ここ数日、ご支援が停滞していますが、焦ってはいません。停滞しているからといって、毎日騒ぎまわるわけにもいきませんしね。ここは腹をくくって、地道に投稿を続けていこう、と思った次第です。地道に活動を続けてきた私にとってそれは、いつものことなのです。クラウドファンディングをやってみて思ったのですが、ご支援をいただくのももちろんですが、私という存在や、イベント自体を知っていただけるのも、大きな利点ですね。意外なところに広告で出現してビックリ、なこともありました（笑）。何より、今までクラウドファンディングに出すなんてはずかしい、と思っていたことを、思い切って出すことによって、自分のイベントに自信が持てるようになってきました。華やかなソプラノやテノールとは違い、バスはどうしても地味に思われてしまいますから。私のイタリア時代の師匠も、同じことを言っていました。＂バスだって輝かしい声で歌えるんだよ＂私はいまだに、その言葉を胸にきざんでステージに立っています。バスという声は、重々しくて、どちらかいえば暗い声と思われがちです。けれども、バスの声にもキラキラとした明るい部分もあるんです。もし良かったら、その輝く部分、実際に聴いてみてくださいね。イベントの内容、私の思い、等々、お読みいただくだけでもありがたいです。どうかよろしくお願い致します。

毎日、明るく笑うために、あることをしています。それは、両方の眉毛を同時に持ち上げること、です。私は、事故で顔面を強打したときに、眉間の筋肉が断裂して、ふたつに分かれてしまいました。ですから、今でも意識しないと、両方の眉毛を同時に持ち上げることができないのです。回復した当初は、自分にとって右側の眉毛が、麻痺によってまったく動かなくなりました。片方だけ眉毛を持ち上げると、何だか皮肉っぽい表情になりますよね。それがイヤで、必死に持ち上げる訓練をくり返し、一年で半分くらい、二年でやっと両方おなじ高さまで、持ち上がるようになりました。さらに、同時に持ち上げられるようになるまで、もう一年くらいかかっています。眉毛を持ち上げて、目を大きく開けると、こんな私の顔でも、明るい笑顔になれます。それでも当初は「笑うともっと怖い顔」だと、散々言われたものです（笑）が、ここ10年くらいは、「柔らかい笑顔になった」と言っていただけます。一度麻痺したせいで、ともすれば無表情になりがちな私の顔。努力を重ねていけば、もっともっと、明るく笑えるのではないか、そんな思いで、今日も眉毛を持ち上げています。皆さまから、ご支援をいただくたびに、眉毛もより一層持ち上がります。どうかご支援宜しくお願い致します。

いつもご支援ありがとうございます。目標に向かって一歩一歩進んでおります。ご支援くださった方々、励ましてくださる方々のおかげで充実した日々を送っております。嚥下障害ってご存知ですか？嚥下（えんげ）というのは、口の中で食べ物を噛むことによって飲み込みやすくし、食道から胃へ送り込むことです。嚥下障害とは、食べたものや飲んだものが、うまく飲み込めなくなる状態のことです。この障害に気づいたのは回復してすぐ、流動食から固形物に変わった時でした。飲み込むうとしたものの、まったく飲み込めず、しまいにはむせてしまう苦しさでした。医師によると、恐らくは頭やからだを強く打った時に、嚥下に関わる神経が麻痺してしまったのだろう、という事でした。それからは、食事のたびにまったく飲み込めないか、苦しんだ末に偶然飲み込めるか、のどちらかでした。そんな事をくり返しているうちに、食事をすることが怖くなり、人と食事をすることも怖くなりました。飲み込めずに苦しんでいる様子を、見せたくないと言う思いからです。ここ数年、それが変わりつつあります。長いあいだ試行錯誤したおかげで、多めの水で飲みくだせることがわかりました。多めの水を飲んで、鎖骨の下あたりを押すと、神経が刺激されて、飲みくだせることが多くなったのです。さらに最近は、水を飲まなくとも飲み下せることが、少しずつではありますが、増えて来ました。長いあいだ、この障害に苦しんできた私にも、明るい光が差してきたのです。「以前のように、なんの苦労もなく飲み込める日がきっと来る」そんなふうに信じて毎日を送っています。

みなさんは、こんなことがありませんか？朝起きた時、何とも暗い気分におそわれる、そんなことがありませんか？私も時々あるのです。こんな人生送っていてもしかたがない。誰も私の歌なんか求めていない。このまま消えていく方がいいんだ。そんな思いにとらわれてしまいます。なんとか解決する方法はないものか…。ながい間かかって、その方法をみつけました。朝、シャワーを浴びたあと、高強度インターバルトレーニング（HIIT）をすることです。HIIT、タバタ式トレーニングとも呼ばれていますから、お聞きになったこともあるかもしれません。20秒の高強度のトレーニングと10秒間のインターバルを、4分間にわたってくり返す、というものです。私は、それに加えて、からだのゆがみを治すためのストレッチをおこなっています。それらを終えると、たいてい気分は前向きになっています。過度な運動はストレスになってしまう場合がありますが、適度な運動は自分の味方になってくれます。軽いスクワットだけでも効果は出ます。まずは一歩踏み出すことが重要なのだと私自身思い知りました。たくさんの方々に応援していただき感謝の気持ちでいっぱいです。今後ともご支援のほど、宜しくお願い致します！－私の作詞による筋トレソング『筋肉でマッスル』－

事故によって失ったものと得たもののお話しをいたしましょう。事故による入院期間やリハビリ期間、そして声を取り戻すまでのあいだ、わたしからはいろいろなものがなくなって行きました。それまで積みあげてきたキャリアも、またキャリアによって得てきた人脈もすべてゼロ。要するに何もなくなったわけですね。最初はそれに対する焦り、それを生み出した事故に対する怒り、そんなもので頭の中がいっぱいになっていました。でも、ある日のことです。毎日、おなじ理由で、もがいていることに気づきました。そこで、どうせ命拾いしたんだから、それではあまりにもつまらない、今までのことはわすれて、新しい人生をはじめよう、そう思い立ったのです。ちょうど都合のいいことに、事故で頭を強打したおかけで、事故前の記憶がかなり抜け落ちてしまっていました。それもプラスに考えて、新たに私という人間を作り直すことにしました。…あとから聞いた話ですが…、以前の私は相当傲慢で嫌なヤツだったらしいです（笑）。そして声をもう一度取り戻しながら、どういう人間になっていこうか、を模索しました。事故前が傲慢で嫌なヤツだったなら、これからは謙虚で優しい人間になろう。そしてその優しさは、けっして流される優しさではなく、時にはNoと言える、自分のためにも人のためにも、そんなものにしよう。そう思うにいたりました。今、みなさんがステージ上やSNS上で見てくださっている私は実は、生まれ変わったすがたなのです。華々しい成功を夢見て、目をギラギラさせていた過去を失いました。でも今は、みなさんの愛に包まれたやさしい世界を得ています。いつもご支援ありがとうございます！皆様のあたたかいご支援に感謝して、今日も練習に、トレーニングに励んでいます。お読みいただき、ありがとうございました。