[English below] 本日は第29回のプロジェクトから今年6月にノヴィ・サド(セルビア)にて開催されたNEO音楽フェスティバルを紹介します!Shinnosuke Inugai, piano/ Kana Matsui, violin ©Vladimir Veličković 2017年よりノヴィ・サド2021-2022と協働してきたNEO音楽フェスティバルは、毎年夏に市内複数個所でクラシック音楽のコンサートを開催してきました。さまざまなバックグラウンドを持つ演奏家を招聘し、従来とは異なる形でクラシック音楽を聴衆に届ける本フェスティバルは、2021年「Project22」と題し、欧州文化首都としてのスローガン「For New Bridges」をコンセプトにしたプログラムを展開。フェスティバルにはアネット・ヤコヴィッチ氏(チェロ)、松井香奈氏(バイオリン)、犬飼新之助氏(ピアノ)、伊藤むつみ氏(フルート)が招聘され、セルビア、ウズベキスタン、ハンガリーからの演奏家と共演しました。各コンサートは観客からの拍手喝采を受け大成功を収めたほか、アーティストはノヴィ・サド芸術学院にてマスタークラスの指導や、市内での緑化活動にも加わり、若手音楽家や地元の人々との交流を深めました。アーティストたちは、ノヴィ・サドでのさらなる共演・再演にむけて準備を進めています。タイトル・イヤーの2022年もNEO音楽フェスティバルは日本人アーティストを招聘して開催されます。2021年の様子については、フェスティバルディレクターマルコ・ミレティッチ氏のエッセイもご一読ください!2021年6月NEO音楽フェスティバルでの日本人アーティストのゲスト出演とセルビア人音楽家との協働ーマルコ・マルコ・ミレティッチToday, we introduce another project in Novi Sad (Serbia) this June, NEO Festival! Shinnosuke Inugai, piano/ Kana Matsui, violin ©Vladimir Veličković Since 2017, the NEO Music Festival has been collaborated with Novi Sad 2021-2022 and organizes classical music concerts in several locations in the city every summer. Inviting performers from different backgrounds, the festival brings classical music to audiences in an unusual way. In 2021, the festival presented "Project 22", a programme based on the concept of "For New Bridges", the slogan of the European Capital of Culture. Ms. Annette Jakovčić (cello), Ms. Kana Matsui (violin), Mr. Shinnosuke Inugai (piano) and Ms. Mutsumi Ito (flute) were invited to perform at the festival, together with musicians from Serbia, Uzbekistan and Hungary. The concerts were a great success and were applauded by the audience. The artists also taught master classes at the Novi Sad Academy of Arts and participated in greening activities in the city, interacting with young musicians and local people. The artists are now preparing for further collaborations and repeat performances in Novi Sad.The NEO Festival will invite Japanese artists to their next edition in 2022, coinciding with the title year of Novi Sad 2021-2022! Please also read the essay by Director of the Festival, Marko Miletić!Guest appearance of Japanese artists and cooperation with Serbian music performers at the NEO festival-Marko Miletić
欧州文化首都ティミショアラ2021-2023(ルーマニア)より、グッズが到着しました!ノートやボールペン、パンフレット、Tシャツ等があります。1万円、あるいは5万円以上のリターンにグッズセットを、Tシャツは3万円以上のリターンを選択いただいた方にお届けします。ぜひお楽しみに!The items from Timisoara 2021-2023 (Romania) has arrived!!These are included in the pledges of more than 10,000 yen. Please note that the T-shirt is included those of more than 30,000 yen.Please check them out!
