「歌っていて楽しいですか?」良くご質問をいただきます。ズバリお答えいたしますと、楽しくはないです(笑)。如何にせよ筋肉を使いますので、練習の段階からかなり疲れます。練習を重ねて、やっと歌える状態の筋肉の動きを作り出せた段階でも、やはりそれなりの苦しさを伴います。そんなに苦しい思いをして、どうして歌う事をやめないのでしょうか?それは、お客様の前でご披露して、拍手をいただく事で全て報われるからです。高い山に登って、山頂を制覇したときの様な、そんな達成感に似ています。ですから私は「歌っていて楽しいですか?」と言うご質問には、「楽しくはないです、愉しくはありますが」とお応えしています。歌っている最中は、苦しい事も多々ありますが、歌い終わって、お客様の拍手をいただくと、愉快な気持ちになります。その愉快の「愉」を取って「愉しい」と申し上げています。皆様も、聴く楽しみと同時に、聴く愉しみも見出してみては如何でしょう。歌い手の苦労を知れば知るほど、愉しみも増しますよ。そんな愉しみに満ちたステージ、是非体感してみてください。皆様のご支援、宜しくお願い致します。




