人の心にある全てを出し切ってもらう。そこから問題、課題を抱えているクライアントの解決をもたらすコンサルティングは始まります。まずクライアントの話を時間をかけ、丁寧にインタビューすることから始めます。クライアントにはポジティブな、ネガティブな感情があります。まずそれを出し切ってもらいスッキリしてもらいます。その後、うまく言っていること?そうでないこと?どんな問題、課題があるのか?それをどうしたいのか?整理しながら聞いていきます。クライアントに興味を持ち、乗り移ったつもりで聞くことが大切です。聞くことの目的は、クライアントの中に潜在している強み、弱み、機会、脅威を表に出してもらうことで、それを実現する、改善することにあります。気づいてもらい、自発的に行動してもらうきっかけを作ります。聞く立場の人間は、聞くことに徹します。口を挟まず聞いていきます。「実は・・・」という言葉が出てきたら本音のサインです。本音が非常に大切です。本音を出してもらうには、話し手を評価したり、比較したり、アドバイスすべきではありません。それをするとこの話は言ってはダメと判断されてしまいます。会社組織の問題解決であれば、社長、部長、課長、社員、できるだけ多くの人と面談します。特に末端の社員の方が大切です。組織のストレスは末端に溜まります。クライアントが前向きなエネルギーを持って取り組めるような素地をつくり、潜在している強み、弱み、機会、脅威を表に出します。次の段階でそれを整理していきます。
社長職の時、大きな困りごとの一つに採用した営業マンが直ぐに辞めてしまうことでした。これまで新しい営業マンを採用すると経験者だからと言いすぐに顧客をあてがい結果を求めました。そして数ヶ月で辞めていくことを繰り返していました。以前、ホテルも離職率が高く、若い人は会社を嫌いなると辞めることに躊躇しないことを肌で知っていたのでこのやり方がまずいことに気がついていました。人間関係をつくることが大切です。対策として、新入社員と先輩社員の人間関係をつくる為、一緒にランチに行くことを推奨しました。千円のランチ、毎日食べても月2万円、新入社員が残ってくれ、頑張ってくれるのなら安いものです。先輩社員は新入社員の話を聞いてあげます。新入社員は会社(会社の先輩?)を好きになってくれ、会社に愛着を持ち、一生懸命働いてくれます。場合によってはアドバイスもします。新入社員は成果を出し、立派に成長していきます。この時に3人採用した社員がモチベーション高く頑張ってくれました。その間、会社3期連続の増収増益でした。これも「フロントラインフィードバックコンサルティング」のワンシーンです。最前線の社員とマネージャー、マネージャーと社長の心の通ったコミュニケーションが大切です。部下に明るく声をかけましょう!「元気ですか?」独裁者になっても仕方がない。ああしろこうしろと指図するんじゃない。同じ部屋で一緒に過ごして、自分は大事にされていると、部下に実感させろ。耳を傾け、注意を払え。それが最高のマネジャーのすることだ。ビル・キャンベル
子供の頃から親から言われた事をやらされるのが嫌いでした!社会人になって「上司からのいいからやれ式の仕事」が大嫌いでした!ただ自分が感じた事、思った事を上司に具申し、許可をもらい取り組む。自分の思う事、納得した仕事なので一所懸命に頑張る。成果が出て褒められると天にも昇る心地でした。やった!ヤフーでは、システム的にそれをやっているようです。1on1ミーティング!!毎週1回、30分の対話、「部下の為の時間」と定義づける。部下が自分の考えを話すことで進められる。上司は、部下の思いを引き出すものの、結論を先取りしたり、決めつけたりしない。その30分で上司は部下の業務の進捗確認を行い、問題解決をサポートする。対話を通して部下の目標支援、成長支援を行う。私のコンサルティングの仕上げのフェーズです。会社はフロントラインを軽視しています。そこに注目したのが「フロントラインフィードバックコンサルティング」です。このメソッドをまとめたものが今回の電子書籍です。このパッケージで日本の中小企業をさらに元気にしたいです。ご支援をお願い申し上げます!!!