[English below] 事務局長・古木(こぎ)は先月9月22日~10月6日までヨーロッパを訪問し、各欧州文化首都の代表者らとミーティングを行って参りました。本日は、Facebookでの連載から抜粋して、現在のヨーロッパの様子をお届けします。今回の欧州訪問の目的の一つは2022年の欧州文化首都、リトアニアのカウナスで開催される欧州文化首都のネットワーク会議「ECoC Family Meeting」。2008年から、2026年までの多くの開催都市から代表者が集まった。四日間に渡り、朝から深夜まで、話し合いが続く。多くの情報が収集され、それぞれが自分たちの活動に役立てていく。パンデミックの行動制限により、2020年のリエカ(クロアチア)とゴールウェイ(アイルランド)開幕式以来一年半ぶりの再会となった。参加者全員が対面で話し合える喜びと重要性を実感していた。ペテル・シモン(Petr Simon)もその一人。彼は2015年の欧州文化首都プルゼニ(チェコ)のチームメンバー。彼は、2010年にプルゼニでの欧州文化首都の開催が決定するやいなや、日本との共同プログラムの準備に取り掛かった。おかげで2015年は、狂言、書道、現代アート、ダンス、デジタルアート、オーケストラ公演など、実に多彩で質の高い日本関連プログラムが一年を通して、繰り広げられた。その遺産は今なお、プルゼニの文化活動に生かされている。左写真/左:事務局長古木 右:ペテル・シモン氏2年ぶりのオフライン開催となったカウナスでのECoC Family Meeting。それだけに、コロナ禍での困難を乗り越えての再会には特別な意味があった。欧州の仲間たちはどうやって、活動を維持し展開してきたのか。「欧州文化首都VSパンデミック」というテーマのセッションでは、各都市の奮闘ぶりが直に伝わってきた。勇気をたくさんいただいた。厳しいロックダウンで、人々は外出を禁止され、人影の消えた街はあたかも戒厳令が出されたかのようであったとのこと。多くの若い人々は、親たちの世代が体験した戦時下と同様に恐怖と孤立の日々を実感した。だからこそ、文化活動の維持と新たな展開は急務のミッションだった。ある写真プロジェクトでは、写真家が各家庭を回り、窓越しに人々の暖かな表情を記録した。音楽家たちは中庭からベランダの人々のために演奏した。デジタルでの活動は、高度な技術を駆使し、世界中に美術、音楽、文学などの多彩なプログラムが発信された。コロナ収束後の欧州文化首都は、その都市の市民や訪問者たちだけでなく、質の高いオンライン配信・プログラムで、世界中が結ばれるのだという、未来の姿を提示した。議論の終わりに、パンデミックにおいて最も大切だったのは、人間同士の信頼関係であったという発言があった。参加者全員が多いにうなずき、賛同したことに文化の未来に大きな希望を感じた。ノヴィ・サド(セルビア)の変更後のタイトルイヤー2022年に、ともに欧州文化首都を実施するカウナス(リトアニア)とエッシュ(ルクセンブルク)の代表者らがプレゼンを行った。Mr Kogi, the Secretary-General of EU-Japan Fest, visited Europe between 22 Sep. and 6 Oct. to have meetings with representatives of the European Capitals of Culture (ECoC). Today, we introduce you to the current situation in Europe through his text that is originally published on our Facebook page.One of the objectives of this visit to Europe was the ECoC Family Meeting, a networking meeting of the European Capitals of Culture which took palace in Kaunas, Lithuania. It brought together representatives from many of the host cities from 2008 to 2026. For four days, discussions continue from morning till late at night. A great deal of information was gathered, which each of them will use in their own activities. It was the first time we reunited altogether in the last year and a half, since the opening ceremonies in Rijeka (Croatia) and Galway (Ireland) in 2020, due to pandemic action restrictions. All participants felt the joy and importance of being able to talk face-to-face. Petr Simon was one of them. He is a member of the team of the European Capital of Culture Plzeň 2015 (Czech Republic). As soon as the decision was made to hold the ECoC in Plzeň in 2010, he started to prepare a joint programme with Japan. Thanks to this, the year 2015 saw a very diverse and high-quality Japan-related programme throughout the year, including kyogen, calligraphy, contemporary art, dance, digital art and orchestral performances. This legacy is still alive and well in the cultural activities of Plzeň.In the left picture, the left is Mr Kogi and the right is Mr Petre SimonThe ECoC Family Meeting in Kaunas was the first offline meeting in two years, so it had a special meaning for participants to meet again after the difficulties caused by the pandemic. How did our friends in Europe manage to maintain and develop their activities? In the session on "ECoC vsPandemic", the struggles of each city were directly felt. It gave me a lot of courage. The severe lockdown meant that people were not allowed to go out, and the empty streets looked as if martial law had been declared. Many young people felt the same fear and isolation that their parents' generation experienced during the war. That is why maintaining and renewing cultural activities was an urgent mission. In one photographic project, photographers went from house to house, capturing the warmth of people's faces through their windows. Musicians played for the people on the balconies from the courtyard. Digital activities were carried out using sophisticated technology and a diverse programme of art, music and literature were transmitted around the world. The ECoCs presented a vision of a future in which the whole world is connected, not only by the citizens and visitors of its cities but also by high-quality online delivery and programmes after the pandemic. At the end of the discussion, a comment was made that the most important thing during the pandemic was the trust between people. All the participants nodded their heads in agreement, which gave me great hope for the future of our culture.In 2022, Kaunas (Lithuania) and Esch (Luxembourg) will hold the title year together with Novi Sad (Serbia), its original title year was 2021. Three cities were the main presenters for this session.
