岩村醸造絶世の美女「おつやの方」が岩村城を治めたことで、日本で唯一とも言われる女性城主としても有名な岩村。800年にも及ぶこの古き町並みにある岩村醸造。酒造りにおいて大切なのは水。当社では約400年前に掘られた2本ある井戸から天然水(岐阜県名水50選)を汲み上げ、使用しております。この木曽川水系の天然水(井戸水)を仕込み水に使用し、水道水は一切使用しておりません。ここ岩村町はたいへん水に恵まれている土地で、岩盤になっている地下層には絶え間なく清冽な水が流れています。酒造りの時期には、井戸水が空になってしまうこともありますが、3時間もすれば、元通りの量が湧き上がってくるほどです。また、この天然水は酒造りに最も適した軟水で、杜氏の高い技術とこの水質の良さが、できた酒に絶妙な味を醸し出すのです。同じく重要なのは米。原料米は主に地元産である酒造好適米「ひだほまれ」を、大吟醸には兵庫県産「山田錦」をふんだんに使用しています。蔵の平均精米歩合は52%という、全品に「吟醸」の表示ができるほどの高精白で酒造りをしており、当社でいう「吟醸」とは、50%以上磨いたお米で造ったお酒を指すのです。(※規定では60%以上を吟醸、50%以上は大吟醸と表示できます) つづく。。。。。
小町酒造風情の中に趣がある蔵元。小町の仕込み水は地下を流れる「清流長良川伏流水」を使用しています。清流長良川は岐阜を代表する名水百選にも選ばれ、この清流からの伏流水は軟水であり、後味をやわらかくさらりと仕上げることに作用します。・・・昔からこの伏流水は軟水でも発酵力が旺盛であるといわれている仕込水であります。 つづく。。。。。
天領酒造岐阜県飛騨市下呂にある蔵元。古い町並みの一角に凛とした建物とその存在感が天領には感じます。天領の仕込水は、飛騨山脈からの地下水を地下30メートルから汲み上げた正真正銘100%天然水を使用しています。 このお水は軟水で日本酒造りには最適な、天然の無菌水です。 蔵の前にはその水を楽しんでいただける深井戸水を設置し地元の方々に親しまれています。 つづく。。。。。
千古乃岩岐阜県土岐氏駄知町にある蔵元。稚児の岩という大きな石があり、陶器の街。清酒『ちごのいわ』の仕込水には、酒蔵の地下45mから汲み上げる三国山系伏流水を使用しています。水質は、清酒の品質を劣化させる鉄やマンガンなどの金属含量が少なく清酒製造にとても適しており、硬度0.4の超軟水(硬度3以下が軟水)です。(岐阜県産業技術センターによる国税庁所定分析法に準じた分析) また、WHO(世界保健機構)飲料水水質ガイドラインに沿うと硬度7の超軟水(硬度60以下が軟水)となります。硬度10以下の水は、珍しいそうです。 つづく。。。。。
東海の酒旅。 はじめに地元には名水と言われる場場所が多くあります。ここ東海地区は、濃尾平野を流れる木曽川、長良川、揖斐川の3つの川、木曽三川があります。また、飛騨川は、木曽川水系の支流で、岐阜県北部から南部にかけて流れています。昔から、この銘水を使用した蔵元が多く、お酒造りには本当に適した町でもあります。なぜ?この地区に蔵元が多く存在するか?この地区は、天下統一を目指した武将の生まれた土地。織田信長、明智光秀、豊臣秀頼、徳川家康…。その絢爛たる安土桃山時代は、また文化の面で日本のルネッサンスともいわれます。今日の澄んだ日本酒、即ち清酒がはじめてあらわれたのも、この桃山文化のさなか、 武将たちによる華麗な醍醐の花見に、諸大名からの献上酒の中に含まれるようになりました。このような歴史の元で育った日本酒こそ、銘水があったからこそです。 さて、私は、この銘水を求めて約35の蔵元を廻りました。最初は、蔵元さんに声をかけずに。。。。。二度目は、直接連絡をして進めたい企画をプレゼンしてまいりました。「デザイン」で日本酒を企画したい!!!!そんな想いと、蔵元の人柄から7蔵元に絞り、約3年かけて「kuramoto」がスタートしました。 まず最初に伺ったのが、 蔵元やまだ|実は、実家から車で30分以内の蔵元。明治の建物を改装した店舗は八百津の街にあって、蔵元の外観はかなりシックな建物です。小窓より確認できるグッズが酒屋の存在を強調しています。入口の引き戸から目に入る店内の奥に広がる中庭がなんとなくほっとした空間を作っている酒蔵です。「蔵元やまだ」のある所は旧名で「玉井」といわれ、これは 「玉の井戸」からつけられた地名です。堀井戸から汲まれた水は、仕込み水にもなっています。 明治元年創業以来この地で、「喉ごしが良く、飲み飽きのしない酒、甘い辛い、端麗濃醇ということに関係なく、とにかく長く付き合える酒」を理想として酒を醸し続けているそうです。 つづく。。。。。