今回のプロジェクトも残り6時間となりました。目標の300万円を大幅に超えるご支援を賜り、皆様に先ずは御礼を申し上げます。クラウドファンディングのプロジェクトは今日で終了となりますが、大改修の工事はまだまだこれから本番を迎えます。令和7年の本尊千手観音様開眼1300年記念と二十五菩薩、そして阿弥陀堂の落慶に向けて引き続き精進していく次第でございます。そして、活動報告を見ていただきありがとうございました。合掌葛井寺 森崇紘 拝
定自在王菩薩です。塗膜が剥がれた状態は何度見ても痛々しく、申し訳ない気持ちになります。今回のプロジェクトも最終の最終を迎えましたが、改めて修理師さん、仏師さんの技術の高さを知りました。剥落止めをして塗膜を元の状態に戻すだけで随分と綺麗なお姿に戻られました。本来のお姿に戻りつつありますが、これから金箔をつけ、古色をします。
光背も酷い傷みです。台座に差し込む形式になっていますが、光背も傷み、台座の差込口も腐っています。光背も本体や台座と同じくほこりを取り、剥落止めを施します。
台座ももちろん修理をしています。台座も塗膜が剥がれて酷い傷みでしたが、ほこりを落とし剥落止め、そして欠損部分を足していきます。膠水(にかわすい)を塗っていきます。膠は動物性の接着剤です。欠損部分が足されました。蓮弁が綺麗な状態に戻りました。
楽器名:箏(こと)箏は楽器は奈良時代に中国大陸から伝来し、江戸時代に現在の箏曲の基礎を樹立されたと言われています。その為、箏の各部には 中国の伝説上の動物である龍にたとえた名称が付けられており、弾く方が頭「龍頭」逆側が尾「龍尾」となります。楽器名:壱鼓(いっき)「壱鼓」とも書きます。雅楽で用いる鼓で赤い調緒 (しらべお) で締めます。古くは唐楽に用いられたが,現在は羯鼓 (かっこ) で代用します。