【English below】本日は、2021年から2023年にかかえてプロジェクトを展開するノヴィ・サド(セルビア)、エレフシナ(ギリシャ)、ティミショアラ(ルーマニア)のテーマや都市そのものについて紹介します!******ノヴィ・サドは、欧州連合圏外*で栄誉ある欧州文化首都のタイトルを獲得した都市のひとつであるとともに、2019年に実施された欧州連合の独立専門家による審査で、準備段階において最も高水準を誇る欧州文化首都のひとつとして評価されました。「4 New Bridges」プログラムのナラティブの趣旨は、新たなプロセス、新たなプログラム、新たな人々、新たな場所といった、都市の文化的生活の向上を図る、確固としたレガシーをノヴィ・サドに残すことにありました。これを受け、本プロジェクトのヴィジョンとして「The beginning of new. Now!」が掲げられました。本市が育む価値観にちなんで名づけられた、「自由の橋/虹の橋/希望の橋/愛の橋」から成る4つのプログラムの橋が打ち出されたのです。欧州文化首都において最も重要なインフラ事業のひとつとなったのが、市内における文化のための新スペース、カルチャーステーションのネットワーク構築です。現在、Svilara, Egység, Barka, Mlin, ルチャーステーションがあり、これらが文化の脱中央集権化と市民参加を促進しています。現代的創造の中心地となるCreative Districtは、現在建設が進んでいます。また、オンラインによるふたつのレガシープラットフォームも立ち上げられました。ひとつはカルチャーステーションのネットワーク専用サイト 、そしてもうひとつがノヴィ・サドの歴史と人々をテーマとしたサイトです。世界規模の疫学的危機に際し、欧州文化首都では、オンラインでのプログラムを引き続き実施して参ります。この好ましからざる状況を鑑み、今後の欧州文化首都に関して、開催年の予定を変更する動きがあったことを受け、ノヴィ・サドでは、2021年~ 2022年に欧州文化首都の称号を冠した開催年を迎える運びとなりました。*2014年の決定により、3年に1度EUへの加盟を目指す国、欧州自由貿易連合や欧州経済領域の加盟国から欧州文化首都への立候補を行うことができるようになりました。ノヴィ・サドは、2014年の決定以降最初のEU非加盟国の開催都市となります。アテネの西21km、エレフシナはエレウシスの秘儀と古代ギリシャ詩人アイスキュロスの生誕の地として、古代の最も神聖な都市の1つから、ギリシャにおける生産的なエンジン都市となりました。サロニコス湾の最北端の西端にあるスリアシアン平野に位置し、19世紀後半から、環境に中小規模の影響を与える重工業生産活動が集中する場所となった自然の港湾を有します。にもかかわらず、いまなお考古学における重要な目的地でもあります。エレフシナ2021-2023のプログラムの中心は、文化と研究の貢献により物質的および精神的な都市経済の発展を目指すというものです。それは、エレフシナとヨーロッパがともに直面する共通の課題を反映する、明確で相互に関連しあう3つの中心的なテーマに焦点を当てています:人/社会、環境、そして労働。私たちはこのプログラムを「ソーシャル・スカルプチャー(社会を彫像する行動)」の行為として、広義の芸術概念の文脈の中での文化的な介入として、もしくは、都市の公共空間における隠されたドラマツルギー(劇作法)、劇場自体を描き出す演出として捉えています。ティミショアラはその存在を通して、大陸を横断する変容に火をつけた小さな火花のような都市でした。この地域の精神運動の街、そしてオーストリア=ハンガリー帝国と南東ヨーロッパの間にかかる橋となる街でもありました。1989年のチャウシェスク政権に対するルーマニア革命の火花は、ティミショアラの路上で発火しました。その住民たちの市民としての力は、「ティミショアラの精神」という言葉で称えられました。相互承認と尊重は、異なる文化が混在し、多彩な受容を要し、起業家精神を持つこの都市の中核を成します。ここでは30以上の異なる文化が何世紀にもわたって隣り合って存在しています。今日、ティミショアラは、5つの大学で4万人以上の学生が学び、活気に満ちたクリエイティブセクターを有し、そして数多くの定評のある文化施設が並ぶ都市です。特に、情報技術・コミュニケーションおよび自動車産業によって経済発展の恩恵を受けています。 しかし、ティミショアラは、中規模で経済的に安定した中央ヨーロッパの他の都市と同じ苦痛を経験しています;それは、自己満足、新しいものの拒絶、そして傍観者でいることです。「Shine your light ! Light up your city!」という比喩的なコンセプトの下でティミショアラ2023が目指すのは 、新しいコミュニティの感覚を生み出すために必要な勇気を作り出すことです。ティミショアラの精神は、今度は文化を通して再び発火します。******11月には、新たに決定した各都市で開催される日本関連プロジェクトについてもお知らせいたします。ぜひ、ご注目ください!Today, we introduce three cities that carry out numerous activities starting in 2021!Please check it out!******Novi Sad is one of the first cities outside the European Union to win the prestigious title of the European Capital of Culture, as well as among the best European Capitals of Culture in the preparation phase according to the evaluation by the European Union independent experts in 2019. The idea of the ‘4 New Bridges’ programme narrative is to leave firm legacies to Novi Sad that improve the cultural life of the city: new processes, new programmes, new people and new places. Therefore, the vision of the project is: ‘The beginning of new. Now!’Four programme bridges, named after the values that the city nurtures: Freedom, Rainbow, Hope and Love, have been defined. One of the most important infrastructure projects of the European Capital of Culture is the network of cultural stations – new spaces for culture in the city. There are eight cultural stations at the moment (Svilara, Egység, Barka, Mlin, Bukovac, Rumenka, OPENS, Caravan), which