「アジ餃子」もクセになります。 <豆アジ>トツカアジと同じ「平アジ」の子ども。「アカアジ」と呼ぶ人もいます。とくにおばちゃん連中は大好きです。だいたいが「南蛮漬け」にします。 <いわし>「カタクチ」「ウルメ」「マイワシ」おもにこの3種類が釣れたり採れたりします。売っているものよりずいぶん小さいです。煮付けはもちろんですが、開いて酢漬けにしたものをにぎり寿司にすると、これも毎日食べたくなる、思い出すたびよだれが湧いてきます。 <サバ>きずし、塩焼き、味噌煮が王道ですが、脂の乗っているときは、焼くのがおすすめ。じゅわーっと脂が落ちたときの音と匂いも「おいしい」に含まれます。脂の乗っているときはトツカアジよりおいしいかもしれません。 <タチウオ>多彩な釣り方があるのと同じように、食べ方もいろいろ楽しめます。「塩焼き」「煮付け」は定番ですが、「お刺身」「タタキ」「炙りにぎり寿司」が好き。たまに釣り場で、釣った瞬間のものをその場で捌いて食べます。 <カマス>基本は「一夜干し」ですが、釣りたて2時間以内なら「お刺身」を一度ためしてほしい。たぶん、「カマスの刺身」を食べたことのある人は少ないでしょう。絶品かどうかは好みによりますが、めったに刺身で食べられないので。淡白で飽きない味です。ただ、夏の一時期だけしか釣れないので、タイミングがいちばん大事かも。 <メバル、ガシラ(カサゴ)>根魚は煮付けが定番。唐揚げや刺身も。意外に内臓を焼肉のたれで炒めて「ホルモン焼き風」にするとおいしいです。でも最高の贅沢は「味噌汁」。ガシラの味噌汁を一度食べると、もう、ふつうの味噌汁に戻れなくなります。 <アナゴ>ハモほどではないかも知れませんが、淡路はアナゴも有名です。大好物なので、自分で捌けるようにYoutubeやwebサイトをくりかえし見て覚えました。「煮アナゴ」「蒲焼き」が主軸。あと「白焼き」や「天ぷら」が好きな方も多いみたいです。関西は「腹開き」、関東は「背開き」だそうです。 <イカ類>アオリイカ、スルメイカ、ケンサキイカ、コウイカ個人的に、イカの刺身が好きではないので、ゲソも身も串に刺して焼いて食べます。醤油で焼くか塩で焼くかはお好みで。釣り人の特権「沖漬け」もオススメです。 <タケノコ>竹林を持て余しているくらい、淡路島は竹が豊富。「組み合わせ」のたのしさがある食材。単体でももちろんですが、わかめやフキと炊くなど、組み合わせる食材を考えるのが楽しい。 <わかめ>生わかめ。茶色いわかめを熱湯にくぐらせると瞬間的にさっと緑色に変わります。見た目のおいしさです。酢のもの、味噌汁、わかめご飯。 <トコロテン>海藻のテングサを真水で洗って干して洗って干してを数回くりかえし、しっかり乾燥させて保存します。それを大鍋で炊いて、冷やして固めて押し出して。ローカロリーなので、夜中の小腹対策に重宝します。 <いかなごのくぎ煮>いかなご自体はスーパーや魚屋さんで「キロ単位」で購入します。それを大きなお鍋で煮込みます。国産のレモンピールを入れたり、山椒の実を入れたり、工夫次第でその家の味付けになります。 自分が「おいしい!」と思ったものは、誰かにも「おいしい!」と共感してもらいたくなるものです。 いっしょに遊んで、いっしょにおいしい食事をするのは、なによりのぜいたくかもしれません。 ──家族同士、手を離さぬように、人生に負けないように。もしつらいときや苦しいときがあっても、いつもと変わらず家族みんなそろって、ごはんを食べること。いちばんいけないのは、おなかが空いていることと独りでいることだから。わたしはあんたたちがいたおかげで、たいへんしあわせでした(『サマーウォーズ』より)
サポートいただいた皆様このたびは当プロジェクトをご支援いただきまして、本当にありがとうございました。また、ご検討中のみなさまも、ご覧いただきありがとうございます。終了まであとわずかですが、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。 釣ったサカナをおすそわけしたとき、「あたらしいから、おいしかったわ〜」とか「やっぱり売ってるサカナと全然ちがうわ」とよく言われるのですが、じつは、あまりほめられた気がしません。 これは、トツカアジ名人のまーくんから教わったのですが、「釣ってからの処理」が売っているさかなとまったく違うからです。 