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2020年8月、すべての項目の絵が仕上がり、いよいよ絵本づくりの作業に取り掛かるというタイミングで、デザイン担当のmaiworks のmaiさんと出会いました。ここから、長瀬さん、maiさん、momoの3人で絵本を作っていきました。
当初は、B6版ほどの小さな絵本を作る予定でしたが、「子どもの声をきく」ことを前面にうたうこの絵本は、子どもが気持ちを書き込めるスペースを用意するのがふさわしいのではないか…という考えに至り、A4版のワークブック型へと変更しました。そしてmaiさんを中心に、ページ割やデザインを固めていき、文章の見直し作業に入りました。
途中、苦労したのは言葉選びです。限られた文字数で、声明の内容をシンプル且つ正確に、中学生くらいの子どもがわかる言葉にする。長瀬さんは、何度も平野裕二さんの翻訳された声明や、国連の英語の原文の声明に立ち返り、ここで言う一番大切なことは何かを探し当てていきました。
maiさんは、全体を見ながら、声明文との整合性、主語と述語の関係、言葉と絵とのバランスなど、粘り強く提案してくれました。そして第3版には、日本語を母語としない方たちにも寄り添いたいと、声明に対応する箇所に「やさしい日本語」を取り入れることにも挑戦しました。それはもう、頭から湯気が出そうな作業で、私は何度も挫けてしまったのですが、長瀬さんとmaiさんのガッツと粘りでなんとか形にすることができました。こうして絵と言葉、そして声明文が、少しずつ仲良しになっていきました。
★次回予告: 6月27日(日)「印刷物と原画は、別物です。」momo
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