promote the decentralisation of culture and participation of citizens. The Creative District, the centre of contemporary creativity, is currently under construction.Two legacy online platforms have been launched –one intended for the network of cultural stations, and the other for current events, history and people of Novi Sad.At the time of the global epidemiological crisis, the European Capital of Culture continued to implement programmes online. Due to the unfavourable situation, there was an initiative of the future European Capitals of Culture to reschedule the title year, thus Novi Sad will mark the year of the title in 2022, instead of 2021.21 km to the west of Athens, Eleusis (Elevsina) has gone from being one of the most sacred cities of antiquity – home to the Eleusinian Mysteries and birthplace of Aeschylus– to being Greece’s productive engine. It is located in the Thriasian Plain, at the west northernmost end of the Saronic Gulf, in a natural harbor that starting from the late 19th century became a home for the concentration of heavy industrial activity of small or medium impact on the environment; It remains nevertheless an important archaeological destination.At the heart of the 2023 Eleusis programme is the goal of developing the city’s material and spiritual economy with the contribution of culture and research. It focuses on three central themes, both distinct and interrelated, that reflect the common challenges Eleusis and Europe face: People/Society, Environment and Work. We perceive the programme as an Act of “Social Sculpture”, as a Cultural intervention in the context of an expanded concept of the Arts, or as a performance of a hidden dramaturgy of the city in the Public Space, that depicts the theater of itself.Throughout its existence, Timisoara has been a city of small sparks that ignited transcontinental transformations. It has been spiritus movens of the region and the main bridge between the Austro-Hungarian Empire and South-Eastern Europe. In 1989, the sparks of the Romanian Revolution against Ceausescu's regime were ignited on the streets of Timisoara. The civic vigour of its inhabitants was honoured with the phrase “the spirit of Timisoara”.Mutual recognition and respect are the core of the city´s intercultural, multi-confessional and entrepreneurial community. Over 30 different cultures have lived here side by side for centuries. Today, Timisoara is a city with more than 40 000 students in five universities, a vibrant creative sector, and an array of well-established cultural institutions.It benefits from economic development, especially in the IT&C and automotive industries.However, Timisoara experiences the same growing pains of any middle-sized, economically stable Central European city: complacency, rejection of the new, gripping without action.Under the concept metaphorically called Shine your light! Light up your city!, the ambition of Timisoara European Capital of Culture is to create conditions for the courage needed to generate a new sense of community.The spirit of Timisoara will be reignited – this time through culture.******The additional Japan-related projects at these three ECoCs will be announced in November. Please keep your eyes on it!