まず、まーくんの場合は釣り上げたトツカアジをまったく素手でさわりません。 ▲市販の「ハリ外し」を使っていますが、このときも素手で魚体にはふれません 人間の手でさわったアジはイケスに入れておいても、すぐに弱るか死んでしまうからです。アジが「ヤケド」するのです。手でさわると、仮りに次の日まで生かしておいても、アジのカラダに手でさわったあとが浮き出てくるそうです。 そうして神経質にあつかったうえで、帰り際に活けじめ(血抜き)をします。エラのあたりから、脊髄(?)に包丁やナイフを刺して海水の入ったバケツに数分漬けます。すると、その傷からアジの血が抜けます。これがふたつめのポイント。 ▲写真のさかなはハマチですが、アジのときも同様に「血抜き」します 「血」「内臓」「エラ」は、さかなが劣化する要素です。あとは温度。クーラーボックスに氷をいれるのですが、直接氷が魚体にふれないように海水をいれてから、血抜きしたさかなをいれます。まーくんの場合、この状態で家に帰るまでに、ご近所さんにおすそわけしてまわります。 ちなみに、売っているさかなのほとんどは「網で獲るので、船にあげるときにはすでに死んでいる」場合も多くまた、大量に獲るので「いちいち血抜きせずに氷で締める」など、まったく処理がちがいます。 だから、「あたらしいからおいしい」で済まされると、けっこう残念な気がするし「売ってるのとちがう」のはあたりまえだと言いたくもなるのです……言わないけど。 血抜きしてなかったり、素手でさわったり、直接氷にあたって「氷焼けした」アジやサバに関してまーくんは 「そんなん、人にようあげらんわ」「それやったら、人にあげらんと、ワシが自分で炊いて食う」 ──無料で、好意で、ご近所さんにおすそわけしてるのだから、きっと誰も文句なんて言わないし、サカナのプロじゃないから「素手でさわったかどうか」なんてたぶんわかりません。 でも、この「人にあげるのに、ヘタなものは出せない」という姿勢は感動です。 職業漁師だったりサカナの販売業だったりすれば「この金額ではあわない」「手間をかけた分、金額をあげなきゃならない」など、損得勘定がはいり込むのでしょうが、まーくんのサカナには「気持ち」がはいっているのです。 おいしいのにはやっぱりワケがあるのです。
サポートいただいた皆様このたびは当プロジェクトをご支援いただきまして、本当にありがとうございました。また、ご検討中のみなさまも、ご覧いただきありがとうございます。終了まであとわずかですが、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。 「SUMOTO BOUND」活動報告です。 ここ2〜3日、台風の影響なのか、洲本東海岸の海は少し荒れ気味です。沖の方を見ると、白波がたっています。こういう状態を「ウサギが跳んでる」とよく言います。 船で釣りに出れないときには、道具を作ったり手入れしたりすることが多いです。とくにこれから秋になると釣れる魚種も増えますし、さかなもそれぞれおいしくなってきますので、ベストシーズンに向けての準備が必要です。 そこで今回は「バケツ」に手を加えます。家族連れで豆アジを釣るという方には、とくにおすすめです。 バケツは100均のものでもなんでもいいです。その上っ面に、尖った何かで穴をあけます。千枚通しの先端をライターで熱して、グリグリっとやるとかんたんです。 反対側にも穴を開けて、そこにすこぶる丈夫な糸を張ります。ぼくはこのような、手釣りで使うときの糸巻きに巻かれている糸をつかっています。 太めの釣り糸でもかまいませんし、針金を使う人もいます。ただ針金だと、ステンレスでなければ海水ですぐに錆びますし、釣り針や釣り糸が擦れていたみやすいので、あまりおすすめしません。 指ではじくと、弦楽器のように「パィ〜ン」と音がなるくらい、キツめに糸を張って完成。カンタンでしょ。 サビキ釣りのとき、いちいち手でさかなをつかまなくても、この糸に、さかなが刺さっている釣り針をくいっとするだけでカンタンにはずれます。多少のコツは必要ですが、なれれば手で針をはずすより数段はやくはずせます。手ではずそうとすると、あやまって手に針が刺さることもけっこうありますがこの方法だとまず手に刺さりません。 それにイワシなんかの場合はウロコがすごいので、手がよごれずにすみます。なにより、手でつかまないということは、さかなが傷まないということです。 釣った魚がおいしいのにはワケがあるのです。
