昨日とは一転して今日は雨が降るフジイデラ市内です。写真は約2年前の仏像を移動する様子です。大阪大学の藤岡先生をはじめ、仏像を研究する皆様がお手伝いしてくださりアクシデントもなくスムーズにお運びできました。仏像修理のためとお堂の解体に伴い、阿弥陀堂から数百年ぶりに外にでられた仏さま方。暗いお堂の中で過ごされてましたので、さぞ太陽のヒカリが眩しかったのではと思いました。ここから修理が始まりました。まずは一体一体の写真をきっちりとおさめる作業をし、仏像の状態を記録していきます。
今日の葛井寺は2月にして春の陽気を感じます。また寒さがやってくるようですが、藤の咲く時期を想像させるほど暖かいです。毎年4月頃になると、「藤はいつ咲きますか?」 とよく電話をいただきます。ですが、はっきりとお答えできない質問で申し訳なくいつも思っています。雨の量や、気温、その年の風にも大きく関わってくるもので、年によってさまざまです。今までは4月後半(28、29日あたり)が満開かなというほどでしたが、最近は毎年早くなっています。昨年(令和4年)の満開は4月15日あたりだったように思います。今年もそれくらいじゃないかなあと思っていますがどうでしょうか。解体中の阿弥陀堂の足場に登って撮影したものです。藤を上から見れる事ってなかなかないように思います。
仏像修理の監修をいただいております大阪大学の藤岡穣先生に仏像内の検査を行っていただきました。いわゆるほとけ様の身体検査です。仏像の足のさらに裏側の数ミリのほぞ穴からファイバースコープを挿入します。体内からは造立年月日や、ほとけ様の名前、施主、仏師名などが墨書で書かれています。見えますか?しっかりと南無なんとかと書かれています。これで菩薩名がはっきりすると思います。先生の解析後また徐々に報告したいと思います。
毎年8月16日には境内にヒカリを灯し、万燈会(まんとうえ)を勤めます。これはお盆に帰られた御霊をお送りするお勤めですが、あいにく数年前は雨で外では厳修する事ができず、現在解体中の阿弥陀堂の中で修める事がありました。新たに建て直す阿弥陀堂でも万燈会やさまざまなお勤めができるよう考え中です。
先週よんチャンT V /関西クーポン散歩のロケに吉本新喜劇の「吉田裕さん」と「松浦真也」さんにロケにきていただきました。放送日:【2月10日(金) 18時半ころ〜】【4チャンネル M B S毎日放送】街中のお店でクーポン使用してお買い物などをするコーナーですが、少し足を伸ばしてお寺までお越しいただきました。吉田裕さんも松浦さんも気さくでとても楽しい方でした。二十五菩薩の歌までご披露いただきました。お二方ありがとうございました。嬉しく記念写真を撮っていただきました。