[English below] 先日の活動報告では、個別の日本関連プロジェクトについて紹介しましたが、本日は「欧州文化首都」そのものについてご紹介します!1985年に開始され、30年以上にわたり続く「欧州文化首都(European Capitals of Culture)」は欧州連合(EU)における最もよく知られた文化事業の1つです。 欧州文化首都の制度は1985年にギリシャの文化大臣メリナ・メルクーリ(当時)による「真のヨーロッパ統合には、お互いのアイデンティティーとも言うべき、文化の相互理解が不可欠である。」という主張がきっかけとなり、「ヨーロッパの各都市や地域が持つ特色ある文化を人々が共に祝福する」という目的を以て開始されました。同年のアテネ(ギリシャ)における開催を皮切りに、欧州文化首都は、現在では日本をはじめ世界100か国以上のアーティストが参加するグローバルな取り組みに発展しました。開催都市では1年を通して多様な文化芸術プログラムが展開されています。まず、各開催国内で立候補都市の募集が行われ、数年の期間をかけて選考が重ねられます。各都市が作成する立候補趣意書(Bid Book)に基づいて誘致期間に実施される活動・プログラム等が審査の対象となり、選考委員会による視察も行われます。選考期間からタイトル・イヤー、そしてタイトル・イヤーの先を見据えて、都市がどのような文化プログラムを発展させ、継続させていくのかが問われます。「欧州文化首都」というタイトルは同じでも、各都市はそれぞれの都市の文化や歴史を反映する独立した個性、そしてヨーロッパとしての文化的特徴についても示さなければなりません。各都市は開催権獲得に向けて、地域の住民、文化・経済・地域社会関係者とのディスカッションやプログラムを展開しながら招致活動を行っていくのです。最終選考はタイトル・イヤーの5年前。欧州委員会の専門家らを含めた選考委員会によって開催都市が発表されます。こちらは現在公開中の「007 ノータイム・トゥ・ダイ」の舞台にもなった2019年イタリアの欧州文化首都マテーラがタイトルを獲得した時の様子。開催都市として選出された都市は、タイトル・イヤーに向けてBid Bookに記したプログラムを中心に準備を進めていきます。開催都市独自のプロジェクトもあれば、同じ課題を共有する過去・現在・未来の都市が協働して実施するプロジェクトもあります。先日ご紹介したノヴィ・サドの『蝶々夫人』はタイトル・イヤーに先駆けて行われたプロジェクトの1つ。2021年にタイトルイヤーを迎える予定だった3都市はコロナ禍の影響により、特例として2021年~2023年にわたり開催されています!次回は、3都市それぞれについてご紹介していきます。We have posted an example of the Japan-related projects but here, we would like to introduce the European Capital of Culture itself.The “European Capitals of Culture (ECoC)” which has been continuing for over 30 years since 1985, is one of the best-known cultural projects in the European Union (EU).Triggered by an opinion “To realize the true integration of Europe, mutual understandings on our culture, i.e. our identities are necessary” by Ms. Melina Mercouri, the then Greek Culture Minister, the system of ECoC started in 1985 with an objective “Celebrating unique culture in European cities and regions together”. To begin with the program in Athens (Greece) in that year, ECoC has become a global project gathering artists from over 100 countries in the world including Japan. In the city hosting ECoC, a variety of programs are delivered over the title year.First of all, each host city is invited to submit its candidacy, and the selection process takes place over a period of several years. Based on the Bid Book prepared by each city, the activities and programs to be implemented during the period of invitation are subject to review, and the ECoC panel also visits the cities. Each city has to present what kind of cultural programs the city will develop and continue from the selection period to the title year and beyond. Even though the title of “European Capital of Culture” is the same, each city shows its own independent personality that reflects its own culture and history, as well as the cultural characteristics with a European dimension. In order to win the right to host the ECoC, each city will conduct discussions and programs with local residents, cultural, economic, and community stakeholders. The final selection is made five years prior to the title year and the ECoC panel announces the selected city.This is the moment of the announcement in Matera, Italy, where the new film "007" has been shooted. Once selected, the host city will proceed with preparations for the title year, based on the programs outlined in the Bid Book. Some projects will be unique to the host city, while others will be carried out in collaboration with cities of the past, present and future ECoCs that share the same challenges.The project "Madame Butterfly" is one of the projects that has taken place prior to the tile year, as three cities of ECoCs for the year 2021 extend their activity between 2021-2023 due to the covid-19.Next time, we will introduce each city in detail. Please keep your eyes on it!