サポートいただいたみなさま。このたびは当プロジェクトをご支援いただきまして、本当にありがとうございました。 また、ご検討中のみなさまも、ご覧いただきありがとうございます。「SUMOTO BOUND」活動報告です。 春に干して保存していたテングサを使って、トコロテンを作りました。 生のテングサは赤紫色なのですが、洗って干して洗って干してを数回くりかえすと黄味がかった白になります。 「さらしテングサ」として売られているなかには、見栄えをよくするためにまっ白なものもありますが、あまり色が抜けるほど晒すとせっかくの磯の香りがしなくなります。 最初のうちは、その売りもののイメージがあって、しっかり晒して色が抜けていたので、近所の人に「あんまりキレイにしたら、香りなくなってまうで〜」と笑われました。 テングサ50gに水を2.5リットル。ちなみにウチは山で「湧き水」を汲んできていますので、そのおいしい湧き水で煮立てます。 沸騰してからおよそ25〜30分。料理サイトでは40分とか描かれているのもありますが、あまり煮る時間が長いと固くなるそうなので、ウチは25分くらいです。 ザルに漉し布かキッチンペーパーみたいなのを重ねておき、そこに煮立てたテングサを流します。ザルの下には、大きめの鍋。 固めるためのタッパなどに流し入れて、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やします。 1回目が完了したら、すぐさま漉したばかりのテングサで、もう一度水から煮込みます。2回分は十分できます。 冷蔵庫で完全に固まったら、「トコロテン突き器」の幅にあわせて切り、にゅ〜っと押し出します。最大の見せ場ですね。 あとは、お好きな味付けでめしあがれ! 黒蜜派とポンズ派(もしくは酢醤油派)に分かれますが、ウチは毎回食べ方が違います。 酢醤油に砂糖を少し、たっぷりのゴマとカラシ少々のとき。たまに、「冷やし中華」の麺のかわりにトコロテンを使うとき。きなこでワラビモチ風にするときなど、いろんな味を楽しんでいます。 市販のトコロテンとちがって、テングサから煮立てたトコロテンは磯の香りがほのかにして、食感もモチモチっと、やめられまへんな! 洲本の人はみんなトコロテン好きですよ〜。みなさんも、洲本に来られたらぜひ食べてみてください。
サポートいただいたみなさま。 このたびは当プロジェクトをご支援いただきまして、 本当にありがとうございました。 また、ご検討中のみなさまも、ご覧いただきありがとうございます。 「淡路島で遊び場を作りたいプロジェクト」活動報告です。 公開日数も残り2週間ほどになってきました。 いっそうの応援よろしくお願いいたします。 さて、以前、ノミの復活が必要だったのは、これを作るためです。 ロープの加工をするときに使う「スパイキ」と呼ばれる道具です。要は、編みもので使う「編み棒」を少し大きくしたものという感じでしょうか。 通販で千円程度で売っていますが、近所のおばちゃんに「グミの木」の枝をもらったので、自作することにしました。 ちなみに、グミの木は強度に優れているうえに、衝撃を吸収してくれるので手にひびきにくく、手ざわりもいい。そのためノミやカナヅチなど大工道具の「柄」として使われることも多いです。 ぼくは子どものころからなぜか「ドラキュラ映画」が大好きだったので、ドラキュラの心臓に打ち込む杭としての使い道もあるかなと思ってます。十字架は持ってないけど……。 もらっておいてなんですが、あまりいい枝ではなく、虫食い部分が多いため何本もムダにしました。これは少しマシな方です。 ロープの先端部分のヨリをほどいて、それぞれにビニールテープを巻いておきます。ホツレを防止するためです。 これを、通して編んでいくために、スパイキを使います。 こんな感じでできあがり。 「さつま編み」とか「アイ加工」と呼ばれるようです。まだ編んだところはブワっとしていますが、使っていくうちに締まるので問題ありません。 ロープの加工も、ロープ屋さんで別途料金を支払えば買うことができます。でもまぁ、お金で解決するのもてっとりばやいですが、自分で作れるものは作ったほうが、愛着がわいて満足感も高くなります。 そして、この加工したロープの使い道はまた後日。